ドクターマリオとは、任天堂が開発・販売したパズルゲームである。
派生して、ドクターマリオに登場する “白衣姿のマリオ” も指すようになった。
ドクターマリオ | |
基本情報 | |
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ジャンル | 落ち物パズル |
対応機種 | ファミリーコンピュータ ゲームボーイ ゲームボーイアドバンス ニンテンドー3DS Wii U Nintendo Switch |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
発売日 | 1990年7月27日 |
価格 | 3DS:411円 Wii U:514円 |
対象年齢 | CERO:A |
通信 | |
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ゲームソフトテンプレート |
1990年7月27日にファミコン版とゲームボーイ版が同時発売された。
任天堂の公式キャラクターであるマリオを起用したこともあり、有名なパズルゲームとなっている。
主なゲームの内容は、ビンの中に散らばる3種類のウイルスをウイルスと同じ色のカプセルを並べて消していくことによってゲームクリアを目指す、というものである。
ウイルスは基本的にどのシリーズでも青・黄・赤の3色であるが、ゲームボーイ版はモノクロ液晶ということもあって、模様の違いなどで区別している。
ゲームLevelは0~20まであり、最終面の位置づけである、ウイルスLevel 20 - Speed(落下速度) High をクリアするのに、運で泣いたユーザーは数知れず居る。
発売当時はフジテレビ系列の火曜7時台「火曜スペシャル枠」でCMなどが放送されており、多くの純真無垢な小学生は親にねだって買ってもらっていた。
が、いわゆる「ぷよぷよと間違えて親が買ってくるゲーム」の分類に入っている。
移植・リメイク・再現・派生作の登場したハードは、スーパーファミコン、ゲームボーイアドバンス、NINTENDO64(海外のみ発売)、NINTENDO GAMECUBE、ニンテンドーDS、Wii、ニンテンドー3DS、Wii U、Nintendo Switchと多岐にわたる。詳しくは後述。
本作では、病院でウイルスを研究するドクターとなっている。数々の冒険をこなした上に医者までやるマリオの多才っぷりには脱帽する。ある日、看護婦のピーチから新種のウイルスが発見され、しかも増殖を始めている事を知らされる。そこでドクターマリオは完成したばかりの特効薬を手に滅菌を試みる。ビンの中に閉じ込めたウイルスに、カプセルを投げ込むのはドクターマリオの役目である。滅菌できず、ビンからカプセルが溢れ出てしまうと、お手上げと言わんばかりに両手を挙げる。
ドクターマリオにおけるマリオ本人は、プレイヤー的にはぶっちゃけ背景同然であり、特段意識していないかマリオのコスプレ程度の印象であったため、特にこれという固有呼称はなかった。
しかし、大乱闘スマッシュブラザーズDXに登場の際に、普通のマリオと区別するためか「ドクターマリオ」と呼称されたため、必然的にこの“白衣姿のマリオ”の名前としても一般に用いられるようになった。
ルールは
というものである。
落ちものパズルとしては、テトリスやぷよぷよと並んで認知度の高いゲームである当作であるが、ルール的には、「同じ色を4つつなげると消せる」「落ちてくるものを回転できる」「連鎖という概念がある」「フィールド上部が塞がるとクリア失敗」など、比較的ぷよぷよとルール概念が近い。
一方、ドクターマリオが「ウィルス全消しがクリア」であるのに対し、ぷよぷよは、詳細は当該項の説明に譲るが、端的にいうと全消しがクリアという概念はなく、「相手が負ければ勝利」。1Pプレイの場合は、クリア条件はなく、徐々に難度が上がる中でひたすら高スコアを目指す「自分が負ければ負け」という、根本的な概念の違いもある。
枝葉な点ではドクターマリオの場合、同時消しが連鎖と同じ扱いとなる、カプセルのみ消してもスコアにならないなどの違いがある。
従って、連鎖を組んでもウイルスが絡んでいない分は連鎖扱いにならないので、「ぷよらー」の方は注意されたい。ただし、対戦モードにて相手に攻撃する場合はウイルスが絡んでなくても問題はない。
この攻撃は、相手のビンにハーフカプセルをランダムに落下させるというもの。拘束時間が長めになるため連続攻撃されるとかなり厄介である。大きな連鎖等で、一度に降らせるハーフカプセルを最大4個まで増やすことが可能。
この他、カプセルの挙動やカプセル等を消せる条件・スコアの概念など、プレイ実感上の大きな違いがいくつか存在する。
全ての一覧・詳細はWikipedia等が詳しい。ここでは代表的か現状入手し易いであろうものを簡便に述べる。
基本的に、カラーとモノクロの違いはあるが区切りである、Lv5、Lv10、Lv15のグラフィックが異なる。
ファミコン版では木の上にウイルスキャラクターがいるが、ゲームボーイ版では海の底になっている。
ゲーム中では2連鎖、3連鎖の時に音楽が流れるが、ゲームボーイ版では4連鎖したときにスター音楽(無敵音)のアレンジが流れる。ゲームボーイ版のフィールドはファミコン版より高さが1段低い。
NINTENDOパズルコレクションに収録されているドクターマリオは、ここだけの要素もいろいろある。
現在4人対戦ができるのはこれだけである。攻撃の際は、最初に消したカプセルの色で攻撃相手が決定する。
1人用モードもここだけの要素があり、下からどんどんウイルスが増殖してフィールドがせりあがる中でウイルスを消し続ける「たいきゅう」、制限時間以内にウイルスをいかに早く消すかを競う「スコアアタック」がある。
「おはなし」は、ぷよぷよの1Pモードと同様、CPUと対戦して勝ち抜くモードである。マリオのストーリーとワリオのストーリーが存在し、それぞれ登場する敵キャラが異なる。全8ステージだが、難易度ノーマル以上でノンコンティーニューでラスボスを倒すと…?
対戦の際はドクターマリオ、ワリオに加え、「ワリオランド3」に登場したキャラクターが選択可能。連鎖や同時消しで、キャラクターごとに所詮連鎖ボイスを発する。
十字キーもしくはスティックの上を押すと一瞬でカプセルが落ちるようになった。(ハードドロップ)
Wi-Fi対戦ができるようになった。モードはワールドとフレンド対戦があり、ワールドは世界中のプレイヤーと対戦でき、勝ち負けでレーティング、勝敗数が記録される。フレンド対戦はフレンドコードを交換しないと対戦できないが、お互い好きなLevelで対戦でき、勝ち負け関係なくレーティング、勝敗数は記録されない。
ドクターマリオの開発中のパイロット版(プロトタイプ)における仮称は、「Virus」(ウイルス/ヴァイラス)であった。
これら開発中のROMは、やはり何者かによってネット上に公開されたものであるのはお察しの通り。
最も古いものには、タイトル画面に「©1989 NINTENDO」と表記されている。
当時、既に日本では撤退していたが、海外(アメリカ)では「任天堂VS.システム」や「Nintendo PlayChoice-10」といった任天堂アーケードゲームは現役で、同作は対戦ゲームという側面もあってか、ファミコンはもとよりアーケードとしてもゲームボーイとしてもふさわしい作品であると、当初からファミコン(NES)版・ゲームボーイ版・アーケード版と、異機種を同時進行で開発していたことが考察ができる。
製品版とは、マリオやウイルスのデザイン、UIなど若干異なっていたり、未完成な部分が多いが、
本作のパズルゲームとしての、基本的なルールや挙動の部分では製品版と全く同一であり一貫していた。
ひとまずゲームは完成したものの、どうやって売り出すかを頭を悩ませてた背景がうかがえよう。
なお余談だが、PlayChoice-10版の「Virus」のプロトタイプROMは、
メニュー選択項目の赤白の点滅が刺激的なため、要注意である。これは完成版ではなくなっている。
(以下の動画では、フレームレートがとても少ないためか、刺激のある点滅は一切ありません)
![]() |
FEVER |
![]() |
CHILL(FC版、w/o DPCM) |
ドクターマリオのTASは2018年6月末以降より様々な分野において投稿が続出。「ドクターマリオ医学会」なる組織が確立し、特にLv20の早解きについては投稿から数時間で記録が破られるような期間が数ヶ月続き、2019年を過ぎてもなおTAS界を席巻するまでになっている。
本ゲームのBGM「FEVER」は、音MADの素材としても人気が高く、本曲を使用した音MADには「Dr.MARIO」タグが用いられることが多い。またオレンジレンジの「以心電信」のサビのフレーズが、このゲームのBGMにソックリだと物議を醸したことがある。
本ゲームのBGMには他にも「CHILL」、「CUBE」、「QUE QUE」があり、「CUBE」「QUE QUE」は海外版64(日本版GCパズルコレクション)にて追加されたものである。この2曲のうち、後者のほうが評価が高い。また、ゲームボーイアドバンス専用ソフト「ドクターマリオ & パネルでポン!」以降の海外版ではそれぞれ「COUGH」「SNEEZE」という名称に変更されている。なお以上の3曲のMADもないわけではないが、数が少なく、また総じて再生数も少なめである。
近年追加されたLカプセルモードには「DROWSY」、「DIZZY」という2つの専用BGMが存在する。
ちなみに各BGMの名称は風邪の症状が元ネタになっている。Feverは「熱」、Chillは「寒気」、Coughは「咳」、Sneezeは「くしゃみ」、Drowsyは「眠気」、Dizzyは「めまい」という意味である。QUE QUEは「救急」のもじりだろうか?
掲示板
388 ななしのよっしん
2023/02/22(水) 00:25:39 ID: yeGH7LzoeZ
DSiウェア,3DS,WiiUの3つで出ていたシリーズが一気に無くなってしまうのやっぱり寂しさあるなぁ…
ってことで日本版ドクターマリオ64とSFC版の移植をぜひ…((
389 ななしのよっしん
2023/02/22(水) 00:27:31 ID: yeGH7LzoeZ
(Switch Onlineへの)
390 ななしのよっしん
2023/03/14(火) 13:22:05 ID: Q9AzolFId7
新しいパズルコレクションでもいいな
ドクマリ・ヨッたま・ヨシクキ・テトフラ・パネポンみたいな、新規ではもうみんな出てない組
急上昇ワード改
最終更新:2023/09/23(土) 18:00
最終更新:2023/09/23(土) 18:00
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