ドラえもんのどら焼き屋さん物語

ドラえもんのどら焼き屋さん物語とは、カイロソフトが2024年8月28日よりNintendo Switch向けに配信したゲームソフト。同年9月23日にAndroid/iOS版、同年12月9日にPC版の配信も開始された。

『ドラえもん』のキャラクターをはじめ、ありとあらゆる藤子・F・不二雄作品から登場するキャラクターたちがお客様として訪れる。ドラえもんたちは彼らの要望に答えてどら焼き屋さんの皮を被ったイオンモールを発展させていくこととなる。

あらすじ

ある日、のび太の家の近所にどら焼き屋さんがオープンすることに。しかし喜び勇んで向かったドラえもんたちの前にいたのは、手を怪我してどら焼きが作れなくなったおじいさん。

ドラえもんたちはおじいさんの代わりにどら焼き屋さんをオープンし、自分たちだけのどら焼き屋さんを作ることに。

ゲームのコンセプト

基本的にはドラえもんたちがどら焼き屋さんを経営する経営SLGであるが、このどら焼き屋さんは店先でどら焼きを売るようなテイクアウト業態ではなく、店内で食事をするタイプの和菓子屋スタイルであり、作品を進めていくにつれてどら焼き以外のスイーツも作っていくことになる。

その過程で店をどんどん拡張していくという、店舗SLGとしてはだいぶ王道な作品である。ひろびろポンプでどら焼き屋さんの周りの住宅を退去させるのが正しいかはわからないが……。しかし店に来る者は「あれがほしい」「これがほしい」と要望をしてくるので、店舗を拡張していくにつれて「どら焼き屋さんどころか和菓子屋でもないのでは」という疑問を抱くようになる。何しろ、八百屋、映画館、画廊、ホテルと一大ショッピングモールを作るようなオーダーが多いのである。誰が呼んだか、『ドラえもんのイオンモール物語』。

登場するキャラクターたち

非常に多いので、主要なキャラクターに絞って解説する。

ドラえもん

ご存知国民的どら焼き中毒者の青狸。どら焼き屋さんがオープンすると聞いて大はしゃぎするも、そこでおじいさんの代わりにどら焼き屋さんをはじめることとなる。艱難辛苦を乗り越え、日本一、そして世界一のどら焼き屋さんを目指すことに。

のび太

こちらもご存知国民的ダメ小学生。しかし本作ではダメ要素をあまり見せず、さまざまなスイーツを開発していく。原作でも経営センスは高かったためか、割とハードルに躓くことなく店舗を大きくしていく。

トレーニングの際に足でけん玉をやったり、ひとりだけ射撃の難易度が高かったりと、本作ではのび太の長所が随所に見られる。

おじいさん

どら焼き屋さんを開店する直前で腕を怪我してしまった老年の男性。ドラえもんたちが代わりに経営するきっかけとなる。

なぜかおじいさんのどら焼き屋さんのために借りた敷地が最初からかなり広く、しかもそのなかで異世界に通じる本が大量に出土したり、銀河SLのチケットが店の前に落ちていたりと、どうにも怪しい要素もみられるが……？

お客

客はドラえもん原作のみならず、藤子・F・不二雄生前の大長編16作、そして『パーマン』『21エモン』『T・Pぼん』『エスパー魔美』、はては『ミノタウロスの皿』『カンビュセスの籤』『ぞうくんとりすちゃん』など幅広いところから出演している。

藤子不二雄名義の作品は藤子・F・不二雄が単独で製作したもののみで、藤子・F・不二雄がかかわっていても藤子不二雄Ⓐとの合作で製作された『オバケのQ太郎』などの作品からは登場していない。また、藤子・F・不二雄生前の大長編のうち、『のび太の恐竜』は客としてではなく水辺を建築してそこに住ませることができる動物としてピー助が登場するのみで、『パラレル西遊記』は藤子・F・不二雄が体調不良のため原作漫画が描かれず、脚本も異なるため登場しない。

ドラえもんネタに関しては必ずしも原作のみというわけでもなく、TVアニメ第2作第1期 (大山ドラ) やTVアニメ第2作第2期 (わさドラ) のネタも取り込まれている。一方で流石にTVアニメ第1作 (日テレ版) のネタはない様子。あっても誰もわからないだろうけど 大長編キャラクターに関しては本作向けに出会いがアレンジされる形となっており、基本的に平和。

一方で、『ミノタウロスの皿』のミノアが「牛丼屋」を要求したり、後述のプレゼントの中に『ミートキューブ』や『ヒョンヒョロ』があったりと「おいやめろ」と突っ込まれそうなトラウマネタも出てくる。

攻略

本作はただプレイするだけなら攻略難易度は高くなく、基本的には

• スイーツを増やし、それぞれ改良して値付けを上げていく
• 町内のみならず地底、海底、古代、異星、異世界と幅広いところから客を呼ぶ
• スイーツをコンクールに出し、賞をとる
• 売上で日本一、そして世界一を目指す

というシンプルなもの。しかし小学生4人とロボット1体がやる仕事量ではないため、店舗拡大に合わせてひみつ道具を未来デパートから仕入れていくという令和らしい「AIでの解決」をテーマとしたどら焼き屋さん経営SLGである。

客にはさまざまなプレゼントをすることができ、特に4キャラクターはプレゼントをすることでパーマンになるなど変化要素もある。

関連リンク

• ゲーム『ドラえもんのどら焼き屋さん物語』は人を狂わせる悪魔のゲームでした - kansou

関連項目

• ドラえもん
• カイロソフト
• 経営シミュレーションゲーム
• ブラックジョーク
• 誰がここまでやれと言った