トカゲ 単語

832件

トカゲ

3.1千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

トカゲとは、綱有鱗トカゲ亜に属する生物の総称である。

概要

一口にトカゲと言ってもその種数は多く、生態も様々である。

一般的に全てのトカゲが変温動物であるとされるが、コモドオオトカゲは恒温動物に似た体機を備えているのではないか、といった意見もある。

特徴ごとに大きく分けてみると、次のように区分できる。
(細分化するとあまりに多すぎるため、ポピュラーな科を取り上げて記載する)

スキンク(トカゲ)科

ニホントカゲ、アオジタトカゲサンドフィッシュキンクなどを含むグループ

最大種はオマキトカゲ(全長80cm)。

一部例外はあるものの、全体的にツルツルとした質感をしている。

日本にはニホントカゲ、オカダトカゲ、キシノウエトカゲ等が生息する。

おそらく日本人の思い描く最も一般的なトカゲの姿はこの科のものだろう。

食性は動物食のものが多く、昆虫小動物を食す。ただし、オマキトカゲを含む数種は植物食性。

ニホントカゲの場合だが、敵に発見されると一散に物陰や土中に逃げ込もうとする。

較的臆病な種類が多いように見受けられる。

カナヘビ科

キンク科に続き日本人になじみ深い科である。

ニホンカナヘビ、ホウセキカナヘビカナリアカナヘビなどを含むグループ

最大種はホウセキカナヘビ等(全長80cm)

食性は動物食、または雑食

日本にはニホンカナヘビ、アオカナヘビ、コモチカナヘビ等が生息する。

ヘビ」とあるがではい。

名前の由来は不明だそうだが、一説には、らしいと書いてカナヘビと読ませたとか何とか。

キンク科とは異なり、体表はざらざらとしている。

これもニホンカナヘビの場合だが、敵から逃げるときは、走っては止まり、また走っては止まるといった具合に

こちらの様子をうかがいながらなどに潜むことが多い。それってむしろ捕まりやすいんじゃ・・・

イグアナ科(タテガミトカゲ科)

グリーンイグアナバシリスク、ツノトカゲなどを含むグループ

最大種はグリーンイグアナ(全長200cm)

かなり大規模なグループであり、巨大なグリーンイグアナから小のツノトカゲまで様々な種が属している。

日本には、外来種のアノールイグアナが生息するのみである。

食性は動物食から植物食まで幅広い、藻を食べる種類までいる。

中~大の種類になると、科名の通り背中に立なタテガミが見られる場合が多い。

ペットとしては後述のアガマ科と並んで人気の高い種類であり、特にグリーンイグアナは人によく慣れるので

世界中で飼育されている。ただし、2m近い巨体を持つため扱いには注意が必要。

アガマ科(キノボリトカゲ科)

フトアゴヒゲトカゲエリマキトカゲトゲオアガマなどを含むグループ

最大種はホカケトカゲ(100cm)

北アメリカ大陸を除く世界中に分布。日本には沖縄周辺にキノリトカゲが生息する。

大陸イグアナと似たようなニッチを獲得しており、体構造も似通っている。
これは収斂進化によるものであると推測されている。

食性もイグアナと同じく、動物食から植物食まで幅広い。

ニコニコ動画では、オーストラリア原産のフトアゴヒゲトカゲが特に有名だろう。

イグアナと並びペットとして人気のある種類であり、フトアゴヒゲトカゲはその飼育のしやすさと可さから、

世界で最も飼育されているトカゲと言っても過言ではない。

また、カメレオンはこのアガマ科に較的近縁の種とされる。

オオトカゲ科

ハナブトオオトカゲ、コモドオオトカゲヒメオトカゲなどを含むグループ

最長種はハナブトオオトカゲ(4m前後)

最大種はコモドオオトカゲ(3m前後)

全長ではハナブトオオトカゲが最大ではあるが、4mという計測記録が残っていないこと、細身なトカゲであり、

もし同体長で測定した場合はコモドオオトカゲの方が体重が重くなるため、最大種はコモドオオトカゲとされる。

残念なことに日本には生息していない。

食性はほぼ全な食であり、昆虫哺乳類小動物など様々なものを捕食する。

科名が示すように、現在生息する全トカゲの中でもずば抜けて巨大になるグループである。

・・・のだが、ドワーフモニターと呼ばれるグループがあり、その中でもヒメオトカゲなどは体長20cmほどにしかならない。かわいい

舌先がヘビと同じく二股に分かれており、チロチロと出し入れして匂いを嗅ぐ。

もちろんペットとして人気であり、ミズオオトカゲなどは名前を呼ぶと寄ってくるほどには頭が良いそうだ。かわいい

近年、コモドオオトカゲレースモニター等が腺を持ち、単為生殖をするなどといった発見が相次いでいる。

過去には体長10mにもなるオオトカゲ「メガニア」が存在しており、今もなおオセアニアのどこかで生き残っているのではと噂されている。

カメレオン科

エボシカレオン、ナマクワカメレオンコノハカメレオンなどを含むグループ

最大種はウスタレカメレオン(70cm程)

日本にはもちろん生息していない。まこと残念でならない。

食性は動物食だが、エボシカレオンなどは時たま植物も口にする。

前述の通りアガマ科に近しい種類である。

アガマ科がより上へ適応しようとして進化した結果がカメレオンなのかもしれない。

脚先がVの字になっており、これで枝を握って歩く。またほとんどの種が尻尾を枝に巻きつけることで体を支える。

さらに、ほぼ全方位を見渡せるよう左右独立して動く上への適応が生み出したものである。

野生下では上で滴るを飲むからか、飼育下では動きのあるしか飲まない種類が多い。

さらに、カメレオンと言えば変色と舌を使った捕食行動が有名である。

しかし、変色は何もカメレオンだけの専売特許ではない。トカゲには自身の体色を変化させられる者など数多く存在している。また、フィクション作品のように光学迷彩のごとく変色できるわけではない。そのような変色のある生物などイカぐらいなものである。

舌は口の中にルーズソックスのようにしまわれており、筋肉で伸ばして捕食する。

舌先に性があり、さらに獲物を掴めるような構造になっている。

よくある間違いだが、舌は口内でくるくると丸まっているワケではない。

ほとんどが上で生活する一方、砂漠に進出したナマクワカメレオンという種類がいる。

生活に特化した体を持ちながら、何故木の砂漠へ進出したのか。研究結果に期待したい。

ヤモリ科

ニホンヤモリ、オウカンミカドヤモリ、トッケイなどを含むグループイモリじゃないよ。

最大種はツギオミカドヤモリ(全長40cm)

ヤモリも大きく見ればトカゲの仲間であり、トカゲ亜に含まれる。

日本にはニホンヤモリを含む十数種類が生息する。

ほとんどが夜行性だが、ヒルヤモリなどは行性である。

食性は動物食であり、昆虫小動物を食す。動物質とともに果物などを食べる種類もいる。

バクチヤモリマツカサヤモリと言った例外はあれど、全体的にウロコが少なく、すべすべモチモチした質感である。

上性の種には、脚にと呼ばれるものが発達しており、これをに見えないような凹凸に引っかけることでガラス面などもスイスイ登ってゆく。リアルスパイダーマン(この場合ゲッコーマンであるが)。

ファンデルワールスがどうとかこうとか、長くなるので割愛

また、に瞼がく、代わりに瞼が変化した透明なウロコで覆われている。

眼球が汚れた場合は、舌でめて綺麗にする。

その他

他にもテュー科、トカゲモドキ科、ヨロイトカゲ科、などさまざま存在するが、全て書き起こすと記事が大変なことになるため割愛させていただく。

関連動画

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/26(金) 02:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/26(金) 02:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP