ドクターイエロー 単語


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ドクターイエロー

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ドクターイエローとは、新幹線の事業車両である。

テレビアニメ新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION」に登場するドクターイエローをモチーフにしたロボットについてはこちらの記事を参照→シンカリオン ドクターイエロー

概要

正式名称は「新幹線電気軌道総合試験車」で、ドクターイエローは体の色から取られた愛称である。

現在はその希少さから「見ると幸せになる」などと言われているが、撮り鉄子連れなどの間で起こる混乱を避けるため基本的にその運行情報は機密事項となっており、事前把握して撮に向かうことは基本的には難しい(が、ドクターイエローは約10日毎に周期的に走行している為大まかな把握は出来たりする)。

ドクターイエローの一覧

東海道・山陽新幹線

いずれも黄色体に青色20号)の帯を配している。

922形(全廃)

0系の試作車1000形B編成電気検測922形T1編成であり、最高速度は200km/h。博多まで試験運行で乗り入れたが老朽化のため1974年となり、同10番台のT2編成が登場。軌検測921形も取り込み、ドクターイエローの愛称はここで生まれた。1979年に20番台のT3編成を増備し2本体制に移行。民営化によりJR東海JR西日本が1本ずつ承継。T3編成は東海道新幹線に乗り入れた最後の0系タイプ車両である。
なお、T3編成の先頭(922-26)は名古屋リニア・鉄道館に収蔵されたため京都鉄道博物館にはいないが、同編成は2025年5月26日リニア・鉄道館での展示を終了しJR西日本に返却することとなった。展示終了後準備期間を経て6月4日リニア・鉄道館より搬出された。陸送後に白山総合車両所横の白山市高速鉄道ビジターセンターに移設され6月20日9時に一般開開始。

当初は日中の走行で「ひかり」「こだま」検測を実施していたが、民営化直前の東海道新幹線速度向上により間計測へと移行した。
通常は検測業務のみに就くが、阪神淡路大震災の際には修理に必要な部材を東京から輸送するために臨時運行されたことがある。

923形

のぞみダイヤに対応するべく700系ベース開発された。ただし、ベースとなる700系が4両1ユニット構成で先頭車両は付随であったものを、7両編成にするにあたり先頭車両をMに変更した。
2001年JR東海がT4編成を配備しT2編成を置き換え、2005年JR西日本3000番台T5編成を導入してT3編成を置き換えている。最高速度270km/h。普段は東京交番検査車両所JR東海JR西日本の両編成がおり、持ち回りで検を行う。検ダイヤ通過設定がある「のぞみベースダイヤと「こだまベース各駅停車ダイヤがある。
ベースとなった700系のうち16両のC・B編成は2019年度に東海道から引退したが、923形については現役を続行(一部では2015年の全検がT4編成の最終全検と言われていた)。
最近ではドクターイエロー専用のツアーが設定されたり、スーパー玉出コラボするなどしている。

なお、コムトラック上ではT5編成はQ編成として明確に区別されている。

現在N700Sに一部検機器を搭載して走行中検を実施しているが、より精度の高い検を実施する際にはドクターイエローが用いられている。
しかし、ベースとなる700系では東海道新幹線285km/hダイヤに対応できないことと、車両の老朽化、N700S営業車両(J編成)への検測装置搭載の処がたったため、2024年7月引退が発表された。
JR東海のT4編成は2025年1月29日を以て定期検測運用を終了。東京交番検査車両所でのイベント後、2月20日浜松回送された。
JR西日本T5編成は引き続き検測するが、こちらも2027年引退予定。T5編成引退後(2027年以降)はN700S(J編成)にて検測が実施される。
なお、2024年8月26日T5編成が浜松工場を検出場した。

先代のT3編成先頭(922-26)が2025年名古屋リニア・鉄道館から石川県白山市高速鉄道ビジターセンターに移設され、入れ替わり引退後のT4編成7号(923-7)がリニア・鉄道館6月7日に搬入され6月14日より一般開されている(展示が7号となっているのは、1~6号の機器類を2027年まで検測するT5編成の予備部品として確保するため)。リニア・鉄道館への搬入のため6月2日浜松工場より陸送された。
もう一方の先頭である1号(923-1)は8月7日日立製作所戸事業所へ向けて浜松工場を出発。現在戸で保管されている。

東北・上越・長野新幹線

こちらは黄色体に緑色14号)の帯を配していた。

925形(全廃)

1979年に製造され、S1編成を名乗った。200系の原の一つにあたる。後に926形新幹線試作電車1983年改造した10番台のS2編成も登場している。1997年にはレーザー測定を採用した200系の中間改造した-32も登場している。
S1編成及び-32は2002年、S2編成は2003年された。

ドクターイエロー以外の新幹線検測車

東北・北海道・上越・山形・秋田・北陸(長野)新幹線

E926形(East i)

黄色ではなく体となり、赤色の帯をっている。愛称は「East iイーストアイ)」。

ミニ新幹線区間に乗り入れ可E3系ベース2001年に導入された。北陸新幹線も走行する為50/60Hz対応である。
E926形のうち、E926-13は2015年2月4日された。

JR東日本では在来線用の検測にも同じ配色を導入しており、電化区間用のE491系は「East i-E(イーストアイダッシュイー)」、非電化区間用のキヤE193系は「East i-D(イーストアイダッシュディー)」の愛称が付与されている。

東海道・山陽新幹線と異なり長らく置き換え計画は出ていなかったが、2030年度営業運転開始予定のE10系に検測装置を搭載する計画がある。
ただし、東海道新幹線と異なりミニ新幹線区間の計測も必要となることから後継となるE927形を2029年度に導入予定。E927形は次期秋田新幹線車両ベースに製造・導入予定で最高速度320km/hに向上予定である。

九州新幹線

先行開業時は東海道・山陽新幹線と線路が繋がっておらずドクターイエローの乗り入れができなかった。開業区間の距離も短かったため専用車両を導入する程ではなく、営業車両800系U001編成に検測機が付加される形となった。しばらく車両番号末尾にKを付して区別していたが、その後導入された800系増備のU007~U009編成にも検測機が付加されたため番変更が行われ、末尾のKは外されている。

全線開通をもって東海道・山陽新幹線と線路が繋がったが、ドクターイエローの九州新幹線乗り入れ対応は行われておらず、従来の体制が維持されている(JR西日本管轄となる博多総合車両所までの乗り入れとなっている)。

西九州新幹線

西九州新幹線においても九州新幹線開業時と同様に東海道・山陽新幹線と線路が繋がっていないため、営業車両N700S系Y1・Y3編成に軌検測機、Y2編成に架線検測機が付加されて検測を行っている。

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最終更新:2025/12/08(月) 07:00

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