トーナメント 単語

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トーナメント

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トーナメントとは……

1.勝ち抜き方式を採用した試合形式

敗者は脱落し、勝者は次の試合へ進む。これを繰り返し、最後に勝ち残った者が優勝となる。序盤で敗退した者の試合数が少なくなってしまうことへの不満や、実力の高い者同士が々とぶつかってしまうことを防ぐために、敗者復活戦シード制が導入されることもある。対義語・反対語はリーグ戦。

2.11世紀から16世紀ごろにかけてヨーロッパで行われた騎士による上競技

甲冑を着た大勢の騎士たちが2組に分かれ、武器で攻撃して相手を落させる。落せずに残った者は別の相手を攻撃し、これを繰り返した。1の由来・語となっている。

本項では1を中心に記述する。

概要

トーナメントというのは、本来は競技会で勝者や順位を決める方式のことであり、よって、以下のように区分される。

だが、日本では、ほぼ勝ち残り式トーナメントのことを単にトーナメントと呼ぶことが多いので、本項でもそれに倣って話を進めることとする。

まず、基本となるのがシングルエリミネーション方式である。これは、敗退した間に即座に脱落する方式である。例えば、以下のような方式である。

A A A
B
C C
D

上記の表では、A-Bでまず試合をしてAが勝利した(Bが脱落)。C-Dの試合はCが勝利した(Dが脱落)。最後にA-Cの試合を行いAが勝利して優勝を決めた(Cが脱落)。

次に、ダブルエリミネーション方式である。これは以下のようになる。

A A A A
B
C C
D
B B B
D
C

上記の表ではA-Bがまず試合をしてAが勝利した(Bが敗者復活戦に回る)。C-Dの試合ではCが勝利した(Cが敗者復活戦に回る)。A-Cの試合ではAが勝利した(Cが敗者復活戦に回る)。B-Dの試合ではBが勝利した(Dは2敗したので脱落)。その後B-Cの試合でBが勝利した(Cは2敗したので脱落)。

なお、決勝戦には以下の2つの方法がある。

  • 決勝戦は純然たる1本勝負とする。この場合、もしBが勝利した場合1回しか負けてないのにAが脱落するという奇妙なことになるが、試合数が固定できる
  • 決勝戦は全勝側は1勝すれば優勝だが、敗者復活戦からの勝ち上がりは2勝を要する。上記の矛盾は解消できるが、Bが1戦勝利すると試合数が1増える

次に、基本形であるシングルエリミネーションの対戦数を全員等しくするには、参加者数は2の累乗である必要があるため、それと合わない場合、不戦勝を発生させて次の回戦で2の累乗にするという対応をするのが、基本のトーナメントのやり方である。

A A A
B B
C
D D D
E
F

この場合、AとFに不戦勝を発生させて、2回戦で4人にしてそれ以後の対戦数を等しくしている。不戦勝の決め方であるが、くじ引きで決める方法と、過去の実力から強いと思われるチームを優先する方法に分けられる。

また、ステップラダーと呼ばれる方式もある。これはシングルエリミネーションの生形であるが、以下のような形になる。

A A
B B
C C
D

例えば、予選順位に応じてこのフォーマットに当てはめ、最終的に優勝者を決める、という方式である。例えば銀河戦の本戦トーナメントのブロックがこの方式を採用している(勝ち上がりは優勝者と最多勝ち抜き者の2人。ただし優勝者と最多勝ち抜き者が同じ場合は次に勝ち抜き数が多い人となる。また、1回戦からすべて勝ち上がった場合、ほかの人は勝ち抜き数がすべて0になるため、この場合このブロックからの突破者は1名となり、その他のブロックですでに決勝トーナメントに進出した人以外で最も勝ち抜き数が多い人が進出する)。

ここまで極端な例は多くはないが、竜王戦の挑戦者決定トーナメントはこのような形になっている。なお、結果としては第35期の勝ち上がり者のどこから来たかを記載する。

1組優勝 1組4位 2組優勝
1組4位 1組4位
1組5位 1組5位
4組優勝 6組優勝
5組優勝 6組優勝
6組優勝
1組3位 2組優勝 2組優勝
2組優勝
2組2位 3組優勝 1組2位
3組優勝
1組2位

なお、決勝戦以外は1番勝負だが、決勝戦は3番勝負である。

当然、このような変則的な形のシングルエリミネーションに敗者復活戦を足してダブルエリミネーションにすることも可である。

敗者復活戦敗者復活戦のようなものを足してトリプルエリミネーションにすることも可だが、あまり行われることはない。

また、シングルエリミネーションで敗退して脱落した人を対として順位決定戦を行うこともある。3位決定戦なんかがわかりやすいだろう。

基本の形であるシングルエリミネーションにおいては、優勝者を決めるまでの対戦数は参加者数より1だけ少ない。これはどのようにトーナメントを組んでも同じである。なぜならば、各対戦で1参加者が脱落し、優勝者以外のすべての参加者が脱落するためである。

他の方式と比べたメリットとデメリット

勝ち残り式トーナメントの一番の強みは、何と言っても優勝者を決めるまでに開催しなければならない対戦数の少なさである。例えば64人参加の大会を開催する場合、優勝者1人を決めるまでに必要な最低対戦数は以下の通りである。

方式 対戦数
勝ち残り式トーナメント 63
スイスドロー 192
総当たり(リーグ戦) 2016

また、トーナメントが進むにつれて参加者が減少するため、広い会場を残しておく必要がなくなることから、複数日に分けて行うトーナメントでは、会場の広さを削減することができる。

参加者視点からすると、期に敗退した場合、やることがなくなってしまうというのが大きな欠点となる。また、強弱で試合結果が決まるような大会において、1位は確かに最強であるということが保できるが、準優勝の人が本当に2番に強いという保何もない。極端な話、強い人が片方の山に極端に寄ってしまった場合、もう片方は楽に勝ち上がれる、という状態が起きることも往々にして起きる。

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