デヴィッド・フィンチャー

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デヴィッド・フィンチャーとは、アメリカ合衆国の1962年生まれの映画監督である。

概要

色調を抑えた暗い画面作りが特徴。よってピンクは嫌い。

今でこそ世界を代表する映画監督として認知されているが初監督作品であり新人監督史上最高の製作費でつくられた『エイリアン3』は企画段階からトラブル続きで評論家から酷評され興行的にも失敗。本人はその後一年半にわたり脚本を読まない日々が続くなどデビユーは散々なものだった。

完璧を求めるため製作費がかさみ交渉でもめることが多いが本人曰く本質を最もシンプルに実現した撮り方を求めているだけとのこと。またその性分のためリテイクが多く、内容を伝えずに撮りはじめることもあるため役者から文句を言われたり困惑されることもしばしば(『エイリアン3』でシガニー・ウィーバーにコオロギの幼生を振りかけ不機嫌にさせたり『バンテージ・ポイント』のメイキングでフォレスト・ウィテカーがキツイ仕事だったが『パニック・ルーム』はもっとリテイクが多かったとこぼすなど)。

芸術的なオープニングクレジットに定評がある。本人も映画本編とは別に資金を要求するなど自信がうかがえる。

『エイリアン3』でウェイランド・湯谷社が日系企業であることを強調したり『ゲーム』に登場するホテル名がニッコーホテルだったり『ゾディアック(映画)』で日本食にチャレンジしたい刑事を出したり『ドラゴン・タトゥーの女』でリスベットのバイクにカスタムしたホンダCL350を採用したり他の作品でも日本的な単語を使ったりするなど妙なところ日本びいきである。

2022年、Netflix独占配信「ラブ、デス&ロボット」のエピソードの一つ『最悪の航海』にてアニメ監督デビュー（短編フルCGアニメ）。制作はブラー・スタジオ。

ミュージックビデオやＣＭの仕事は好きではないが資金を集めるには必要なことと割り切ってやっているという。

何のために我々は生きるのかという実存主義に惹かれそういったテーマの作品が多い。また現代社会の持つ悩みをそれらがピークに達する前に映画で題材にし警鐘を鳴らすことも。

作品一覧

映画（監督作）

• エイリアン3
• セブン(映画)
• ゲーム(映画)
• ファイト・クラブ
• パニック・ルーム
• ゾディアック(映画)
• ベンジャミン・バトン 数奇な人生
• ソーシャル・ネットワーク
• ドラゴン・タトゥーの女
• ゴーン・ガール
• Mank/マンク
• 最悪の航海 （※短編フルCGアニメ）

Netflix配信作品

• ハウス・オブ・カード 野望の階段（製作総指揮）
• マインドハンター（製作総指揮）
• ラブ、デス&ロボット（製作総指揮）

関連動画

関連リンク

• 心理と思考を狂わせる　鬼才デヴィッド・フィンチャーの監督術

関連項目

• 映画監督一覧
• 映画の一覧