ドム・バラッジとは、小説『機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ』および『戦場の絆』に登場するMSである。
ジオン残党の拠点「ヘルズゲート」で独自に開発され、拠点防衛用として配備されたドム・フュンフのバリエーション。
装甲の追加によってその形状は全体的に肥大化し、下部ユニットの大半を覆い隠す程の巨大なロングスカートとドラム型のバックパックマガジンが装備された。重量増加をカバーするためリアスカートアーマーに主推進器が追加されている。
ドム・フュンフをベースにした有名な機体に、MS-09F/TROP ドム・トローペンが存在する。
ヘルズゲートに配備された機体は砂漠・熱帯仕様のトローペンと同様に陸戦仕様に特化しており、脚部にフィルター付きのエアインテークを装着している。また、主兵装としてTOTOカニンガム社製の「TOTO KANINNGAM XGC84-D5J ガトリング・キャノン」を装備する。
戦後に開発されたため総合性能はドム系の中でもトップクラスと言われ、密閉環境化や遮蔽物が無い開けた場所においてこの機体を相手取る事は非常に危険である。
実際、複数機がヘルズゲートでシャドウズ5と交戦し、ガトリング・キャノンでハチの巣にしている。主人公部隊だったシャドウズチーム5の最大の敗因がまさにバラッジの一斉射撃なのだ。
また元シャドウズチーム5のカイン・ラグナード大尉がヘルズゲート脱出時に使用したHLVにも搭載されていた。このバラッジは肩とスカートのアーマーに補助推進器を内蔵し、脚部エアインテークをスラスターに換装した空間戦闘仕様で、機体色も黒い三連星由来のスタンダードカラーとなっている。実はこの空間戦闘仕様がドム・バラッジの標準仕様である。HLVで気を失っていたカインを保護したシュテンドウジの手に渡り、運用されたが、MA「ウムガルナ」との戦闘で大破した。
XGC84-D5J ガトリング・キャノンは、TOTOカニンガム社が開発しヘルズゲートにて極秘裏に運用試験が行われていた対MS用の回転式機関銃である。装備時はドム・バラッジの腰と肘のハードポイントに接続された状態になる。
これはジオン系のガトリング・シールドや連邦系のガンダム5号機に装備されたジャイアント・ガトリングの流れを汲む兵装で、ビーム兵器と比べると有効射程は短く、単発での威力も少ないが、実弾兵装の中ではトップクラスの破壊力を持ち、面での制圧を重視した場合とんでもない効力を発揮する。
どのくらいとんでもないかというと、単発がモビルスーツの手足を貫通する威力の弾丸を照射と言わんばかりに連射し、防御態勢に入ったゲルググをシールドごと粉々にしてしまうくらいである。
長時間の連射を行うため、背部バックパックのドラム式マガジンには6000発以上の弾が収納されていて、ガトリング・キャノンと弾帯で繋がれている。
凄まじい破壊力を持つがその分反動も激しく、重モビルスーツのドム・バラッジでも連射中の正確な制御が行えなかった。その後ヘルズゲート内で改修され、威力はそのままに反動の軽減に成功している。
連載初期の設定紹介企画では「7GUN BARREL」として紹介されたが、小説の本文や挿絵では一貫して「六本のバレル」として描写されていて、2022年版のモビルスーツ大全集では「6銃身」と改められている。念の為注釈しておくと、ガトリング・キャノンの6つの銃口の中心にあるものは「窪み」であり「穴」ではない。
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最終更新:2024/04/25(木) 05:00
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