トマホーク(巡航ミサイル) 単語

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トマホーク

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トマホークとは、アメリカ開発された巡航ミサイルである。

概要

アメリカレイオン社によって開発された。水上艦や潜水艦のVLS、潜水艦魚雷発射管から発射する。核弾頭を搭載した対地攻撃用(A型)、ハープーンの誘導システムを流用した対艦B型)、通常弾頭を搭載した対地攻撃(C)が存在したが、A型B型は既に退役している。[1]

開発[2]

トマホーク1972年の第一次戦略兵器制限条約(SALTⅠ)調印後に発見された抜けからもたらされた。

プロジェクトの正確な起については諸説あるが、一般的にはヘンリー・キッシンジャー(当時は国家安全保障担当大統領補佐官)が防総省に対して、SALTⅠで検討されなかったタイプ核兵器を探すように要請したことに始まると考えられている。

研究を経て、防総省のシステムアナリストは、核弾頭を備えた航空機であるジェット巡航ミサイルならSALTⅠ条約に盛り込まれた条件を回避する兵器になりうるとの結論を出した。その後巡航ミサイルの各コンポーネントを開発する共同開発チーム米海軍空軍によってスタート、最終的に空軍米海軍と異なるミサイルボーイング製)を採用して共同研究チームは解散したが、両者のエンジンや弾頭、誘導システムといった大部分のコンポーネントは共通設計になっている。

MST(Maritime Strike Tomahawk)

Block Vaと呼ばれるバージョンで、上を移動する標的を攻撃することができる。2021年米海軍レイオン社との間で低率初期生産の契約を結んでいる。[3]

輸出

トマホークの輸出はこれまでイギリスに対してのみ認められていたが、2023年オーストラリアへの輸出が承認されている。[4]

日本では令和4年2022年12月に閣議決定された防衛整備計画においてトマホークの導入が明記された。[5]2023年11月アメリカ務省が最大400発の売却を承認しており、当初はブロックⅤを400発導入する予定だったものの、ブロックとⅤが200発ずつに変更されている。

関連動画

関連項目

脚注

  1. *「対艦/対地ミサイル井上 世界の艦2017年11月
  2. *「原潜解剖トムクランシー 平賀秀明:訳 新潮社1996 pp.174-176
  3. *US Navy Awards Raytheon Contract For Maritime Strike Tomahawk Block Vaexit 2021.11.3
  4. *米国務省、豪州へのトマホーク220発売却を承認exit 2023.3.17
  5. *防衛力整備計画 別表2exit
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最終更新:2024/04/25(木) 23:00

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