トラックとは (トラックとは) [単語記事]

トラックとは、

track - 陸上競技の走る区間。小さな道。路線。など。
Truk - 旧日本軍の拠点→トラック諸島。現在は「チューク諸島」と呼ばれる。
track - MIDIの演奏パート区分。
truck - 輸送目的の自動車。本項で解説

概要

トラック（英：truck）とは、重量物や生活必需品等を運ぶ自動車又は大型自動車である。

トラックの元々の意味は手押し車や車輪の付いた運搬用の道具の事を指し、日本で言う『トロッコ』の語源でもある。

現在では主に右図のような大型自動車の事を指す。

免許区分

もともとは全てのトラックを普通免許で運転可能だったが、1956年に大型免許の区分が追加され、制限されることとなった。さらに1967年以降、普通免許または大型特殊免許取得後2年以上の条件が追加された。

従来は2t及び4tは普通免許で運転が可能だった。2007年の法改正後の免許取得者は4t車（車両総重量8tまで）を運転するのに中型免許が必要となった。2017年の法改正後で普通免許では2t車の運転も不可能となり、代わりに4t車（車両総重量7.5tまで）を運転可能な準中型免許が追加された。

6t車は従来は大型免許が必要だったが、2007年の法改正後は中型免許で運転可能となった。法改正前の普通免許所有者は限定解除で運転可能になる。

8t及び10t（増トン）又はトラクターヘッドは大型免許で運転が可能だがトレーラを牽引するときは牽引免許も必要となる

エンジン

エンジンは基本的にディーゼルエンジンを使用するが2ｔの一部車種はガソリンエンジンの設定もあれば、ハイブリッド仕様の車種もある。4tクラスまではCNG 車の設定もある。2010年 IAA（ハノーバー）で三菱ふそうトラック･バスがキャンター（2t）の電気自動車コンセプトモデルを発表し、話題となった。

安全面や快適性

トラックには普通車には無い装備もある。一般的に大型になればなるほど装備が豪華になる。

坂道発進補助システム（HSA・EZGO等）
補助ブレーキ（下記参照）
コーナーランプ
エアサスシート
運転注意力監視装置
エアーバッグやABS以外にASR（早い話が空転防止装置）やトレーラ車は横転制御やジャックナイフ制御を装備している。

ブレーキ

ブレーキは2tなど比較的軽い重量の車種はドラムブレーキやディスクブレーキを装備しているが、4t等の比較的重量級の車種はエアブレーキ（油圧の変わりに空気の力でブレーキシリンダーを動かす）と排気ブレーキを設定しているが、10t以上だとこれにリターダブレーキやパワータードブレーキを設定している。

駐車ブレーキ

駐車ブレーキは８ｔ車以上（4t車はオプション指定）の車種は空気圧を利用したサイドブレーキとなっている
これはリアのブレーキにエアチャンバーがあり、走行時はチャンバーに空気を貯めてバネを縮めて駐車ブレーキを緩解させ、駐車時には逆にチャンバー内の空気を大気開放することにより空気圧で押し上げられていたバネを戻すことにより駐車ブレーキがかかる仕組みになっている

車種設定

UDトラックス（旧・日産ディーゼル）

コンドル20・30（2t～4t）
コンドル・パーフェクトコンドル（2t,4t,8t）
クオン（10t・トラクターヘッド）

日野自動車

三菱ふそう

キャンター（2t～4t）
ファイター（4t～8t）
スーパーグレート（10t・トラクターヘッド）

いすゞ自動車

エルフ（2t）
フォワード（4t～8t）
ギガ（10t）
ギガトラクタ（トラクターヘッド）

日産自動車

アトラス（2t～4t）

トヨタ自動車

ダイナ（2t～4t）
トヨエース（2t～4t）

マツダ

タイタン（2t～4t）

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