トキツカゼとは (トキツカゼとは) [単語記事]

トキツカゼとは、1944年生まれの競走馬。1984年、牝馬ながらJRA顕彰馬に選出。競争成績も優秀だったが、特に産駒成績が優秀だった名馬である。

概要

父プリメロ　母第五マンナ　母父シアンモアという血統。著書で大川慶次郎氏が「品のいい馬」と褒めている。まぁ、この人は（ry。

戦後競馬が再開された1947年に現在の皐月賞にあたる農林省賞典で牡馬を負かし、ダービーでは頭差二着。当時秋で行われていたオークスでは大差（10馬身以上）を記録して勝っている。5歳まで走って通算30戦11勝。63kgを背負ってレコード勝ちしたりしているので物凄く強い牝馬であったことは確かなようである。

しかしながら、映像記録が皆無で（どこかにはあるのかな？）戦後すぐの混乱期だったこともあり、顕彰馬の中でも一際競争時代の影が薄い。

彼女が顕彰馬に選ばれたのは自身の成績よりもむしろ、産駒の成績が優秀だったからである。ダービーを8馬身差で勝ったオートキツ。天皇賞、有馬記念を勝ったオンワードゼア。この二頭は共に年度代表馬に選ばれている。牧場の経済的事情で一級種牡馬をつけて貰えないなかで、二頭も年度代表馬を出したのだから立派である。あと、17年間繁殖牝馬をやって、15頭の子を出した。これは相当優秀な受胎率だと言える。