ドムリ・ラーデは、トレーディングカードゲーム『Magic: The Gathering』の登場人物である。
ギルド門侵犯で初登場したプレインズウォーカー。
セット発売前にイラストが登場した時、彼への感想は「世紀末すぎる」「ヒャッハー!」「やっぱりグルールはモヒカンだったか」とひどい言われようであった。
その後、ドムリ・ラーデが主人公の短編「埋葬」が公開されると、「あれ、グルールって案外まともじゃん」「ドムリって結構いい子ね」「まともなプレインズウォーカーだったか」と評価が一変した。
廃墟で友人と破壊活動をして遊んでる子が「いい子」とか「まとも」とか言われるあたり、プレインズウォーカーがいかにアレでマジキチな奴らぞろいであったかわかるというものである。
ドムリ・ラーデは、権力者に歯向かう胆力は常に持っていた。ただ、自分を抑圧する者たちに立ち向かう腕力は持ち合わせてはいなかった。
都市次元ラヴニカの出身であるドムリは、都市の外れのボロボロの廃墟と道路の中で、孤児として生きることを強いられた。騒動を起こし、巡回兵から逃げ、ひたすら追われる身として彼の10代は過ぎていった。彼はグルール一族と共に戦うことを熱望していたが、そのあまりの背の低さと貧相な体格に、一族の中で彼を仲間だと認める者は誰もいなかった。若きドムリが仲間を求めた時、彼はそれを戦乱で荒れ果てた瓦礫帯の獣たちに見出した。
ドムリの野生のクリーチャーに対する親近感は、彼が先天的に持っていた規則や階級、権力者に対する不信感が原動力となっていた。彼はグルールの戦士たちの多くが得意とする、獣を狩って倒すことに関しての才能はほとんどなかったが、それら獣を召喚し、命令を出し、その力を強化させる呪文を紡ぎ出すことができた。彼は、自分の縄張りに生息する獣たちを利用しようとしていたオルゾフ組の行列を、縄張りを守ろうとする憤怒獣の群れをけしかけることでほぼ一人で壊滅させ、戦いにおける実力を証明した。戦いの後、グルール一族のギルドマスターであるサイクロプスの腹音鳴らしは、彼を名誉メンバーに叙勲した。
今ではドムリはプレインズウォーカーとなったが、彼にはまだ学ぶべきことが多い。彼の能力が成長するとともに、抑制も効かなくなっている。他に数多くの次元が存在することを目の当たりにした彼は、自分の生まれた世界の状態にさらに関心を失っていった。彼はより恐ろしいクリーチャーを召喚し、凶暴性を規律性より崇敬し、衝動的な欲求を抑えることもなくなっている。
(WotC公式サイトより抜粋)
ドムリ・ラーデとしてデザインされているカードは、2019年現在で4枚存在する。
パーマネント・タイプは当然プレインズウォーカーである。
Domri Rade / ドムリ・ラーデ (1)(赤)(緑)
プレインズウォーカー — ドムリ(Domri)
[+1]:あなたのライブラリーの一番上のカードを見る。それがクリーチャー・カードである場合、あなたはそれを公開してあなたの手札に加えてもよい。
[-2]:あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、他のクリーチャー1体を対象とする。その前者はその後者と格闘を行う。
[-7]:あなたは「あなたがコントロールするクリーチャーは二段攻撃、トランプル、呪禁、速攻を持つ。」を持つ紋章を得る
3
能力は特殊な手札補充、格闘[1]によるクリーチャー除去、クリーチャー超強化の紋章。[2]
プラス能力はデッキのほとんどをクリーチャーにすることで手札に加える確率を2/3程度まで上げることが可能である。そういう構成の赤緑が絡むデッキが強く作れる時はドムリ・ラーデは神にも匹敵する性能を発揮する。逆の時はただのモヒカンである。
小マイナス能力は便利な除去能力である。ただし、これだけを目当てとするなら普通の火力呪文と大差はない。火力呪文は5点以上のダメージを与えようとすると急激にコストパフォーマンスが悪くなるので、パワー5以上のクリーチャーがそこそこ入っているデッキでは優先する価値はあるだろうか。
プラス能力の活用を考える場合、この能力のおかげで火力呪文を減らしてもクリーチャー除去が可能となる点が大きい。繰り返し使用もできるのでこれと大型クリーチャー1体で相手の戦線が崩壊することもある。
大マイナス能力はコントロールに対して致命傷を与える。適当な小型クリーチャーが1体出てくるたびに盤面をリセットするような強大な除去カードを切らされていてはコントロールが勝てる道理などない。この能力によって小マイナス能力の効果が薄い相手にも強烈なプレッシャーを与えることができる。
とにかく、プラス能力がどれだけ有効利用できるかがこのカードの性能を大きく左右する。強力な緑や赤のクリーチャーがいて、手札補充に《獣の統率者、ガラク》も用意できる現スタンダードでは台風並みの追い風が吹いているといえよう。
マナ・コストが3と低いこともあってスタンダードだけではなくモダンでも見かけることがある強力カードである。
Domri, Chaos Bringer / 混沌をもたらす者、ドムリ
(2)(R)(G)
伝説のプレインズウォーカー - ドムリ[+1]: (R)か(G)を加える。このマナがクリーチャー・呪文のために使われたなら、それは暴動を得る。
[-3]: あなたのライブラリーの一番上からカードを4枚見る。あなたはその中からクリーチャー・カード最大2枚を公開してあなたの手札に加えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
[-8]: あなたは「各終了ステップの開始時に、トランプルを持ち赤であり緑である4/4のビースト・クリーチャー・トークンを1体生成する。」を持つ紋章を得る。5
ラヴニカの献身で出てきた2枚目のドムリ。能力はアグロ向けである。
Domri, City Smasher / 街潰し、ドムリ
(4)(R)(G)
伝説のプレインズウォーカー - ドムリ[+2]: ターン終了時まで、あなたがコントロールしているクリーチャーは+1/+1の修整を受け速攻を得る。
[-3]: クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。街潰し、ドムリはそれに3点のダメージを与える。
[-8]: あなたがコントロールしている各クリーチャーの上に+1/+1カウンターをそれぞれ3個置く。ターン終了時まで、それらのクリーチャーはトランプルを得る。4
ラヴニカの献身のプレインズウォーカーデッキ(初心者向け構築済みデッキ)に収録された3枚目のドムリ。能力こそアグロ向けのように見えるが6マナはアグロには重すぎる。どちらかといえば、どっしり腰を据えたミッドレンジ向けなのだが、そうなるとプラス能力と小マイナス能力がいまいちパッとしない。いわゆる構築戦で使うのは厳しいがやむを得ないだろう。
Domri, Anarch of Bolas / ボーラスの壊乱者、ドムリ
(1)(R)(G)
伝説のプレインズウォーカー - ドムリあなたがコントロールしているクリーチャーは+1/+0の修整を受ける。
[+1]: (R)か(G)を加える。このターン、あなたが唱えるクリーチャー・呪文は打ち消されない。
[-2]: あなたがコントロールしているクリーチャー1体と、あなたがコントロールしていないクリーチャー1体を対象とする。その前者はその後者と格闘を行う。3
灯争大戦で出てきた4枚目のドムリ。3マナと軽く、アグロにとってもミッドレンジにとっても使い勝手の良い仕上がりになっている。まあこの後シナリオではあんまりなことになるが。
Web小説では行間死をしてしまう。一応、本においては、69章編成のうち第27章においてダク・フェイデンが殺されるのを観測しているので、まあ救われてはいる。しかも、殺される場面がきちんとカードになっているだけ、ダク・フェイデンよりはましだったのだろうか?
掲示板
43 ななしのよっしん
2022/03/28(月) 08:33:08 ID: +Sst5CNhR/
ルーカもストリクスヘイヴンで
似たような失敗をやらかしてるな・・・
こっちは自分が手を貸したテロ組織の長が
速攻でやられて、ルーカに後をまとめる
力量無くて落ちぶれたというオチだが
44 43
2023/05/04(木) 22:51:26 ID: +Sst5CNhR/
後に機械戦争でニッサの制止も聞かず
「だいじょぶだぁ、俺なら相棒にできる!」
と慢心でファイレクシアのケンタウロスに手を出して
自滅に近い形で完成した挙句、赤緑となってイコリアで
巨獣に食われましたな。
ホントにドムリの同類になっちゃって・・・
45 ななしのよっしん
2023/07/17(月) 10:36:10 ID: e6GpP2S5UY
こいつとジャラドのRTR~GRNの扱いの変貌はストーリー担当の変更を思わせる
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/25(木) 14:00
最終更新:2024/04/25(木) 14:00
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