トゥーンレンダリング (Toon rendering) とは、3Dコンピュータグラフィックスのひとつで、三次元データから漫画やイラスト風にレンダリングする技術である。「トゥーンシェーディング」とも呼ばれる。
リアルな映像表現を求めた3次元コンピュータグラフィックスとは異なり、3DCGの技術を使いながらもアニメやイラストに近い表現を作り出す方法が主流である。
3DCGでは写実的なCGにはあまり似つかわしくない、デフォルメが効いたキャラクターを作画させるのにも効果的であり、二次元のアニメーションと3DCGを合成する時に、違和感を低減できるという利点がある。その上、手描きでは難しい多彩なアクションをさせられるという3DCGの利点も併せ持っているため、アニメーション映画やコンピュータゲーム等に用いられることが多い。
アニメーション作品(特にテレビアニメ)での使用については、今までは一部シーンのみで使用されるパターンが多かったが、近年では技術の進歩や製作コストの低下に伴い。作品全編をトゥーンレンダリングで描写する作品も増えつつある。
逆に、漫画・アニメ特有の意図的な遠近の崩し(いわいる”パースを効かせる”)表現に、距離が固定されている3D造形そのものは向いていない。これを改善すべく3Dモデル自体をパーツ単位で拡大縮小することで擬似的にパースを再現する手法が存在する。
この場合、その立体物がどう画面に映るかを計算して細部を拡縮する作業が必要となるので、3Dによって作画の手間が減る以上にその”絵”づくりのために労力としてはアニメーターと同等かもしくは増える。
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最終更新:2024/04/25(木) 08:00
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