デリンジャーとは、拳銃のカテゴリで、小型拳銃の一部を指す。小さいものの代名詞でもあり、自分のナニをマグナムと僭称するような輩には「早くその粗末なデリンジャーをしまえ」と言ってやるのが礼儀である。
デリンジャーに明確な定義があるわけではないが、手のひらサイズの超小型で、弾倉は備えず薬室に直接弾を装填するタイプの拳銃をデリンジャーと呼ぶことが多い。
このタイプの小型拳銃をデリンジャーと呼ぶ原因となったのは、1865年4月14日に発生したアメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーン暗殺事件である。この事件において暗殺者が使用したパーカッション式単発拳銃の製造者がヘンリー・デリンジャーという名前であったため、使用されたパーカッション式単発拳銃をデリンジャー、もしくは製造地の名前を合わせてフィラデルフィア・デリンジャーと呼ぶようになり、その後、同じような形式の拳銃をデリンジャーと呼ぶことになったのである。
デリンジャーは手のひらサイズであることから隠し持っても違和感が無く、そのため婦人の護身用やガンマンの最後の頼みの綱として携行された。ただし、小型化の犠牲として銃身が非常に短いため、同じ弾薬を使用する通常サイズの拳銃と比較すると威力が低いという欠点を持つ。フィクションでも護身用・暗殺用として大活躍であり、スリーブガン(袖に隠し持ち、一瞬で手に引き出して発砲可能な仕込み銃)として描写された作品も多い。
デリンジャーの中での中でもっとも有名なものが、レミントン・モデル95・ダブルデリンジャーであろう。中折れ上下二連のシングルアクション式の小型拳銃で、デリンジャーの中では最も商業的に成功されたとされる。日本でもトイガンメーカーのマルシンからエアガン(ガスガン)として数タイプが発売されている。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/25(木) 23:00
最終更新:2024/04/25(木) 23:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。