デストロイガンダム 単語

69件

デストロイガンダム

6.2千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

デストロイガンダムとは、アニメ機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する地球連合軍のモビルスーツである。形式番号はGFAS-X1

概要

全高 56.30m
頭頂高 38.07m
重量 404.93t
形式番号 GFAS-X1

デストロイ発進まだか?敵は1隻だぞ!?何故落とせん!

ユーシア連邦のアドゥカーフ・メカインリストリー社が設計・開発した大可変MS。その大きさはMSとしては規格外であり、その巨コズミック・イラの世界において他の追随を許さない。1機で複数のMSに対応するというコンセプト開発スタートし、地球軍が得意とする大モビルアーマーの技術や後期GATシリーズノウハウ、進歩したバッテリー技術を惜しみなく投入・融合させた結果、MSとして誕生する。

形式番号のGFASはGressorial Fortress Armament Strategic(戦略装脚兵装要塞)の略。物騒な略称に見合った数多の重火器を装備しており、コンプトン陸上戦艦を一撃で葬り去り、ミサイル1発でモビルスーツ建物が消し飛ぶ桁外れの火力を誇る。劇中ではその圧倒的火力で複数の都市ザフト軍駐留部隊ごと殲滅した。ビーム兵器体としているが、大ミサイルも装備していて状況に応じて使い分ける事が可。ただビームサーベルのような近接格闘装備は一切装備していない。このため懐に飛び込まれると弱い事が露呈してしまうも、デストロイ火力を掻い潜って接近出来る腕前のパイロットはそうそうおらず、随伴機を用意すれば簡単に防げるためか特に対策は講じられていない様子(ちなみにゲーム連合vsZ.A.F.T.』では膝蹴りによる格闘攻撃が可だったりする)。巨体故にの多さが問題……と思いきや、両腕部分のシュトゥルファウストを切り離して遠隔操作する事で背後の敵さえも攻撃可と、死全に潰している。過剰なまでの火力ないし制圧を持っている割には味方機を誤射した描写は一切い。このため火器管制システムも優秀と思われる。

火力面だけでなく防御面も充実。ザムザザーゲルズゲーが装備しているものと同じ陽電子リフレクターを持ち、ひとたび展開すれば正面からの攻撃をほぼ全に防ぎ切る。装甲にはトランスフェイズ(資料によってはヴァリアブルフェイズシフトとも言われるが本編中では確認出来ない)が施されていて実体弾を効化、ビームを曲げて被弾を防ぐ描写からゲシュマイディッヒパンツァーも使われていると思われる。

可変機構を備えており人の他に飛行(MA)と言うべき形態がある。背中に背負った円盤状のバックパックを頭から被り、備え付けられた4基のホバースラスターで重力下での飛行・移動を可とする。このためMSでありながら一定の機動を有する。また、この際脚部は部を軸に180度回転し、いわゆる逆関節の構造となる。移動の際は飛行に変形するが、論、飛行の状態でも戦闘は可である(むしろアウフラール・ドライツェーンは射線の関係で飛行でしか使用出来ない)。ちなみに変形はボタン1つで出来るようになっている。

その超絶火力は既にMSの範疇を越えており、単機での要塞攻略を可としている。異常火力と体連合軍ないしロゴスのコーディネイターに対する念の塊と言えよう。しかし、兵装の多さとシステムの複雑化から一般パイロットには扱えない代物になってしまい、エクステンデッド専用の機体となった。地球連合軍(ロゴス)が対ザフト用の切り札として極秘裏に開発が進められていたが、その情報ギルバート・デュランダル握されており筒抜けで、デストロイもまたロゴスの非性を表すものとしてデュランダルに利用されるのだった。

あまりの大火力・巨体さからワンオフの試作機と思いきや、拠点防衛用にも何機か量産されている。さすがはに富む地球連合軍である。ただ巨体・整備の複雑さからデストロイを運用出来るのはヘブンベースダイロス基地といった大規模な拠点に限られ、前線への輸送には陸上戦艦を使用しなければならず、パイロットは量産しにくいエクステンデッドのみと、かなり取り回しが難しい機体となっている。映画機動戦士ガンダムSEED Freedom』では、大戦が終結した後もブルーコスモス残党がザフト軍への攻撃に使用(少なくとも2機が登場)。アフリカ共和オルドリン自治区の戦闘では母艦を使用していないとの事らしく、どうやって輸送したのかは不明。

余談だが同じ巨大モビルスーツであり、さらに『強化人間ヒロインが乗せられた』という共通項もある事から、サイコガンダムと並べて描かれたり、戦わされたりする事がある。というか、ステラ搭乗機に関して言えば、その扱いはほぼ“コズミック・イラ版サイコガンダム”と言って差し支えない。ちなみに円盤状のバックパックのおかげで、どちらかと言うとデストロイの方が少し大きい。変形中の姿がビグ・ザムに似ている事から、サイコガンダムと組み合わせてサイコビグ・ザムと呼ばれる場合も。

全高(56.30m)を見ると通常のモビルスーツの約3倍程度の大きさなのだが、作画の関係でフリーダムの約7、8倍の大きさがあったり、随伴するウィンダムべると100mくらいあったりと設定以上に大きく描かれている。劇中でバクゥを足で踏み潰すシーンがあるが、そのシーンデストロイはどう見ても200mくらいの高さがある。なにそれこわい。『ガンダムSEED Freedom』でようやく本来の大きさになった。

兵装

総じて大火力の物が多いが、それらの一部は『過去連合軍が開発したガンダムに搭載されていた武装の発展』として設定されている。

劇中での活躍 

本格的な登場は第31話からだが、登場自体は2クールOP(第14話)からと意外にい。ただし意図的に機体がく塗り潰されていて細部まで見えないようになっている。3クールOP(第25話以降)でしっかり見えるようになった。

強引なやり口を続ける地球軍を糾弾し、ザフト側に付いたユーシア西側の三都市鉄拳制裁を加えるためファントムイン所属のエクステンデッドステラ・ルーシェに引き渡されたデストロイ1号機が最初に登場。陸上戦艦ボナパルト前線に輸送されていたが、ロアノーク隊と合流する前にザフトMS部隊の襲撃を受けている(余談だが、この襲撃は『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』第2話にて描写されており、ブルデュエルの餌になったのはこの時である)。襲ってきたザフト軍を壊滅させた後、予定通りデストロイステラに引き渡され、ネオ・ロアノーク専用のウィンダムスティングオークレーのカオスガンダムとともに出撃。都市して飛行を開始した。

攻撃標の都市にはコンプトン陸上戦艦を基幹とした少なくないザフト部隊が駐留しており、地球軍の接近に伴って迎撃に出ていた。が、デストロイアウフラール・ドライツェーンでその部隊ごと都市を殲滅。多数のMS戦車による包囲攻撃を物ともせず三都市を火のに沈めた。デストロイは進撃を続け、ベルリンに駐留していたザフト部隊さえも容易く粉砕、一般市民ごと並みを焼き払う。あまりの大損ジブラルタル基地がプラント本に救援をめ、ミネルバベルリンに急される事態となっている。またデストロイが及ぼした被害はターミナルを通じてアークエンジェルにも伝わった。ステラの乗ったデストロイが3都市を焼き払っている時に流れた曲「狂気の果て」はデストロイ無双の場面と相まってトラウマを覚えた諸氏も多いのでは。曲調も曲名もデストロイにピッタリである。

ベルリンでの戦いでは、ミネルバ隊に加えてアークエンジェルフリーダムも介入。を破壊しながら混沌とした戦闘が勃発する。死の危険を感じたステラデストロイ火力に物を言わせて暴れ回るも、インパルスパイロットが前々から交流のあったシンだと気付き、落ち着きを取り戻した。ところがフリーダムビームサーベルスーパーキュラのある胸部に突き刺さり、断末魔ツォーンに向けて放ちながら撃破されてしまう。この際ステラの体に数多の破片が刺さって致命傷を負い間もなく死亡。死を嘆くシンによって水葬に処されることとなる。

次に登場したのは地球軍最高ヘブンベースを巡る攻防戦であった。なんとデストロイは量産されており、ヘブンベースへと侵攻したザフト・反ロゴス同盟軍を迎撃するため5機が同時に出現した。うち1機はスティングパイロットを務めている。挨拶代わりのアウフラール・ドライツェーンの一斉射で反ロゴス同盟軍の艦艇を粉砕。以降反ロゴス同盟軍が出てこない事から殲滅されたと思われる。続いてディンバビザクグフボズゴロフ級潜水空母と交戦し、圧倒的火力で片端から叩き落としていく。ザフト軍が頼りにしていた降下揚陸隊も対掃討ニーベルングの照射で壊滅し、デストロイも手伝って、小説版ではタリア・グラディスに「撤退すべきだ」と思わせている。戦局は地球軍有利に傾いていた。ところがデスティニーレジェンドインパルスが出撃すると戦況は一変。懐に飛び込まれると弱いというデストロイの弱点を看破され、まず最初に2号機がレジェンドによって撃墜。その際部にどよめきが走っていた事から撃墜は予想外だった模様。3号機が大破したのを機にジブリールが脱出を決断、他の機体も時同じくして次々に撃墜されていった。ヘブンベース後も生き残っていた最後の1機が戦闘継続していたものの、シンたちの連携により撃破。最終的に5機全てが撃破された。

戦場宇宙へと移り、面のダイロス基地に侵攻したミネルバ隊を迎撃するため拠点防衛用の3機が出撃。しかし、この頃になると往時のような破壊を見せつける前にデスティニーレジェンドに撃墜されるようになり、かませ犬的なポジションに落ちぶれてしまっている(相手がスーパーエース機なので分が悪すぎるのもあるが)。本編におけるデストロイの出番はダイロス基地攻防戦が最後。

本編から2年後を描いた映画機動戦士ガンダムSEED Freedom』ではブルーコスモス残党が運用する機体が登場。オルドリン自治区を襲撃したMS部隊の中に1機が混じっており、アウフラール・ドライツェーンでザフトMS並みをごと薙ぎ払った。世界平和監視機構コンパスMS戦闘に介入してきた時にはっ先に気付いてスーパーキュラツォーンを撃ちかけている。キラは、デストロイを見るなり「またこんなものを!」と発しているため、デストロイの出現は2年ぶりと思われる。シュトゥルファウストを飛ばしてライジングフリーダムと交戦するが、幾条ものビームを掻い潜られて2つとも撃墜。スーパーキュラツォーンの一斉射を行おうとしたところでライジングフリーダムハイマットフルバーストを受けて撃破された。戦闘後にデストロイの残骸が倒れているのが確認出来る。扱い的には開幕数分以内にやられるチュートリアルボス敵のようなものだったが、相変わらずザフト軍の量産型MSには手に余る脅威であり、ライジングフリーダムに撃墜されるまでジン7機とザウート2機を撃破した。

ファウンデーションでの戦闘では逆にブルーコスモス残党の拠点が攻撃され、左腕と背部ユニット欠損した修理中と思われるデストロイが迎撃。だがライジングフリーダムイモータルジャスティスの連携攻撃の前に敗れた。

ゲームでの扱い

デストロイガンダムは『スーパーロボット大戦Z』、『連合vsZAFT2』、『EXTREME VS』など様々なタイトルに顔を出している。その際はステラ専用機となっている場合が多い。連ザ2ではスライディングや膝蹴りというアニメでは見せなかった格闘技を行ったり、ビグ・ザムより受け継がれたゲロビを放てる。防御に関しては、MA形態に変形すると実弾もビームも効かなくなるというサイコガンダムもびっくりな防御を見せ付ける。しかし懐からの格闘攻撃に弱く一度取り付かれると、かなりのダメージを受ける。懐に飛び込まれると弱いという原作を忠実に再現している。巨体に見合った体力を持つが、コストも最大級で撃墜されると一気にゲージが減る。

関連商品

関連項目

この記事を編集する
関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/26(金) 00:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/26(金) 00:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP