ドラベース

『ドラベース ドラえもん超野球外伝』とは、ドラえもんの世界である22世紀を舞台とした野球漫画。作者はむぎわらしんたろう。

コロコロコミックにて2000年9月号〜2011年10月号まで連載。全23巻で累計発行部数は600万部を超えており、同誌ではトップクラスの売り上げを誇る。

概要

あらすじ

クロえもん率いる草野球チーム『ドラーズ』は全く勝てない弱小チーム。けれどピッチャーひろしの加入後、チーム解散をかけた試合でチームは劇的な初勝利をおさめる。野球の楽しさ、勝つことの楽しさに目覚め、幾多のライバルとの激闘が始まる。

22世紀の野球

22世紀の野球ではドラえもんに登場するひみつ道具が試合開始時に3種類指定され、それぞれ一度だけ使うことができる。また、ロボットや女の子も試合に参戦できる。

超野球（スーパーベースボール）

サブタイトルに「超野球（スーパーベースボール）」と銘打っていることもあり、魔球や必殺打法が登場する。
さらに、もしもボックスで野球とサッカーを合体させたり、観客席が打球で吹っ飛んだりと、とんでもないことが起こる。ホームランもひみつ道具や超人プレーでアウトになったりするので油断できない。

江戸川ドラーズ

• クロえもん　【サード　背番号5　右投右打】
  ドラーズのキャプテン、ひろしの家で宅配便を手伝っている。熱血キャプテンでチームを常に引っ張っている。昔はダメロボットだったがWABC（ワールドアマチュアベースボールクラシック）日本代表に選ばれるまで成長する。キングサダハルの指導により、一本足打法を取得する。満月大根切りやブラックホール打ちの他、多数の必殺技を編み出した。
  
  
  

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• ひろし　【ピッチャー　背番号1　右投右打】
  ドラーズのピッチャー、父親がいない片親で宅配便を手伝っている。豪速球を武器にドラーズを勝利に導く、当初は眼鏡をかけているとコントロールが悪かったが克服した。フォークボールでバットをへし折るというすごいパワーを見せWABC日本代表に選ばれるが事故で出場できなかった。タイムマシンで未来の自分が励ましに来るあたりさすが２２世紀である。

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• ヒョロえもん　【ファースト　背番号3　左投左打】
  ドラーズの裏のキャプテン、魚屋を手伝っている。根性と魚ネタでここぞというとき活躍してくれる。まさかのWABC日本代表に選定される。魚屋の店主が倒れたためドラーズをやめる。（後に復帰）
  
  
  
  

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• グリえもん　【ライト　背番号9　右投右打】
  ドラーズの頭脳、塾講師だったが試験に受かり夢を叶えるためにドラーズを脱退する。その後、イケメンになってライバルとして再登場、ドーピングでマッチョになっていた。（雷に撃たれて元に戻る）ヒョロえもんがいなくなったドラーズに助っ人で現れる。

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• エーモンド　【レフト　背番号7　左投左打】
  アメリカ出身でドラーズの主砲。ふだんはクールだが、熱い闘志をもっている。アメリカではロブスターズというチームに入っていた。必殺技は摩擦で火をつける炎ノ打撃（ふぁいやーいんぱくと）。炎ノ送球（ふぁいやーびーむ）でレフトゴロにする肩も持つ。球際に強く、守備面でチームを救うことも多い。ストレートにはめっぽう強いが、カーブが苦手。WABCではアメリカ代表として敵に回る。実はみかちゃんが好き？稲妻さんの家に居候している。

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• トラえもん　【センター　背番号8　右投右打】
  ドラーズの切り込み役、釣り船屋。川で溺れているところをヒョロえもんに助けられ、野球を始める。チーム１の俊足、サッカーにも興味がありロナえもんとの戦いでは大活躍した。ネガティブな発言でチームの士気を下げることがある。

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• チビえもん　【ライト　背番号0　右投右打】
  ドラーズのトラブルメイカー、何故か川を流されていた。足が非常に速く一時期はトラえもんより速かった、お馬鹿でひみつ道具を無駄遣いしたりするがそれが突破口を開くことがよくある。

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• ピョコえもん　【セカンド　背番号4　右投右打】
  ドラーズの守備職人、ロボット修理工場勤務。全身バネで守備範囲がとても広い。レツにパーツを取られてヒドイ目にあった。
  
  
  
  
  

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• パクえもん　【キャッチャー　背番号2　右投右打】
  ドラーズのキャッチャー、幼稚園で子供の世話をしている。パワーだけはあるので当たれば飛ぶ。
  記録力に自信があるらしいが、トンボール攻略での野菜の順番は覚えていなかった。
  空気が読めなく、よけいな一言でよくチームのムードを悪くしたり、相手の怒りを買ったりする。

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• ミケえもん　【ファースト・外野　背番号12　右投右打】
  ドラーズの補欠、元他チームのスパイ。得意技は隠し玉、試合の外で行動することが多い。

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• スズえもん　【ショート　背番号6　右投左打】
  ドラーズの空気、金持ち。大きなスズが自慢。当初はプレーで服が汚れるのを嫌っていた。器用貧乏で空気ネタと金の力で活躍する。WABCにひろしの代わりとして出場する。
  
  
  
  

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• みかちゃん　【マネージャー・外野　背番号28　右投右打】　
  ドラーズのマネージャー。野球に関しては素人。記憶力がよく、フライヤー戦ではトンボールをいち早く攻略し、三塁打＋気合いのヘッドスライディングを見せた。

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• アカえもん　【投手　背番号119　左投左打】
  江戸川消防署に消防士として活躍している。ゲーム1作目のオリジナルキャラクター。エーモンドの炎ノ打球をグラウンド外から投球で撃ち落とす抜群のコントロールを見せた。どんなピンチでも動揺せず、必殺技水球（ウォーター）スライダーで消火する。ゲーム1作目では最強の能力を誇り、球速200km/hを出すことも。

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• ドラえもん　【ピッチャー・レフト　背番号10　右投右打】
  クロえもんの友達。のび太のせいであまりチームに協力できない様子。ピッチャーをやっていたが、第一話では21点もとられてしまっている。ドラーズの名付け家の親でもある。

2軍ドラーズ（後にグレートドラーズ）

銅羅之輔監督が勝手に監督になって勝手に作ったチーム。ホワイターズとの戦いの後、別れるが、後に実力をつけてドラーズに挑んでくる。

• ブブ太　【ピッチャー　背番号11　右投右打】
  三匹のブタの一人。キレのいいカーブ、スライダー、フォークを操る軟投派。
• ベベ太　【キャッチャー　背番号22　右投右打】
  三匹のブタの一人。金属バットをへし折る怪力。170km/hの球を一球だけ投げたが、すぐ力尽きた。
• ボボ太　【ファースト・ピッチャー　背番号33　右投右打】
  三匹のブタの一人。鼻から投球ができ、鼻○ソをつけることで、変化もつけることができる。
  
• ラッ太　【セカンド　背番号14　右投右打】
  ラッコ型ロボット。バントが得意。
• ポチえもん　【ショート　背番号16　右投右打】
  イヌ型ロボット。バントが得意。
• まっくろえもん　【サード・外野　背番号15　右投右打】
  全身真っ黒な猫型ロボット。チームに不吉（幸運？）なことをもたらす。
• 剛里たける　【レフト　背番号17　右投右打】
• 骨山すねと　【センター　背番号18　左投左打】
• 三原しずお　【ライト　背番号19　左投左打】
• 銅羅之輔監督　【監督　背番号30】
  ドラーズ監督。ドラーズ最大最悪の敵、自分のチームが負けたらいきなり監督になって勝手に2軍を作ったりした。

主なライバル

• シロえもん　【ピッチャー　背番号1　右投右打】
  クロえもんの宿命のライバル。荒川ホワイターズのエース。クロとはロボット学校時代の知り合い。ある日の体育の時間、野球に対する姿勢の違いで卒業するまで口をきかなくなっていたが、再び野球で巡り会うことになる。クールな性格をしているが、時には涙を見せることも。Wに変化するホワイトボールシリーズを投げる。球速181km（当初は160km/h）の豪速球、大きく曲がるカーブ、一流の打撃能力も持ち合わせている。WABC日本代表に選ばれる。

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• ポコえもん　【ピッチャー　背番号1　左投左打】
  催眠投法、マジック投法、三兄弟投法と卑怯くさい球を投げる。キレると熊に変身し豪速球を投げ、一球だけならホワイトボールも投げられる。他にライオンとパンダに変身する兄弟もいる。クロえもんに満月打ちを教えた。WABC日本代表に選ばれる。

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• ドラ一朗　【ライト　背番号51　右投左打】
  俊足でピッチャーもできる10割バッターで後にメジャーに行く、元ネタ丸わかり。初登場がチビえもんのかませだったのは気にするな。WABC日本代表に選ばれる。後にメジャー挑戦。

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• ドランプ　【レフト・ピッチャー　背番号13　両投左打】
  アメリカのチーム、デビルキングスの選手。強力なスピンをかけて打者の前で一回転する「Q（クイーン）ボール」とボールに全体重をかけて回転させ重くする「ロイヤルストレートフラッシュ」の2つの魔球を操る。打球が消える「スペードのキング」という必殺打法も持っている。ドラーズ戦序盤ではレフト守備についており、トラえもんをレフトゴロにする肩をみせつけた。WABCではアメリカ代表だった。ツンデレ。

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• エモル　【ピッチャー　背番号1　右投右打（トンボ返しのときには左でも打つ）】
  プライドの高いニヒルなピッチャー。茜フライヤーズのキャプテンであり、エース。見た目はさわやかなイケメンのため、女子からの人気は高い。当初は野球を続けるために卑怯な手を使っていた。空中で止まるトンボールシリーズが武器。攻・守ともに能力の高い選手だが、撃たれ弱い面もある。打球で相手野手を吹っ飛ばす「トンボ返し」という鬼畜な技も使う。WABC日本代表に選ばれる。逆トンボール投げろよ。
  
  

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• レツ【キャッチャー　背番号2　右投右打】
  バッティングセンターの息子。キテレツ大百科のキテレツがモデル。ひろしと同じ学校にかよっている。金のことならどんなことでもする。試合中にパーツを盗みボロ助を改造しまくった。WABC日本代表に選ばれる。

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• ボロ助
  レツに作られたロボット。キテレツ大百科のコロ助がモデル。元はバッティングマシーンで直球しか投げられなかったが成長する。魔球スプリングボールを投げる。ピョコえもんのバネや工事現場のドリルでパワーアップした。

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• もん太【ピッチャー　背番号1　右投右打】
  山奥山寺のエースで4番。持ち玉はストレートのみだが、作中最強のストレートを誇る。最高球速は181km/h。喧嘩っ早い性格で、過去に暴力事件を起こしており、チームは5年間対外試合禁止処分を受けていた。

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• ロナえもん：もしもボックスでサッカーで野球した。
• アリス：WABCイギリス代表。
• ウルル：WABCオーストラリア代表。ドアランのおまけ。
• ドアラン：匂いで相手の心が読めるコアラ。
• スパイドル：WABCアメリカ代表の男、スパイダーマッ！！
• イリえもん：ものすごく目がいい。

ゲーム

ドラベース・ドラマチック・スタジアム　2007年12月20日発売

初のゲーム化。
2006年7月号のコロコロコミックで発表され、クロえもんのポリゴンなどが公開された。が、その後音沙汰なし。お蔵入りかと思われたが、2007年9月号にて続報が入り、無事発売された。

しかし、その内容はストーリーモードなし、野球バランスの崩壊、ファミコンレベルのグラフィックや音と散々な出来であった。ドラベース初のアニメ映像であるOPは評価されている。
なお、原作ファンの需要は高かったようで品切れが続発、売り上げは約20万本となっている。

ドラベース2　熱闘ウルトラスタジアム　2009年11月19日発売

2作目。
前作から大幅に改善されている。ストーリーモードが追加され、原作のかぶと虫カップまでとオリジナルストーリーである23世紀ドラーズとの戦いが遊べる。マップ移動で物語を進めていき、原作では描かれていない各キャラクターの職場や家、日常も見ることができる。その他サザエキャッチやヤシの実キャッチなどのミニゲームも登場。
試合面ではグラフィックが大幅に向上した。ひみつ道具も多様になり、ストーリーモードで自分で育成したチームで遊べるようになったので戦略性も増した。

連載終了後の動き

新ドラベース

ドラベース第2部としてコロコロコミック2012年8月号〜2014年10月号まで連載。全4巻。
前作から5年後。クロえもんに憧れる主人公「球えもん」が強豪チームとなった江戸川ドラーズに入団テストを受けるも、その厳しさに挫折。親友のショウの元に戻り、ポンコツだけど野球好きばかりが集まった「多摩川ドラーズ」に入団。打倒江戸川ドラーズを目指していく。

プロ野球にはクロえもんが「千葉マリーンズ」、シロえもんが「札幌ファイターズ」にそれぞれ１位指名で入団。ちなみにその年のドラフト1位指名は18球団すべてシロ、クロに集中していた。
また、ヒョロえもんは江戸川ドラーズの監督、みかちゃんは解説になっている。

特別編ジャイアンズvs江戸川ドラーズ

「Fライフ」3号に掲載。いつもの空き地でドラえもんのメンバーたちとの夢の対決が実現。

プロ野球編

「コロコロアニキ」3号に掲載。
「クロえもんのプロ初打席」「ひろしの高校野球県大会決勝戦」の2人の主人公をメインに描かれている。
ドラベースファンを公言している西勇輝投手も登場し、クロの前に立ちはだかる。

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関連項目

• ドラえもん
• 野球
• 漫画作品一覧
• コロコロコミック