デューン 単語

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デューン

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デューン(Dune)とは

  1. 英語で「」を意味する単語。
  2. フランク・ハーバーによるSF小説シリーズ
    1. 砂の惑星 - 『デューン』全6作の第1作。
  3. 2.を原作とする映像化作品。
  4. クリスチャンディオールの香水ブランド
  5. 平沢進の楽曲。『時』収録。
  6. ハートキャッチプリキュア!』の登場人物。砂漠の使徒の王。
  7. 時空の覇者 Sa・Ga3』の主人公の一人。
  8. ルドラの秘宝』の主人公の一人。
  9. デューン(生放送主) - 2011年頃に活動していた生主現在引退

本稿では2.および3.について記述する。

2.の概要

1965年に第一作『デューン/砂の惑星』が発表。以後、『砂漠救世主』(1969年)『丘の子供たち』(1976年)『砂漠の神皇帝』(1981年)『砂漠異端者』(1984年)『丘の大聖堂』(1985年)までに全6巻を数える、壮大な長編シリーズとなった。
重厚な世界観と設定、壮大な物語によって人気を博す。いわゆる種流離譚であり、独自の世界観はイスラム教アラブ文化が認められる。また設定が非常に細かく、当時としては革新的な内容だった。

続編の構想もあったが、ハーバートが1986年に死去した為に未完となっている。その後、2000年作者息子ブライアン・ハーバートがケヴィン・J・アンダーソン(『スター・ウォーズ』などのノベライズを手掛ける)との共著で作品の背景キャラクターを使用した過去譚となる『デューンへのシリーズを発表。こちらも評価が高い。

壮大な人間ドラマと特異かつ幻想的な世界観により、多くのファンを獲得。SF史上に残る傑作として評価されている。

あらすじ

かな未来宇宙に進出した人類が築き上げた「帝国」は長きにわたり宇宙を支配・開拓。そこでは思考機械による反乱を戦「ブレトリアン・ジハド」にて鎮圧後、高度な演算・推論力を持つ人間コンピューター「メンタート」が運用され、高度な文明と技術を保ちつつ、中世の特殊な封建制によって統治されていた。

惑星アラキス、「丘」を意味する「デューン」の異名でも知られる。に覆われ、危険な/サンドウォーム(シャイ・フルド)が生息する荒惑星だが、広大宇宙において一「メランジ」と呼ばれる香料(スパイス)を産出する惑星だった。
メランジは不老をもたらし、意識を拡させる作用を持ち、未来予知や恒星間飛行さえも可とする宇宙の支配において絶大な力を持つ物質だった。。間輸送を一手に宇宙協会(スペーシングギルドには必須の物質であり、協会、帝国皇帝であるリノ帝国領土を統治する公家による大公連合の三勢力による均衡が保たれていた。
また女性だけの結社集団ベネ・ゲセリットメランジによる知覚力の増大によって「魔女」と称される程の異を持ち、公家との婚姻と交配によってその力を保ち続けていた。

帝国の支配者たる皇帝シャダム4世は、帝国下の恒星系を統治する「大公連合」を従えてはいるものの、そのパワーバランスは危うい状況にあった。特に公家メジャーハウス)の中でも海洋惑星カラダンを統治する大公アトレイの力は大きく、その力を危惧した皇帝は、その当レトを排除すべく、陰謀を企てアトレイをアラキスに向かわせる。 長年の宿敵たる公家ハルコネンが採掘権を得ている所にアトレイをぶつけ、その争いに介入して両者の失脚を狙い、アラキスおよびメランジを一手にせんとする陰謀だった。
ハルコネンウラディミールは、皇帝と結託し、やがてアトレイ・レト公爵は裏切りと謀略によって死にアトレイを滅ぼす事に成功する。しかし、レトの寵にしてベネ・ゲセリットの修道女ジェシカと、レトとジェシカの間に生まれた嫡男ポウル砂漠へと逃げた。アラキス帝国直轄となり、皇帝論見は成功したかに思えた。

しかしポウルメランジによる超能力覚醒し、更に砂漠の民フレーメンと出会う。フレーメンの試練を乗り越えたポウルは、未来予知の力を持つ「クイサッツ・ハデラッハ」として覚醒。長年ハルコネンに虐げられてきたフレーメンを率いたポウル導者「ムアドディブ」を名乗り皇帝およびハルコネンへの復讐、そしてアラキスばかりか「世界」を変える戦いへと身を投じるのであった。

後世への影響

よく知られているのが『スター・ウォーズ』へのである。
砂の惑星タトゥーイン、およびフォースにはアラキスおよびヴォイスを媒介とした超能力)を彷彿とさせ、ジョージ・ルーカス製作にあたり原作小説を参照した事を語っている。

アラキスに生息する巨大な(シャイ・フルド)は、暴な性質を持ちながらもフレーメンの民と共存し、希少なメランジや「生命の」と呼ばれるエキスを生成する。地表の振動に反応して襲い掛かってくるあたりは漫画漂流教室』の未来怪物映画トレマーズ』のグラボイズに設定や外見が似ており、巨大なが迫りくるさまは『風の谷のナウシカ』の王蟲にもを与えたといわれている。
また前述の『スター・ウォーズ』の『帝国の逆襲』にもエグゾコーススペーススラッグ)と呼ばれる巨大な怪物が登場しており、帝国軍に追われるミレニアム・ファルコンが体内に逃げ込み、それと気づいて慌てて脱出する羽になった。

3.の概要

映画(ホドロフスキー版)

あまりにも壮大な物語である為に映像化は不可能と言われていた本作だが、1971年から企画は存在した。

1973年には映画製作が開始。監督アレハンドロ・ホドロフスキー。錚々たる面子を取りそろえたものの、上映時間は10時間以上という壮大すぎる構想により、製作費の捻出すらままならず、撮開始前に制作中止となってしまった。制作中止に至るまでの経緯は2013年ドキュメンタリー映画『ホドルスキーのDUNE』として映画化されている。
この時特殊効果のスタッフだったダン・オバノンは、失職した落胆から気を取り直すため、自身が途中まで書いていたSF脚本を書き直した。これが後に1979年の『エイリアン』として大ヒットを飛ばすが、それは別の話である。

映画(デヴィッド・リンチ版)

1984年開の映画監督デヴィッド・リンチ

ホドロフスキー版が制作中止に至った後、映像化の権利を買い取った映画プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスが監督・脚本にデヴィッド・リンチを、音楽ブライアン・イーノTOTOを迎えて制作
当初はリドリー・スコット監督に内定していたが、製作体制に不満を抱いて降している。

しかし予算や時間的な事情もあって、物語は大幅にスケールダウンしてダイジェストのような内容となり、原作ファンばかりか原作者のハーバートにも不評だった。行的にも失敗したリンチは「お偉方からあれこれ口出しされた不満から最終決定権が自分になく、悔しい思いをした」と当時の事を語っている。また、映画テレビ放送時にはオリジナルでは削除されたシーン復活させるなど約3時間9分のバージョン制作されたが、リンチは子の編集に関われず、監督は「アラン・スミシー」名義だった。
しかし一方でリンチ独自の悪趣味さとケレン味のある描写や美術は生かされており、一部に熱狂的なファンを抱えている。特にの迫力、メランジの摂取により異形となった宇宙協会のナビゲーター、不気味貌と怪演を見せたハルコネン公爵怪物ぶりなどは必見。

テレビドラマ版

2000年にはアメリカカナダドイツ製作テレビドラマ版が放映。
1984年映画版をベースとしており、映画では描かれなかった部分も取り上げられている。評価は高く、2001年クリエティアートエミー賞の撮賞と視覚効果賞を受賞。2003年には続編が制作、放送されている。

映画(ドゥニ・ヴィルヌーヴ版)

2016年レジェンダリー・ピクチャーズがデューンの映像化権を取得して映画化に着手、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督を務める事となった。

2021年ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によって2度映画化。リンチ版が長大な原作理やり一本にまとめてしまった反省から、今作は前後編に分割して制作する方針とした。
しかし前編に当たる『DUNE/デューン 砂の惑星』(原題はDune)開前は、タイトルに前編の記載がないことからも察せられるように後編の制作未定で、制作のGOサインが出るかどうかは行収入次第とされていた。しかし開されてみれば大ヒットし、すぐさま後編の制作も決定。ハリウッドストライキで多少スケジュールが遅れたが、2024年に『デューン 砂の惑星 PART 2』が開された。

PART 2』も大ヒット記録し、2024年4月には第3弾となる『デューン/砂漠救世主』の制作が決定した。

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