『ZGMF-XX09T ドムトルーパー』とは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する、クライン派が宙域に建設した軍事工場『ファクトリー』内で生産された、ザフト設計のモビルスーツである。
C.E.73に再燃したザフトと地球軍の対立。 その両者の対立を止めるべく動いていた勢力が、クライン親子の信奉者たちで形成されたクライン派と、協力組織『ターミナル』である。
後にオーブとも手を結ぶ彼らは、宙域に建設した軍事工廠 『ファクトリー』内で、自戦力となるMSを生産していた。そのひとつがドムトルーパーである。『ドムトルーパー』 はザクの先行試作型である 『ZGMF-X999』 の設計思想を踏襲、 ザクと同じウィザードと呼ばれるバックパックの換装によって様々な戦局に対応できるよう想定された機体で、ザクが運用するウィザードはほぼ全て換装可能であった。
当初はミラージュコロイドの使用も想定していたが、ユニウス条約締結でその使用が制限されるとそのコンセプトが宙に浮いてしまう。また、主に重力下での使用を想定した大型のホバリングユニットを脚部に備え、その鈍重な機体とは裏腹に地形次第では既存のMSを上回る高速移動が可能な反面、 高出力化されたスラスターや、特殊な技量を要するホバリング駆動は、前大戦でジンやゲイツでの戦闘を経験したパイロットが多数のザフト内では評判が悪く、 数機が試作された段階でコンペティションからは外されてしまう。
だが、思わぬ形でドムトルーパーは日の目を見る。先のコンペで使われた生産ラインまで想定した資料が『ターミナル』の暗躍でクライン派へ流出。旧クライン派により前大戦以降エターナルが隠されていた暗礁区域の工場で、ドムトルーパーは極秘に生産されることとなる。
ドムトルーパーは、工場内で独自に簡易型ウィザードやビームシールドなどを新設しロールアウト。クライン派の戦力として、オーブをはじめとする戦場に投入された。
『ZGMF-XX09T』 という形式番号の末尾の『T』は、ガンダム系MS以降のサードステージでの復活を望んだ開発陣の願いとされているが、真相は不確かで、 ザフト内では欠番とされている。『ドム』の名はDauntless Obliterator Magnificent (壮大なる不屈の抹殺者) という意味を持つが、これも当初の開発段階に付けられたもので、クライン派が付けたものではないとされている。
ドムの機体の左肩と右足にはパイロットの識別が分かるようにナンバリングが施されている。
「003」 はヒルダ「004」はヘルベルト「009」はマーズと識別されている。
肩に装備されている機関砲。インパルスやセイバーに装備されていたものの同型で、近接戦闘時の使用を想定した兵装。
高エネルギー粒子を放散して攻性の防御フィールドを展開する機構。この粒子はビームライフルなどのビームと同じ性質を持ち、触れる物質を破壊する。ヒルダ、ヘルベルト、マーズの駆る3機のドムトルーパーは、スクリーミングニンバス展開後の三位一体攻撃 「ジェットストリームアタック」 を得意とした。
両腕に装備されているビームシールド発生器。 ザフト系量産型MSとしては初採用となる。
当初の設計段階では想定されていなかった装備であり、 同時期に製造されたストライクフリーダムの技術を流用した、デスティニーガンダムと同型の装備である。ドムトルーパーは本体の軽量化が必須であったため、実体の無いビームシールドの開発と実用化は、運動性能の向上と共に、工場の限られた資源を多く必要としないというメリットをもたらしている。
上部に大口径実体弾のランチャーと下部にビーム発射口を備えたマルチランチャーで、状況に応じて使い分けが可能となっているドムトルーパーの主兵装。設計段階では専用ウィザードである『ナイトウィザード』との連携を想定していたが、『ファクトリー』で改修される際にウィザードとの連携は廃止。コンパクトに設計変更されている。腰のマウントラッチに装着可能。
ビームサーベルとしての仕様は、インパルス他のガンダム系MSに採用されたものよりも古い旧式となるが、出力は強化されており、最新型のサーベルと同等以上の能力を発揮できる。背部のイージーウィザードにマウントされている。
スラスターを二基備え、ビームサーベルをマウントした簡易型の脱着式背部オプションパック(ウィザード)。ドムトルーパーはベース機がザク系ということもあり、接続基部はザクシリーズと共通のウィザードシステムを採用している。
ザフトが次期主力機選定コンペティションに投入した、ドムトルーパーの原型機。
ミラージュコロイド、ウィザードシステム、ホバリング推進システムなどの野心的な機能を採用した機体だったが、ユニウス条約によるミラージュコロイドの使用制限や、従来機から大きく変わる運用形態による機種転換の懸念などの事情もあり、試作機が二機製造されたのみで制式採用とはならなかった。
そして、クライン派の協力組織『ターミナル』による設計データ盗難事件の際に設計データまでが失われたため、以後の開発は中断されている。なお、製造された二機の詳細は不明。
専用ウィザードの『ナイトウィザード』と、それとの連携を前提にしたベルト給弾式の『JP536X ギガランチャーDR1マルチプレックス』。『ドリルランスMA-SX628 フォーディオ』と、実体式の対ビームシールド。高エネルギー粒子防御フィールド『G14X31Z スクリーミングニンバス』などの装備が予定されていた。
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最終更新:2026/09/10(木) 21:00
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