ドイツ連邦軍

ドイツ連邦軍（独: Bundeswehr）とは、ドイツ連邦共和国の軍隊のことである。単にドイツ軍とも呼ばれる。

概要

総兵力は2021年時点で約18万人。陸軍、海軍、空軍、戦力基盤軍、救護業務軍の五軍からなる。上部組織として文民機関である連邦国防省がある。

歴史

東西分裂後の1955年に西ドイツの軍隊として発足。同じく第二次世界大戦の敗戦国である日本とは異なり再軍備を実施し、徴兵制も実施した。さらに北大西洋条約機構に加盟しニュークリア･シェアリングにより核兵器も装備した。 東西統一後は東ドイツ軍（国家人民軍）を合併吸収、多くの装備を引き継いだが殆どが廃棄されるか国外に売却された。 東西冷戦終結後はNATOの加盟国軍としてユーゴスラビアやアフガニスタンでも活動し実戦経験もある。2011年には徴兵制が廃止された。

なおドイツ連邦軍発足以前に存在した軍事組織（ドイツ帝国軍、ドイツ国防軍など）は前身組織として認めておらず、公式には関係ないものとされている。

組織

ドイツ陸軍

総兵力約9万人。冷戦時代に比べると大幅に縮小されたものの国産のレオパルド2戦車を中心とする機甲部隊を保有。

ドイツ海軍

総兵力1万6千人。ブランデンブルク級フリゲートやザクセン級フリゲート、212A級潜水艦などを中心とする。また空軍とは別にトーネード攻撃機を装備する海軍航空隊がある。 西ドイツ時代はバルト海での運用を想定した小型艦艇が多かったが冷戦終結後は海外派遣任務が多くなったため保有艦艇が大型化している。

ドイツ空軍

ユーロファイター タイフーン戦闘機とパナビア トーネード攻撃機を中心とする空軍部隊を保有。冷戦時代には戦術核ミサイルを運用していた他、東西統一後にはMiG-29戦闘機などの旧東ドイツ空軍のソ連製装備を保有していたが、現在はどれも退役。

ドイツ戦力基盤軍

兵站・後方支援担当の組織。補給のみならず憲兵や情報戦、軍楽隊もここの担当。ドイツ連邦軍では他国の軍隊と違いこれらの業務担当の部署が陸海空軍から独立した軍種となっている。

ドイツ救護業務軍

医療専門の組織。ドイツ連邦軍では医療衛生に関する部署が陸海空軍から独立した軍種となっている。

関連動画

関連静画

記事がある運用装備の一覧(退役含)

AFV	艦船	航空機
レオパルド2 マルダー ヴィーゼル空挺戦闘車 Pzh2000 MLRS レオパルト1 M41ウォーカーブルドッグ M109自走砲 M113	ブレーメン級フリゲート MEKO型フリゲート バーデン・ヴュルテンベルク級フリゲート フレッチャー級	EF-2000 トーネード P-3C CH-53 UH-1 F-86 F-104 F-4
誘導弾	銃火器
AIM-9 AIM-120 MIM-104 FIM-92 TOW ハープーン スタンダードミサイル ESSM シースパロー MIM-23	MP5 MP7 G3(小銃) G36 MG3 ブローニングM2重機関銃 パンツァーファウスト3

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関連項目

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