ドラッツェとは、OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場する機動兵器である。
非常に限られた資源のみでやり繰りを強いられたデラーズフリートは、損傷したザクⅡの上半身とガトル戦闘機のブースターを組み合わせたリサイクル兵器を開発し、ドラッツェと命名。下半身がブースターになっているため重力下での運用は出来ず、もっぱら宇宙空間で使用される。武装は右腕の三連装40mmバルカンと左腕に装着されているビームサーベルのみと乏しく、ブースターの可動域の狭さから本来のモビルスーツのような機動が出来ないなど急造品の悲哀を感じさせる。ちなみにビームサーベルはゲルググ用のものを流用しておりザクの出力では使えないので、シールドの裏に小型ジェネレーターや冷却装置を仕込んでいる。
一方で改良点もあり、宇宙空間での戦闘を考慮して上方にもモノアイが向くようになっており、通常のザクよりも視野が広い。またブースターの恩恵で直線での加速性能はリックドムⅡを上回るとされ、劇中でも高速で直線移動する描写がなされている。全体で約30機が生産され、偵察、哨戒、戦闘などに投入されて戦力不足のデラーズフリートを支えた。中にはフルバーニアンへ斬りかかった機体も存在する。連邦軍との戦闘で大半が失われたが、一部は紛争を生き残ってアクシズ艦隊に収容され、今度はアクシズで運用された。また本拠地茨の園に残されたドラッツェはアナハイム・エレクトロニクスに回収されたらしく、非武装化した上で民事利用されている。
リサイクル兵器でありながら意外と息が長く、およそ13年が経過した0096年ではネオジオン残党の袖付きが運用している。
機動戦士ガンダム0083Blu-ray box収録の『宇宙の蜉蝣2』に登場するドラッツェのバリエーション機。両肩の球形スラスターポッドを突撃艇のスラスターを流用したものに変更し機動性は落ちるものの加速性を向上させた。右腕は通常のマニピュレーターでザクマシンガンを装備する。
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掲示板
47 ななしのよっしん
2022/03/15(火) 12:56:30 ID: nx/Ut6MhYN
頭部だけ新造に見えるんだけど、あれもザクの頭を改造した物かな?
48 アッシュ
2024/02/27(火) 10:06:13 ID: LbVH66mI1B
ドラッツェ改は0116年でもレガシィで運用され、ドラッツェそのものも宇宙戦国時代で使われてるからめっちゃ息長い
49 ななしのよっしん
2025/06/16(月) 20:45:46 ID: UHK2LwcTKP
間に合わせで作られた微妙な機体って設定だったはずで、実際作中でもやられ役だったのに、使い回されたことでむしろ隠れた傑作機感が出てきてるのは面白いな
戦時急造機の浪漫もあるし
偵察や哨戒にはこれ以上ないくらい向いてそうだし、軍隊の仕事の割合で言えば戦闘よりそっちの方が多いだろうしな
現実の兵器開発でも、Bプランだったはずの兵器が思いの外出来が良くて…みたいなのはありがちな話な気がする
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最終更新:2025/06/18(水) 12:00
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