「なるほど。私を狂わせる香気を発するのは、そなたの魂か……。罪なる指揮官よ、この私こそロイヤルネイビーのデューク・オブ・ヨークである。私のこの名、よく心に刻んでおくれ」
デューク・オブ・ヨーク(DoY)とは、STGアプリゲーム『アズールレーン』に登場する、第二次世界大戦時のイギリス海軍所属キングジョージ5世級戦艦3番艦〈HMS Duke of York,17〉をモチーフにしたキャラクター(KAN-SEN)である。
デザイン:Enka、CV:田中理恵(2018年3月8日のアップデートで実装)
| KAN-SEN名 | |
|---|---|
| デューク・オブ・ヨーク HMS Duke of York,17 |
|
| 基本情報 | |
| 所属 | ロイヤル |
| 艦種 | 戦艦 |
| レアリティ | SSR |
| CV | 田中理恵 |
| イラスト | Enka |
| 艦歴 | |
| 国籍 | イギリス |
| 出身地 | スコットランド、クライドバンク |
| 造船所 | ジョン・ブラウン・アンド・カンパニー造船所 |
| 艦級 | キングジョージ5世級3番艦 |
| 進水日 | 1940年2月28日 |
| 就役 | 1941年-1951年(イギリス軍) |
| 最期 | 1957年5月18日(解体) |
| 備考 | |
プリンス・オブ・ウェールズの同型艦にして、彼女に「危険」と言わせた存在。
普段は高貴で妖艶な雰囲気をまとうが、戦闘では平然と残忍な戦いをするなど、二面性がある。とある理由から指揮官を独占しようと狙っているらしい。
2018年2月末~3月中に行われたイベント「凛冽なりし冬の王冠」にて入手可能になったロイヤル(アズレン世界でいうところのイギリス)所属の戦艦。レアリティはSSR。プリンス・オブ・ウェールズ(PoW)の妹にあたる。
ワインレッドのロングヘアにアイスブルーの瞳、そして耳が尖っている(いわゆるエルフ耳)のが特徴。胸元が大胆に開いた赤い制服に黒いマントを纏い、手には黒い剣を携えている。艦名が長いうえに、「デューク」は称号(公爵を意味する)であり、「ヨーク」ではもう既にロイヤル重巡のヨークがいる(あとユニオンのヨークタウンもいる)ため、指揮官達からはプリンス・オブ・ウェールズの「PoW」と同様に略して「DoY」と呼ばれることが多い。さらにDoYを無理矢理日本語読みして「土井」さんと呼ばれることもある、らしい。
イベント「凛冽なりし冬の王冠」のタイトル絵には彼女の立ち絵が使われており、イベントシナリオにも登場する主要な人物として描かれたのだが……。
これまでのアズレンのイベントでは、イベント面をクリアすることで得られるポイントを支払って新規艦を含むアイテムを入手、というパターンが多かったが、このイベントでは「ポイントを支払ってボックスガチャを引く」という方式が採用され、DoYはいわゆるボックスガチャの2箱目の目玉として設定された。
しかし、このボックスガチャについては数多くの指揮官から不満の声が上がったのも、また事実ではあった。運次第で1発で手に入れる者もいれば、ボックス内のほぼ全アイテムをさらわないと肝心のDoYに到達できなかった者も多かったのだ。さらに、ポイントはイベント面クリア以外に得られず、1回のガチャで支払うポイントが高かったので、ハード面を繰り返しクリアできるレベルのプレイヤーでないとガチャを引ききれない事態となったのだ。(なお、DoYはB3およびD3のボスドロップとしても設定されており、先にそちらでゲットした、という声もあった)
2019年1月24日から2月14日にまで開催されている「復刻・凛冽なりし冬の王冠」において、ボックスガチャの3箱目の目玉として設定された(2箱目の目玉は追加新規実装の駆逐艦グレンヴィル)。ただし、ポイントは任務によって毎日得ることができるようになった上、支払うポイントの単価が大幅に下げられた(つまり、クジ運が最悪の場合でもDoYを引くために必要なポイントの総数が大幅に少なくなった)ため、前回の不満点はほぼ解消されている。
その後は再び入手不可能となっていたが、2019年6月13日のアップデートで大型艦建造において通常実装となった。ピックアップなしでの費用とキューブがかさむ大型艦建造なので、未入手の指揮官は頑張って引くことにゃ慎重に狙おう。課金はあくまで最後の手段と心得よう。また、過去のイベントの通常実装「作戦履歴」にて「凛冽なりし冬の王冠」も対象となり、上記と同様の海域ドロップも狙うことができる。
そんなDoYだが、セリフがいちいち大仰で文学的な表現を好んでいるためか、一見するとやたらと中二病めいているようにとられる。ただ、ヨークやジャマイカのそれと違って、中二病では片付けられない凄みをたたえているが…。指揮官のことは基本的に「そなた」と呼ぶが、「蛇」と呼んだりまた「小夜啼鳥(ナイチンゲール)」とも「ミケランジェロの彫刻」とも呼んでくる。割とフリーダムっぽい。
姉妹仲は最悪な模様で、姉からは「…あの子は危険よ。仮に出会ったとしても、決して気を抜かないで」と言われており、妹は妹で姉に向かって「あなたの所業はいつか報いがくるわ」 と言い放ち、「私の獲物に手を出す気?」と火花をバチバチ鳴らすありさまである。まぁ2人の艦名の元になった兄弟の史実からすればさもありなんである。
ところで、獲物って敵艦?それとも指揮官?後者だとすれば、他のセリフの端々と合わせて、あの赤城と並ぶヤンデレ艦という解釈ができてしまう。なにしろ、局部タッチしても、むしろ指揮官の情欲の発露だと喜ぶし、「わたしの胸の中にいる限り、何も考えなくていいのよ」と全てを委ねるように誘ってくる。彼女の言う通り、己の情念に身を任すか、それとも鉄の意志ではねのけるか…、全ては指揮官諸君次第だ。
ただし、イベントでの会話を見る限り、実際の戦場では意外に真面目。そこは戦いのプロフェッショナルとしての矜持だろうか。また、そんな彼女ですら頭の上がらない相手が現れた。長女のキング・ジョージ5世である。
戦闘においては、まさに敵艦の撒き散らす鮮血(この場合、重油とオイルのような気もするが…)の花を咲かせ、死へと容赦なく追い込むような凄みを見せる。砲艦エレバスやテラーの姉妹と一緒に艦隊を組んだら、まるで地獄の使者がやってきたが如くになるであろう。怖すぎ。ハロウィン衣装のみんなと組んでも、そのままで違和感なしってどういうことよ。
そんな彼女も、寮舎でのSDキャラになると妙に可愛らしい。くるくると剣を構えたり振ったりしている姿は、戦場での苛烈さを忘れさせてくれる。とくに、ベッド・布団系の家具でスヤスヤ眠る姿はなぜかいつまでも見ていたくなってしまう。
上記2019年1月からの復刻実装では、同時に着せ替え「永夜のカローラ」が実装された。
(なお、日本でカローラというと某大衆車が想起されてしまうが、本来の意味は「花冠」である)
黒いドレスに身を包み、おみ足は網タイツという出で立ち。爪は赤いマニキュアとペディキュアで染め、優雅にワイングラスを傾けている。だが、何よりも衝撃的なのは腰掛けたそばに置かれたテーブルの上の髑髏である。果たして本物の髑髏なのか、そして本物なら誰のものなのか…
なお、瞳が紅色になっており普段と違っているが、中国版のキャラ説明によると「気持ちが昂ぶると瞳が紅色」に変化するとのこと。つまり、この絵でのDoYさんはかなり昂ぶっておられることになるが…。
発売期間は例によってイベント終了の日の前日(2月13日)が終わるときまでなので、欲しい人はそれまでに買うといいにゃ。
2020年6月24日には、レースクイーン着せ替え「誉笏のグロリアスフォーミュラ」が実装された。
以前からイベントでの痛車のイラストとしてデザインされていたもので、このたびゲームにも登場となった。ボディラインが黒色の衣装でピチピチに強調されていて、フォーミュラカーの機能美のごとくである。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/azurlane_staff/status/1274996311272480772
このDoYから表彰台でトロフィーを受け取って、シャンパンファイトがしたい指揮官は、7月8日までに買うことにゃ。
性能自体はPoWとほぼ同じ。また、副砲補正が200%あり、攻撃モーションも速いために、自爆ボートも狩ってくれる。
スキルは以下の2つ
『血煙の協奏曲』 40秒(スキルレベルMaxで20秒、以下同様)毎に発動、支援砲撃を行い、命中した敵を6秒間40%減速させる
『滅亡の悲嘆調』 自身の一回目の主砲砲撃によるダメージが20(50)%アップ、自身の主砲攻撃が命中した敵は8秒間、受けるダメージが3(12)%アップする
どちらも影響を受けるのが敵、つまり味方全員への支援になる。しかも、確実に1回はダメージ増加が付くという強力なスキルである。つまりは、ウォースパイトの支援砲撃と、アーク・ロイヤルの減速デバフ効果、ヘレナのレーダー探知のデバフ効果、サウスダコタの集中攻撃のダメージ増加効果、これらがいっぺんにまとめられたかのようなものだ。
総じて性能は高く、ロイヤル艦隊のみならず他国の艦隊と混ぜても力を発揮するであろう。
さて、冒頭のイラストやゲーム内でのイラストでは堂々たる四連装砲を装備しており、これが大迫力である。ゲーム上でも標準装備は356mm四連装砲T1となっている。だが、この砲は発射までのロード時間が極めて長く、戦闘の状況によっては撃つ前に戦闘が終わってしまうこともザラになる。金装備のT3をフル強化しても、30秒近くかかってしまう。ここは、スキルを活かすためにも406mm三連装砲Mk6T3や、410mm連装砲T3に換装したほうがいいだろう。絵ヅラはゲーム画面と異なることになるがこれは仕方ないところ。
余談ではあるが、彼女はスキル発動時にセリフ「汝、己の滅亡に嘆くがいい!」と叫ぶ。これは主砲発射時に必ずスキルが発動する上、他にも「血煙の協奏曲」による支援砲撃時もセリフを発するので、スキルレベルを上げた日には「汝、己の滅亡に汝、己の滅亡に…」と極めてやかましい。まじ汝。
〈HMS Duke of York〉(以降DoYと表記)は1941年11月4日に、キングジョージ5世級戦艦の3番艦として竣工した。艦名の「デューク・オブ・ヨーク」(ヨーク伯)とは、英国皇太子(プリンス・オブ・ウェールズ)の弟に付けられる称号であり、建造当時の国王であるジョージ6世のことを指している。本来は1番艦に「キングジョージ6世」の名がつけられ、当艦は「アンソン」の名がつくはずだった。しかし、国王ジョージ6世自身が先王であるジョージ5世の名を1番艦に冠することを希望し、その艦は「キングジョージ5世」となった。そして、当艦はジョージ6世の王子時代の呼び名である「デューク・オブ・ヨーク」の名がつけられたのである。
さてDoYが竣工したのは、上記の通り、欧州で第二次世界大戦が開戦してから2年ほどたった後である。
完成を待たずに出撃したあげくにドイツの鉄血宰相に殴られて大恥をさらす羽目になった姉(デンマーク海峡海戦は1941年5月)の二の舞は避けようとしたわけでもないが、DoYは本国艦隊に編入された後、イギリス近海で訓練を続けていた。
12月には、マレー沖でPoWが撃沈されるという衝撃の知らせを受けた後、ルーズベルトとの会談のためチャーチルと軍首脳をアメリカまで送り届ける役を果たしている。
1942年3月にはレナウンらと共に北海航路の輸送船団護衛を行い、11月にはヴィクトリアスと地中海に、そして翌年3月にはまたノルウェー方面と、北へ南へと忙しく働いていた。この間の1943年5月には本国艦隊旗艦に任じられている。
1943年12月26日。ソ連に援助物資を運んでいた輸送船団を発見したドイツ海軍は、戦艦シャルンホルストが率いる艦隊を差し向けた。一方、イギリスでは〈ノーフォーク〉〈ベルファスト〉〈シェフィールド〉のフォース1、そして〈DoY〉〈ジャマイカ〉、そして駆逐艦群からなるフォース2の2艦隊が護衛(というかこの海域全体の見回り)任務についていた。当初からイギリス側は〈シャルンホルスト〉が出撃してきたことを知っており、逆にドイツ側は2艦隊がそこにいることを知らず、それが当然のように勝敗に帰結した。配下の駆逐艦をすべて輸送船団に向けて展開させていた〈シャルンホルスト〉は、背後から襲いかかったイギリス艦隊に対して単艦で戦うことを余儀なくされたのだ。
まずフォース1に襲われた〈シャルンホルスト〉は、反撃して〈ノーフォーク〉の主砲とレーダーを破壊しつつ逃走した。だがその逃走経路の先にはフォース2が待ち構えており、そして〈DoY〉のレーダーは〈シャルンホルスト〉を既に捉えていた。
互いの主砲弾が飛び交い、しかし高速の巡洋戦艦である〈シャルンホルスト〉は逃げに徹してじりじりと差を広げた。僚艦の射程距離からも外れ、届くのはもう〈DoY〉の35.6cm砲のみ。このまま逃げられるかと思われたそのときに、〈DoY〉の主砲弾が〈シャルンホルスト〉の第一機関室を直撃。行き足が止まった〈シャルンホルスト〉は追いついた2艦隊の猛攻を受けてついに撃沈された。これが、北岬沖海戦である。
ドイツとの戦いに目処がついた1945年4月、〈DoY〉は今度は太平洋艦隊旗艦を任じられ、対日戦を見据えて改装を受ける。改装が終わって7月にはシドニーに移動、そして北上して前線に進出。グアムに到着したところで、終戦を迎えることになった。
8月29日、イギリス太平洋艦隊旗艦としてDoYは東京湾に入り、9月2日の降伏文書調印式にも立ち会った。
戦後は各地に寄港した後、1946年7月にイギリスに帰国した。
その後、1949年まで本国艦隊旗艦を務めてから予備役に入り、1957年に退役、その後解体された。
デューク・オブ・ヨーク(アズールレーン)の関連立体(MMDなど)について紹介してください。
デューク・オブ・ヨーク(アズールレーン)に関するニコニコ市場の商品を紹介してください。
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最終更新:2025/12/07(日) 11:00
最終更新:2025/12/07(日) 11:00
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