『トップをねらえ2!』とは、GAINAX制作のロボットアニメ作品である。
『トップをねらえ!2』ではない。
2004年から2006年にかけて、OVA全6巻(全6話)が発売された。
概要
1988年から1989年にかけて発売されたOVA作品『トップをねらえ!』の続編で、ガイナックスの設立20周年記念作品。脚本やキャラクター・メカニックデザインを始め、主要スタッフは前作と大きく異なっている。
作品の舞台は前作から12000年後の時代で、「バスターマシン」や「宇宙怪獣」などの存在は登場するものの、前作のメインキャラクターが直接登場するといったことはない。
完結後、劇場版『トップをねらえ!&トップをねらえ2! 合体劇場版!!』が公開された。
あらすじ
銀河中心部での戦いから12000年後…人類と宇宙怪獣との戦いは未だに続いていた。人類側の主な戦力は"バスターマシン"と総称される兵器と、それを動かす"トップレス"と呼ばれる少年少女たちであった。
宇宙パイロットに憧れ街に出てきた少女・ノノは、ある日自分を助けてくれたトップレスの少女・ラルクに惚れ込み、「お姉様」と慕うようになる。ノノをあしらうラルクだったが、ノノが小型の宇宙怪獣を生身で撃破したことで状況は一変。アンドロイドながらトップレスなのではと目された彼女は、トップレスによる組織"フラタニティ"に加わることになり、ラルクと行動を共にするようになったのだ。
フラタニティ
トップレス達による自治互助会的な役割を持つ組織。バスターマシンの運用を独占している、実質的な対宇宙怪獣迎撃部隊。太陽系内の星々に基地が存在する。
トップレスとは、物理法則に制限されない超・能力とその所有者を指す。能力には様々な種類があり、希にバスターマシンを動かせるほど強力な者も現れる。しかし一定年齢に達するとその能力は失われてしまう。名称は能力発動時に頭の中が空洞になることからきており、決して"上半身裸"という意味ではない。
- ノノ (声:福井裕佳梨)
- 本作の主人公。努力と根性で頑張る、ドジでお茶目なロボっ娘。"ノノリリ"なる人物に憧れており、宇宙パイロットを目指している。ラルクに一目惚れし、彼女を「お姉様」と慕う。「なぜならば!」が口癖。
- ラルク・メルク・マール (声:坂本真綾)
- フラタニティに所属する現在最強のトップレスで、ディスヌフのパイロット。プライドが高く、努力と根性に関しては否定的。ノノを助けたことで、「お姉様」と慕われることになる。
- チコ・サイエンス (声:沢城みゆき)
- ラルクをライバル視する横縞ニーソのロリっ娘トップレス。ソワサンシスのパイロットだったが、紆余曲折を経てキャトフヴァンディスのパイロットとなる。
- ニコラス・バセロン (声:岩田光央)
- 通称はニコラ。トップレスのリーダー的存在。ラルクに想いを寄せられている。ヴァンセットのパイロット。
- カシオ・タカシロウ (声:山崎たくみ)
- 元トップレスであるディスヌフの前パイロット。3年(現役だった2年半)連続でトップスコアを叩き出した伝説のトップレスだが、現在はトップレスのコーチなどサポートに回っている。
- サーペンタイン姉妹
- カランドゥを操る双子の姉妹。姉がピアジエ(声:小林沙苗)、妹がルクルト(声:松岡由貴)。ニコラと並んでトップレスのリーダー的存在。
- ルウ・スン (声:甲斐田裕子)
- クールでツンデレな姉御肌。カトルヴァンヌのパイロット。
- グルカ・ククシス (声:小林希唯)
- 女性的容姿の皮肉屋な少年。カトルヴァンセのパイロット。
- パシカ・ペスカ・ペルシクム (声:伊藤静)
- ブルジョワ育ちのお嬢様。ソワンテアンのパイロット。
- シトロン・リモーネ (声:小林ゆう)
- 元ヤンのヘヴィメタ娘。ソワサントのパイロット。
- ニャーン・ヌォク・チャム (声:本名陽子)
- 飛び級で大学生の眼鏡っ娘。トランシスのパイロット。
- ゴウヤ・レイシ (声:佐々木望)
- 真面目すぎる日本男児。ヴァンドゥのパイロット。
- カトフェル・パタタ (声:園部好德)
- 気性の荒いガキ大将的な性格。サンカンサンクのパイロット。
- ロイ・アニャン (声:陶山章央)
- カトフェルの太鼓持ち的立ち位置。親に買ってもらったサンカントのパイロット。
- ヴィータ・ノヴァ (声:生天目仁美) / ワシーリ・イワノヴィチ (声:近藤隆)
- トランサンとソワサンドゥのパイロット。両者とも元は「キャラクターデザインコンテスト」の大賞受賞作品である。
バスターマシン
対宇宙怪獣戦闘用決戦兵器。12000年の長きに渡る戦いの中で進化を続けた結果、『トップをねらえ!』時代とは外見・能力などが様変わりしている。
動力はガンバスターなどに搭載されていた縮退炉ではなく、トップレスの能力により作動するフィジカルキャンセラー。また、パイロットであるトップレスが一定年齢で引退を余儀なくされるため、バスターマシン自身に経験を蓄積するための人工知能が搭載されている。
- ディスヌフ
- 学ランを纏ったような姿をしたバスターマシン19号機。パイロットはラルク・メルク・マール。各部を補修しながら長い時間戦い続けてきた。主な武装は指先から発射するバスターキャノン、下駄型打撃兵器のバスターゲイターなど。
- ヴァンセット
- 近接戦闘を得意とするバスターマシン27号機。パイロットはニコラス・バセロン。両肩の翼状のパーツはニコラスのトップレス能力に合わせて追加されたもので、連装砲塔やバスターメガテックPK発動機を内蔵している。
- キャトフヴァンディス
- 数十年ぶりに建造されたバスターマシン90号機。パイロットの座が争われたが、最終的にチコ・サイエンスに落ち着く。高機動一撃離脱戦闘を重視した人型の機体。理論値マイナス1兆2000万度の冷凍光線を打ち出すバスタースマッシュが必殺技。
- カランドゥ
- 二機に分離するバスターマシン42号機。サーペンタイン姉妹が搭乗し、姉のピアジエがカランドゥA、妹のルクルトがカランドゥBを操縦する。
- ヴァンドゥ
- バスターマシン22号機。パイロットはゴウヤ・レイシ。大型剣を武器とする近接戦闘型。
- トランシス
- 重武装・重装甲化により帰還率を上昇させたバスターマシン36号機。パイロットはニャーン・ヌォク・チャム。
- サンカント
- バスターマシン50号機。パイロットはロイ・アニャン。全長170mの戦艦型。
- サンカンサンク
- バスターマシン55号機。パイロットはカトフェル・パタタ。サンカントと同じく100m以上の巨大な機体。
- ソワサント
- バスターマシン60号機。パイロットはシトロン・リモーネ。全身は武装として分離し、他のマシンが使用できる。
- ソワンテアン
- バスターマシン61号機。パイロットはパシカ・ペスカ・ペルシクム。武器は肩のスパイクシールドと両腕・両脚のハーケン。
- ソワサンシス
- バスターマシン66号機。攻守一体のビーム兵器であるバスターオーブが主力武器。チコ・サイエンスが搭乗していたが、戦闘による損傷が大きく廃棄される。
- カトルヴァンセ
- 高機動力を誇るバスターマシン87号機。パイロットはグルカ・ククシス。突撃形態から迎撃形態に変形する。
- カトルヴァンヌ
- 一撃離脱戦法を得意とするバスターマシン89号機。パイロットはルウ・スン。カトルヴァンセと同じく可変機体。
- トランサン
- 巨大な掌に変形するバスターマシン35号機。パイロットはヴィータ・ノヴァ。元は「バスターマシン デザインコンテスト」の大賞受賞作品。
- ソワサンドゥ
- 両腕・両手の武器で近接戦闘を行うバスターマシン62号機。パイロットはワシーリ・イワノヴィチ。トランサンと同じく、元はデザインコンテストの大賞受賞作品。
- バスターマシン7号
- 地球帝国黄金期最後の遺産とも言われる、1桁台のバスターマシン。ガンバスターの2世代後の後継機。
- 地球帝国宇宙軍太陽系直掩部隊直属・第六世代型恒星間航行決戦兵器。太陽系絶対防衛システム"バスター軍団"の中枢を担う自立人型人工知性体で、ノノの真の姿。人間大のサイズながらバスターマシンの名に恥じぬ絶大な戦闘能力を誇る。さらに自身を中心にバスター軍団と合体することで、太陽系絶対防衛用超巨大人型決戦兵器ダイバスターとなる。
各話サブタイトル
主題歌
オープニングテーマ
- 『Groovin' Magic』
- 作詞・作曲:伊藤利恵子
編曲:ROUND TABLE、桜井康史
ストリングス編曲:宮川弾
歌:ROUND TABLE featuring Nino
エンディングテーマ
- 『星屑涙』
- 作詞:ACKO
作曲・編曲:永井ルイ
歌:ACKO
スタッフ
受賞歴
関連動画
関連静画
関連項目
外部リンク