デスブレイド

「デスブレイド」とは、データイーストが1991年7月にアーケード版をリリースしたファンタジーとプロレスを融合させたまったく新しい格闘技で死闘を繰り広げるプロレスゲームである。 

デスマッチ！！
―多彩な技で闘い抜け！
”HEROES”!!
FIGHT TO WIN WRESTLE WAR!!

海外タイトルは「MUTANT FIGHTERS」

※類似使用例

• 「ポケットファイター」での「モリガン・アーンスランド」のマイティコンボ「デスブレイド」
• 「痛快ガンガン行進曲」の「レオンハルト・ドマドール」のGANGAN必殺技「タイガーデスブレイド」
• 「デュエルマスターズ」の自然文明のクリーチャーカード「デスブレード・ビートル」
• 「太陽の勇者ファイバード」の宇宙皇帝ドライアスの武器「デスブレード」
• 「パンダーゼット」に登場する「デスパンダー」の武器「デスブレード」

栄光あるストーリー

新たなる激闘のはじまりを告げる鐘が打ち鳴らされようとしている･･･。
己の鍛え上げた肉体だけを武器に、いずれかが倒れるまでつづけられる死闘がはじまる！
鍛え上げられた筋肉、磨き上げられた闘技！
国をあげての、国を賭しての、いつ終えるとも知れぬ、激闘の幕が上がる時がきた！
今、新たなる”闘いの伝説”が始まろうとしている！！

オープニング

新たな闘いの時がやってきた。 優勝者は国王に挑むことができ、 勝利すれば新たな国王として 君臨できるのだ。 競技は非武装のデスマッチ、 中に入れば優勝か死ぬ以外、 外に出ることはできない。 しかし、恐れを知らず、闘いに 全てをかける者共がいた。 勇敢なる猛者達・・・
	Fighter
Amazoness
	Hercules
Werewolf
	Minotaur
Golem
	Beast
Dragon
勝利を手にするのは誰か・・・

栄光ある概要

ストリートファイターIIがアーケードにリリースされた1991年に登場したデータイーストのプロレスゲームで（販売はテクモが担当）、ファンタジーを題材にしたデータイーストの対戦アクションゲーム「ファイティングファンタジー」の続編的な面も持っている。

ビルドアップされた人間のレスラーに代わり、登場するのは人間の他にミノタウロスやウェアウルフ、果てにはドラゴンやゴーレムや、脳みそが大好きなわけのわからないものまで、個性的な面子が揃っている。一応紅一点の女性キャラもいる。

次の国王になる為に、今の国王と戦う権利を手に入れようとする各種族の代表達が生死を賭けた闘いを行う為、ゲーム性としてはボタン連打型のプロレスゲームであるが、フォールする事なく敵の体力ゲージを0にすれば敵が死亡して勝利となる。

ゲーム性としては、ロックアップしてからの投げ技の応酬をメインにしてはいるものの、業務用ゆえに後半の難易度が高く、ボタン連打も連射付きでなければ常人には無理な内容だった為、そのうち攻略のコツとして相手と組まずCPUのアルゴリズムを利用して打撃技でけずっていくスタイルが確立されていった。かもしくはその前にゲーセンから撤去されていった。

※時はストリートファイターIIによる格闘ゲームバブルがはじまった頃であり、旧来のストイックなゲーム性は敬遠されやすい時代であったこともある。

「ゲーマデリック」が担当した音楽については、アフリカの民俗音楽をイメージしたとされる重厚でストロングな内容に定評がある。また、サントラCDでの曲名が、

• 肉体賛歌
• 超絶死闘
• 阿鼻叫喚

といった肉肉しいタイトルがつけられている。後にリリースされたゲーマデリックのアルバムには、メインテーマのアレンジ版である「GALLANT SAVAGE」が収録されている。

また、アメリカで収録された英語ボイスは、キャラクターセレクト時と試合開始時の他、必殺技を決める際にも再生され、どれも英語圏の人に向って言ってはいけない言葉ばかりらしい。

アーケードにリリースされた後、X68000やFM-TOWNS用がリリースされた他、家庭用ゲーム機ではスーパーファミコンへの移植版がアイマックスより発売されたが、プレイヤーキャラが3体（GOLEM、WEREWOLF、DRAGON）・ボスが2体（HYDRA、DEMON）削除されている。 

栄光あるゲームシステム

国王を目指す8人

• Fighterの「マイケル」
• Amazonessの「シンディ」
• Herculesの「ポン」
• Werewolfの「ボギー」
• Minotaurの「シャンカール」
• Golemの「ボドカ」
• Beastの「フレア」
• Dragonの「ジョセフ」

のうちから1人を選び、闘いを生き残って国王を目指すゲームで、操作方法は以下の通り。

• レバー
  
  • 敵と離れている時は、闘士の移動（8方向）
  • 敵と組み合った時は、ボタンとの組み合わせで様々な闘技を出す
  • ※レバーを同じ方向に2回入力するとダッシュする。
• 攻撃ボタン
  • 小技ボタン
    
    • パンチ等の攻撃力が低いが素早い技を出す
  • 大技ボタン
    
    • キック等の攻撃力のある技を出す。
  • ※連打すると打撃技が変化する
  • ※小技ボタンと大技ボタンを同時押しするとガード体勢になる。

打撃技は、ボタンを押す回数で技の内容が変化する事があり、ダッシュ中に押すことでダッシュ攻撃が可能。

敵と組み合った後に出す事が出来る闘技＝投げ技は、レバーのニュートラル／上／下／左右の方向と小技ボタンか大技ボタンかの組み合わせで多彩な闘技を出す事が出来る。

敵と組み合った後のあるタイミングで、どちらの闘技をかけられるかが決まる為、ボタン連打勝負がデフォルトだが、タイミングを血をにじむ努力で覚えれば、タイミング良く押すだけでも技はかけられる。あくまで理論的には。

小技ボタンを押していた際は、上記のタイミングで小技の闘技が決まるが、大技ボタンを押していた際は、技をかけられるか／逃げられるかの判定があり、ここではレバーとボタンの入力回数で決まる為、レバーぐるぐる＆ボタン連打勝負となる。
技をかける側が判定に勝利すると大技の闘技が決まるが、かけられる側が勝利すると体勢を戻されて、再度「技がかかるか」のタイミング勝負が発生する。

基本的にはボタン連打勝負となるが、後半のCOMほど連射付きでなければ組み合いで勝つ事の難易度がはねあがる為、クリア向けの戦術としては、

• 軸をあわせて投げようとするアルゴリズムを利用して、ステージの障害物に敵を当てる。
• 間合いを離した後に、投げようと軸あわせする敵を打撃攻撃して削っていく。
• ステージ上または下の端でY軸あわせて近づいてくる敵を打撃技で削っていく。

といった戦法が基本となる。

「体力ゲージ」と「KOゲージ」の2つのゲージがあり、打撃技か組み合ってからの闘技＝投げ技や地形ダメージにより敵の体力ゲージを0にすると勝利となる。

「KOゲージ」は、敵からの闘技をくらったり、敵に闘技を食らわせると溜まっていくゲージで、MAXまで溜まると

レバー（上）＋大技ボタン：必殺技の登場！！

と言う必殺技が使用可能になり、相手と組み合ってからレバー（上）と大技ボタンで、相手に大ダメージを与える必殺技を出す事が出来る。

※連射なしでのCOM対戦では基本的に使われない（組み合わないため）。

シングルプレイ時は、1vs1の対戦形式だが、2人同時プレイ時は、プレイヤー同士でタッグを組んで敵タッグと闘うか、プレイヤー同士のシングルマッチを選ぶ事が出来る。

※シングルプレイ途中の乱入時は強制的にプレイヤー同士のタッグ戦扱いとなる。但し闘っている相手は1匹固定で、乱入時の試合終了後、次の試合から敵側もタッグになる。

※CPU側がGOLEM、HYDRA、DEMON、ARCHMAGEの場合はタッグ戦でも一体しか登場せず、二対一の対決となる。

※タッグ戦の際は、味方のプレイヤーの打撃が味方にヒットするので注意！

シングルプレイ時は、最初に

• Werewolfの「ボギー」
• Minotaurの「シャンカール」
• Beastの「フレア」

の3人から選択して1試合ずつ対戦していく。（上記のキャラを選んだ際は、Herculesの「ポン」に交替となる）

3人との闘いから生き残ると、次は、

• Golemの「ボドカ」
• Dragonの「ジョセフ」
• Hydraの「チャーリー」

から選択する。（GOLEMかDRAGONを選択している時はAmazonessの「シンディ」に交替となる）

その後、

• Dopplegangerの「ベホロイ」
• Demonの「パズズ」
• Archmageの「クロノス」

の順に闘い、クロノスを倒すとゲームクリアとなって次の挑戦者が現れるまでの国王の座につく。

闘いの場となるステージには、トゲ突き鉄球やスパイク壁などのダメージトラップや滑る氷の床など様々なステージが用意されている。

栄光ある参加者達

8人のプレイヤーキャラクターには、攻撃力／防御力／スピードについて異なる性能が設定されている。 

	Fighter	Amazoness	Hercules	Werewolf	Minotaur	Golem	Beast	Dragon
攻撃力	普通	普通	やや強い	弱い	普通	強い	普通	強い
防御力	普通	低い	普通	低い	普通	高い	普通	普通
スピード	普通	早い	やや遅い	早い	普通	遅い	普通	遅い

闘いに挑む伝説の闘士達については以下の通り。

Fighter 「My Arena!」（この勝負もらった！） 名前は「マイケル」。世界一の戦士を目指して諸国を放浪する27歳。 金髪角刈りの戦士で、主人公ポジションのキャラで闘いはマイケル視点にしているのか、シングルプレイ時にはCOMキャラでは登場しない。 必殺技は、抱え上げて上空へと放り投げた敵を空中で掴み、地面に投げつけてから敵の頭部に膝を落す「パワフル・バスター」。 「A pity you must die!」（悪いが死んでもらおう！） Amazoness 「I am faster!」（私についてこれるかしら？） 名前は「シンディ」で、参加者中唯一の女性。勝気できつい性格の23歳。 紅一点のスピードキャラで、闘技も打撃技に変化するものが多い。 必殺技は、抱え上げて上空へと放り投げた敵の背中に乗り、敵の両腕をロックして胸から地面に落とす「チキン・ロック・クラッシュ」。 「You are no match!」（あんたなんか、めじゃないわ！） 唯一の女性キャラと言う事と、アメリカで収録した英語のやられ声がエロく、特にHydraの必殺技をかけたられた際は、喘ぎ声に聞こえるレベルの為、技をかけられる相手を務めるバイトを振られることが多い。 Hercules 「Strong!」（ストロング！） 名前は「ポン」で、ボディプレスの反りに定評がある34歳。 前作「ファイティングファンタジー」のラスボスと同一人物らしい事が、ファイティングファンタジーのWikipedia記事に書いてある。サイズはかなり縮んでいる。 必殺技は、抱え上げて上空へと放り投げた敵の両脚を掴み、膝で腕をロックしつつ、敵を脳天から地面に叩きつける「パワフル・ドライバー」。 「You are a bug to me!」（キサマなんぞ虫けら同然よ！） Werewolf 「Feel my fangs!」（俺の牙を味あわせてやる！） 名前は「ボギー」で、ブロンドの長髪と狼顔がトレードマークな84歳。 攻撃力が低く、スピードをいかした戦法を得意とする為、組み合っての攻防は辛い。 敵として相対すると、ダッシュからの回転アタックをちょくちょく出してくる。 必殺技は、抱え上げて上空へと放り投げた敵に飛びつき、共に回転しながら敵を頭部から地面に叩きつける「トルネード・クラッシュ」。牙つかってねー！ 「My teeth are hard!」（俺の牙でくたばれ！） Minotaur 「I am the victor now!」（オレが勝者だ！） 名前は「シャンカール」で、牛角をつかった攻撃を得意とする96歳。 CPU戦では時間経過と共にボタン連打勝負に強くなる。 必殺技は、抱え上げて上に放り投げた敵を、下から自慢の角でマッスルリベンジャーしながら上昇し、先に着地してポージングをしているところに敵が落ちてくる「ミキサー・ハリケーン」。ハリケーンミキサーではない！ 「Know the authority of my horns!」（オレの角の力、思い知らせてやる！） Golem 「I am invincible!」（オレは無敵だ！） 名前は「ボドカ」で、製造後219年経過している。 試合開始時には石像の状態で登場する。どうやって会場に来たし。 防御力と攻撃力はとても高いが、移動速度や打撃技の速度が遅く、打撃技は決める事は難しい。 機動力の高い敵との闘いでは苦戦を強いられる。特にラスボスとかラスボスとか。 CPU戦では、3回に1回は必ずボタン連打に勝利する為、3の倍数で組み合った際は小技ボタンを連打すると良い。 必殺技は、抱え上げた敵ごとジャンプして、デッドリードライブの様に自分の体重を使って敵を地面に叩きつける「スカイハイ・ボディプレス」。相手を叩きつけた後に一度正面向きで仁王立ちする。 「I will mash you!」（ひねりつぶしてくれるわ！） Beast 「Brain to eat!」（脳みそ食わせろ！） 名前は「フレア」で、角のついた悪魔っぽい外見だが、猿っぽいところもある54歳。 脳みそが大好物で、参加理由も「国王の脳みそを食ったら頭がよくなるはずだから」と言うもの。 オープニングデモ後の操作説明では、マイケル相手に必殺技を決めるおいしい役をもらっている。 必殺技は、抱え上げて上に放り投げた敵に飛び乗り、自分の体重を乗せて敵を背中から地面に叩きつける「ダイビング・フェイスクラッシュ」。顔、攻撃してねーから！ 「Brain to eat!」（脳みそ食わせろ！！） Dragon 「You will be ashes now!」（灰にしてやる！） 名前は「ジョセフ」で、482歳の「カンガルードラゴン」。 レバー下＋大技ボタンのパワーボムを決めると、追いうち攻撃がいれやすい。 打撃技のブレスがリーチに優れるうえに、自分のくらい判定より前に攻撃判定が発生する為、組み合わずに焼き殺すことも得意としている。 下半身をはいていない為、ハイドラに必殺技を決められた際に股間に何かが見える。 必殺技は、敵を掴んだ状態から、喉をゴキュゴキュいわせてから吐くドラゴンブレス「セントブレス」。 「Feel the heat of my breath!」（オレのブレスで暖めてやるぜ！）

 栄光あるボスキャラ

Hydra 「We are the a Hydra!」（オレたちゃ、ヒドラだ！） 77年生きている5本首の巨大な蛇で、名前は「チャーリー」。1人称は「We」。 5本の頭を丸めた防御体制がかわいい。 多関節キャラのため身体が異常に長く、リーチのある尻尾で払おうとしてくる。 必殺技は、4本の頭が敵の手足1つずつに噛みついて、トライアングル・ドリーマーの様な体勢でいたぶる技である。この時、真ん中の頭は客席に対してアピールしているだけである。こっちみんな。 「シンディ」でプレイする際は、1回は必殺技をかけられるのが嗜みらしい。 「We are the a Hydra!」「Our power is very great!」 （オレたちゃ、ヒドラだ！オレたちゃ、とっても強ぇ～ぜ！） Doppleganger 「You're doomed!」（貴様の運命の時がきた！） 名前は「ベホロイ」。年齢12歳。 自分と同じ姿に変身し、自分と同じ必殺技を使う。 時間経過と共に、暗かった色が自分と同じ明るさになり、どっちが自分か解りづらくなる。 Demon 「Let's taste your blood!」（貴様の血を味あわせてもらおう！） 名前は「パズズ」。5329年の時を生きたデーモンで、強さへの自信の現れか常に腕を組んでいる。 必殺技も、上に放り投げた相手に腕を組んで乗り、そのまま地面に叩きつけるというもの。 軸あわせして投げようとするアルゴリズムの為、ステージ脇にあるスパイクに誘導し、スパイクにヒットした後、また軸あわせしようとしてスパイクにヒットするという無限ループで倒すことが出来る。 Archmage 「My magic is greater than your strength!」 （我が魔力、おまえの力など比べ物にならぬわ！） 名前は「クロノス」。とにかく「Magic!」と叫ぶ。 98年生きて様々な魔法を使うメイジだが、魔法の遠隔攻撃は強いものの、組まれると弱い。 移動速度の遅いキャラは、魔法の間をかいくぐるだけでも大変。

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栄光ある関連項目

• 連打
• プロレス
• データイースト
• テクモ（アーケード版販売）
• SPS（X68000版移植・販売）
• KID（FM-TOWNS版移植・販売）
• アイマックス（スーパーファミコン版移植・販売）
• ファイティングファンタジー（前作に当たる）
• キング・オブ・ザ・モンスターズ（システムやコンセプトが近い）
• ゲームのタイトル一覧