トランスフォーマー 単語

8902件

トランスフォーマー

8.7千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

トランスフォーマーとは

  1. TRANSFORMERS - タカラトミー(旧タカラ)より発売されている変形ロボット玩具シリーズの総称。本記事で説明する。
  2. transformer - 変圧器(トランス)。共通の心に2組のコイルを巻き、その巻数例した交流電圧の変換を行う。

概要

もともと日本で販売されていた『ダイアクロン』『ミクロマンシリーズアメリカハスブロ社が他の変形ロボット玩具シリーズと共に『TRANSFORMERS』として販売したものが米国で大ヒット、それを日本逆輸入したものが『トランスフォーマー』シリーズである。 また『超時空要塞マクロス』や『特装機兵ドルバック』等、他作品・他シリーズ玩具の流用があり、権利の関係上日本では未発売の物もある。 『トランスフォーマー』には、「トランスフォーマー」と呼ばれるロボット生命体が正義の「サイバトロンオートボットマクシマルズ)」と悪の「デストロンディセプティコンプレダコン)」に分かれて戦っており、マーベル・コミックドリームウェーブIDW等によって漫画アニメも作成されている。

映像作品では「飛行機が移動しながら人に変形して走るシーン」がお約束。「変形必要あった?」は思っても言ってはいけない。

シリーズ

 

シリーズの変遷

G1

初代トランスフォーマー、トランスフォーマー ザ・ムービートランスフォーマー2010の2作については、アメリカ人が脚本・絵コンテ・演出を行い、作画作業のみを日本の大手アニメ制作会社東映動画(現:東映アニメーション)」に委託していた。そのため、日本ロボットアニメにありがちな、放送期間全体のストーリーを練り込んでいく作り方ではなく、基本的には一話完結であり、多数のキャラクターの見せ場を作るために、特定キャラクターを作品全体の主人公としない群像劇の体裁をとっている。これにより、非常に多ストーリーを繰り広げることを可にした。

しかし、一話完結であるが故に放送時間が足りず、日本アニメでは考えられないようなハイペースで強引なストーリーが展開された。強引なストーリー徴する存在として政宗一成によるナレーションが知られ、「さて、今日のトランスフォーマーは(地名)から物語を始めよう」とナレーションが入ったあといきなりデストロンの破壊が始まると言ったしくなかった。

また、東映から韓国フィリピン作画作業が丸投げされることも多く、「サウンドウェーブがいきなりサイバトロンに寝返る作画ミスで胸のエンブレムサイバトロンの物になる)」「スタースクリーム分身の術を使う(色ミスで同スカイワープ(色は)がスタースクリームと同じになってしまう)」「コンボイ恐怖のあまりになる(色ミスくなければいけない胴体までく描かれる)」といった、国際映画社でもやらないような初歩的な作画ミスが非常に多く、ファンの間ではネタアニメとしても楽しまれた(普通なら糾弾されてもおかしくないが、TFの場合は日常茶飯事と化していたため、作として受け入れられたのも理由の一つである。また、作画ミスを補って余りあるほどの破天荒ストーリーが展開できたのも大きい)。

また、正義の味方であるはずのサイバトロンの「デストロンの連中を2〜3人血祭りに上げてきますよ」といった過な言動や、「敵を捕まえて自分たちがその敵に変装する」「敵にコンピュータ打ち込み洗脳する」「デストロンを生き埋めにするために崖を破壊する」等のあまり的とは言えない作戦話題を呼んだ。

この独特なカオスな雰囲気を気に入り、「トランスフォーマーは海外産に限る!」と言うファンも多い。しかし海外産か和製かの論争をニコニコ動画コメントで行うのは避けるべきであることは言うまでもない。

ヘッドマスターズ」「マスターフォース」「V(ビクトリー)」「Z(ゾーン)」の4作は、東映で脚本・演出を含めたすべての行程を行ったいわゆる「和製TF」である。それまでの2010から打って変わって、総司令官の「必殺技」の使用、キャラクターを少数に絞った(それでも従来の日本ロボットアニメよりは多い)ストーリー路線、変形・合体における「バンク」の使用など、日本ロボットアニメの路線に近づけられた。

玩具面に関しては、マスターフォースのあたりから後の「勇者シリーズ」の匂いが漂い始め(スーパージンライとゴッドボンバーによるゴッドジンライへの合体など)、Vの時点では総司令官スターセイバーの容姿や色使い、「下駄」と言われたパワーアップ方法、また、ライオカイザーの容姿など、トランスフォーマーではあるものの勇者シリーズに非常に近い玩具ラインナップが行われていた。

この時期、ヘッドマスターズの代わりに海外では「リバース」が制作され、マスターフォースの玩具の内、日本ではさっぱり売れなかった「プリテンダー」が海外では大ヒットし、それを基に、変形しないアクションフィギュアアクションマスター」が展開されるなど、日本海外で路線の違いが明らかになった。

Vの放送終了を機に、日本アメリカの両方でトランスフォーマーはいったん衰退期に入り、1995年のトランスフォーマーG2を最後にG1の時代は幕を閉じる。それと入れ替わるかの如く、1990年からはサンライズ制作の「勇者シリーズ」が展開されることになった。

ビーストウォーズ時代

1997年に入り、勇者シリーズの売り上げが低下してくると、タカラ玩具市場を維持すべく、すでにアメリカで展開していた新たなトランスフォーマーを日本に導入する。かつての機械ビークル)に変形するのではなく、動物ビースト)に「変身」すると言うコンセプトは、日本に大きな衝撃を与え、その玩具の出来の良さと相まって大ヒットし、再びトランスフォーマーの市場を築くことに成功した。これが「ビーストウォーズシリーズである。

初代ビーストウォーズは当時最新鋭の3DCGで展開され、世界中の視聴者の度肝を抜いた。また、日本に輸入された際には複雑なストーリー子供向けに分かりやすく展開するために独自の脚本、そして大規模なアドリブが行われている。特にアドリブ視聴者の笑いを誘い、この作品がきっかけで子安武人高木渉などを知ったという人も多い。

「初代ビーストウォーズ」「メタルス」は本来一繋がりであったが、アメリカの放送習慣により初代とメタルスの間に間が出来てしまうことになり、その間埋めとして「IIセカンド)」「ネオ」のいわゆる「和製ビーストウォーズ」が葦プロダクションの手によって制作された。初代と違いスケジュールに追われての制作であり、作画に乱れが出ることもあったが、人気は一応持続した。また、「和製ビーストウォーズ」及び「カーロボット」 は本来声優ではなく俳優プロデューズを行う「ネルケプランニング」がキャスティングを行っており、声優の当たり外れが大きいことも特徴である。この2作品は昔ながらのセルアニメであり、初代の3DCGからいきなりセル画に代わったことでとまどいを覚える視聴者も多かったが、セルアニメである和製ビーストウォーズの方を好む視聴者も多い。

ネオ」の放送終了後は「メタルス」に移り、再び3DCGアドリブ満載のストーリーが展開される。玩具方面ではメッキを大胆に使った玩具話題を呼ぶ。しかし売り上げは低下傾向にあり、2000年にはトランスフォーマーの新展開を迎える。

マイクロン三部作

2000年には、ビーストからビークルへの回帰路線となる「カーロボット」が放送された。そのストーリーについては、ギャグ体であるために賛否両論も多く、1年間の放送を全うできなかったが、玩具に関しては「最高傑作」との呼び名も高い。また、一部ビーストウォーズの設定も引き継いでおり、デストロンの中にはゲルシャークを筆頭として「変身」するものも多かった。

日本では余り成功しなかった本作だが、アメリカでは大きなを与えた。海外では、「メタルス」の後に続いた「リターンズ(海外ビーストマシーンズ)」が大失敗に終わり、怪物番組パワーレンジャーの登場もあって崩壊しかけたトランスフォーマー市場を建て直すべく「カーロボット」の玩具アニメアメリカに輸出され、「ロボットイン・ディスガイズ」として展開された。余りパッとしなかった日本とは違い、海外では大ヒット記録し、トランスフォーマーブランドの建て直しに成功する。これを機に、日合同アニメ制作玩具展開が計画されるようになる。これが「マイクロン伝説」「スーパーリンク」「ギャラクシーフォース」の3作である。この3作は、アメリカにおいては3作とも「ユニクロン」が関わることからこのように呼ばれているが、日本では「マイクロン伝説」「スーパーリンク」の2つは一応続き物だが、関連性は引き続きで登場するキャラがいる程度と薄く、「ギャラクシーフォース」に関しては独立した世界観となっており、「スーパーリンク」との連続性は持たない。また、カーロボットスタジオぎゃろっぷマイクロン伝説スーパーリンクアクタスギャラクシーフォースGONZO制作を担当していた。

トランスフォーム時のバンクには、勇者シリーズに参加した阿部宗孝が「トランスフォーアニメーター」という独自の肩書きで参加しており、勇者シリーズさながらの迫ある変形・合体シーンが描かれ、勇者シリーズと同様「見せ場」としての役割を持った。玩具の面でも作画の面でも、平成のトランスフォーマーは「トランスフォーマー」と「勇者シリーズ」の融合がなされていたといえる。

また玩具面では、1作品に一つの大きな「ウリ」を持たせていることも特徴である。たとえば、「マイクロン伝説」のTFは体にマイクロン(小TF)を装着することで、特定武器を発動させることが出来たり、特定の動作をさせることを可にする機を持たせた。「スーパーリンク」では、任意のサイバトロン戦士を上下に合体(これをスーパーリンクという)させることで、様々な組み合わせの合体戦士を作ることが出来た。「ギャラクシーフォース」の玩具は、付属のフォーチップ玩具特定箇所に差し込む(イグニッションする)ことで、やはり何らかの武器を発動させることが可になっている。

さらに、マイクロン伝説では「ユニクロン」が商品化され、スーパーリンクでは「スペリオン」「ブルーティカス」「ビルトロン」などの合体戦士兵士が新規で発売され、ギャラクシーフォースではセイバートロン星そのものがトランスフォームして出来る「プライマス」が発売されるなど、サプライズにも事欠かなかった。

実写映画、そして…

2007年にはハリウッドにて、製作揮:スティーヴン・スピルバーグ監督マイケル・ベイの元、トランスフォーマー(実写映画)として実現。当初はファンの間で不安視するも大きかったが、いざ蓋を開けてみると旧トランスフォーマーをしっかりとリスペクトした作りであり、特撮CGを上手く使い、本物の兵士戦闘機を使用した迫のある戦闘が繰り広げられ、ファン満足させると共に行的にも大成功を収めた。ベイは当初あまり乗り気ではなかったらしいが、いざ制作を始めてみるとかなりノリノリでやっていた、VFXチームは皆トランスフォーマーのファンであり、「パイレーツ・オブ・カリビアン」の仕事を蹴ってTRANSFORMERSの仕事を選んだ、など、スタッフのトランスフォーマーへに対する並々ならぬ情が感じられるエピソードが漏れ聞こえてきた作品でもあった。このヒットを受けて続編の制作が決定し、2009年に「TRANSFORMERS Revenge of the Fallen(邦題:トランスフォーマー リベンジ)」が開された。これらの作品により、世代を越えてトランスフォーマーの名前を知らしめることに成功した。海外ではアニメシリーズアニメイテッド」が放映され人気を博し、内でも玩具のみの展開である「変形!ヘンケイ!トランスフォーマー」が大ヒットし、2010年からは日本でも「アニメイテッド」の展開がスタートした。

そして2011年実写映画3作となる「ダークサイドムーン(原題:Dark of The Moon)」が開された。実は今作が実写映画シリーズの最終作となる予定であったが、2014年シリーズ第4作「ロストエイジ(原題:Age of Extinction)」、2017年に第5作「最後の騎士王(原題:The Last Knight)」が開され、更に2018年スピンオフの上映が計画されている。
アニメ作品は2016年に「トランスフォーマープライム」の次のアニメシリーズである「トランスフォーマーアドベンチャー」が放送され、また和製作品においては2015年に「キュートランスフォーマー」も放送され腐女子を中心に人気を集め、多くの新規ファンを獲得した。

余談だが、実写映画版のパロディー映画?「トランスモーファー」なるものが存在する(続編も製作されている)。

クロスオーバー

海外においては、トランスフォーマーと同じハスブロ社のアクションフィギュア「G.I.JOE」とのクロスオーバーが行われ、トランスフォーマーとG.I.JOEは同一の世界観だとされた。また、マーベルコミック上でサイバトロンとG.I.JOEとの共闘が描かれている。また2010には敵のコブラコマンダーがゲスト出演し、ファンを驚かせた。

その他にもコミック版では、デストロンに捕らえられたスパークラグスパイダーマン が助けるなど、トランスフォーマーとマーベルコミックキャラクターによるクロスオーバーも行われていた。

しかし、制作東映動画に移ったヘッドマスターズ以降は、内においてはクロスオーバーは行われていない。

また、これとは別に、「ビーストウォーズII」の劇場版において、和製ビーストウォーズライオコンボイと、海外版(初代)ビーストウォーズの(ゴリラコンボイとの競演が実現しており、ファンから高い評価を受けている。

玩具展開としてはスターウォーズマーベルヒーローディズニー新世紀エヴァンゲリオン等の作品やauG-SHOCKなど企業とのコラボレーションも行われている。

サイズについて

ビーストウォーズ以降、トランスフォーマーの玩具には大まかな区別がつけられるようになった。
シリーズによって名前が違うものの、基本的にサイズの区分けはほぼ同じになっている。
ただし、時代が進むにつれ、コストなどの問題から「縮小化」「ギミックの減少」が起きており、近年は大商品の投入が少なくなっている(HASBRO側から使用する原料の量などに大きな制限がつけられており、このため日本オリジナル商品でもない限りはギミックサイズに制限が出てしまう)。

以下が、現行のサイズ区別となる。

関連動画

関連項目

トランスフォーマーの関連項目の一覧」も参照。

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
壱百満天原サロメ[単語]

提供: Kefi_Ades͏͏͏͏͏͏͏

もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/26(金) 02:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/26(金) 02:00

ポータルサイトリンク

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP