ナマケモノ 単語

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ナマケモノ

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ナマケモノとは、言うまでもなく俺ら……ではなく、哺綱異節上有毛ナマケモノ亜動物である。
ちなみに漢字は怠け者、ではなくと書く。

概要

ナマケモノ省エネ第一で生きていくため、自らしゃかりきに働くことをやめた、ニート希望である。1日の半分、15時間から20時間はずっと寝ていて、起きたら起きたでのっそり動いて少量の餌を食べるだけで生きていける、羨ましいニート

だがそんなナマケモノの生息地は天敵だらけで、特にオウギワシ師匠を付けられたら最後、大抵の場合は一撃のもとに殺されてしまう。かといって下に降りすぎるとが手ぐすね引いてお待ちかねという素晴らしい(泣)環境である。

あ…やっぱそんなに羨ましくないです……ごめんなさいナマケモノ先生

南米の熱帯に生息し、ミユビナマケモノ・フタユビナマケモノで6種に分類されるものの、前の数・脊椎の数(ミユビ9つ、フタユビ7つ)・小さな尻尾(ミユビ有、フタユビ)ぐらいの違いしかなく、パッと見じゃわからんとか。

生態

哺乳類のほとんどは恒温動物(どんな気温度でも一定の体温を保つ生き物)だが、こいつは体温が変動する変温動物であり、つまり外気温によって体温が変わる。
何故コイツ哺乳類なのにこういう生態になったかというと、ヒトを含めた恒温動物とは、その体温を維持するため、一定量のエネルギーを蓄えないといけない。そのため、食物探しには躍起にならないといけなくなる。
つまり、恒温動物は体温維持のために気づかぬうちにエネルギーを消費しているのである。

しかし、省エネ王であるナマケモノのご先祖は、そのエネルギー消費すら嫌ったのである。
そのため運動量をカットし、さらに体温調節機すらも不要としてエネルギー効率の上昇が図られていき、進化の過程でこれをも捨て去ったのだ。
こうして、ナマケモノ達は変温動物として今も世界で生きながらえているのである。そのおかげで新陳代謝は極めて低く、基本体温はそんなに高くない。 

つまり俺らがナマケモノになろうとしても、ヒトはあくまで恒温動物なので、どこかで理が来てしまうのである。

性のある葉を食とするが、似たような生き物コアラがいる。そちらはよく食べ、ナマケモノは10g食べればそれで十分だが、コアラ500gも食べ続ける。そんなナマケモノに勝てる省エネ動物はいないだろう。
おかげで発見された16世紀には、「を食って生きている」という仙人のような扱いすらされていた。
なお、それでも性の少ないものを選ぶ慎重さはある模様。

ところがどっこい、ナマケモノはあまりにも省エネにこだわりすぎた進化をしてしまったため、緊急事態に弱い。
彼等はうっかり食事そのものを忘れることがある。こうなると、「減ったなー」といつもどおりのペースで一応動きまわるが、動きまわるといってもそのペースはあまりにも緩慢であり、食べ物のあるところまで辿りつけず、結果餓死ということもよくあるらしい……。特にが降る場合は変温動物であるため動けず、季が長ければ栄養失調になることもある。

木にぶら下がる時は、長く発達した鉤でぶら下がる。ぶら下がっているだけで基本的に握力をそこまで使っていない。
そういうわけで、ナマケモノが寝ていると思ってよく見たら、実は木にぶら下がったまま死んでいたということもしばしば。
食事睡眠はもちろん、交尾出産もぶら下がり状態で行なう。生まれた子供は数週間母親にぶら下がって生きていく。
そして、ナマケモノの一生はほとんどは寝てばかりで、なおかつにぶら下がった状態である。

寝る時は足の間に首を突っ込むので、遠で見るとの一部分に見える。怠けすぎて体毛にコケが生えるというのは事実だが、実はあったほうがよりに擬態しやすくなる。なので、コケが生えやすくなると言われる年寄りのナマケモノにとって、それは不名誉どころか勲章のようなもの……ですよね?そのコケも餌として食べる。体から餌が生えてくるんだから便利な話である。

地上に降りるのはトイレの時くらいで、しかも省エネなので1週間に1回で済む。しかもそれを一部のが利用して、ナマケモノに食糧となる藻を体毛に付けてくれるなど共生関係となっている。

ピンチ!どうするナマケモノ!?

  • 地上でトイレしてたらが出てきたぞ!
    地上でのナマケモノは、到底身動きがとれるものではない。のっそりとしか動けないので、「わー助けてー」なんてやっている暇もなく、動きの素にあっさり食べられて終わる。
  • の上でのんびりしてたら何やらオウギワシ師匠が狙ってるみたいだぞ!
    どうあがいても絶望
  • 洪水で湿地帯が水浸しだ!までが!
    大丈夫だ、問題ない」。そんなナマケモノだが、生存のために1つだけを身につけた、それが泳ぎである。ナマケモノは地上での歩行も木登りも遅いが、泳ぐのだけは上手い。これは生息地で頻繁に起きる洪水の中で生き残るために習得したスキルであり、これが出来ないナマケモノの仲間達は過去に淘汰されているのである。

先祖はかっこいいぞ(名前が)

その名もメガテリウム。1万年前ほど前まで生息していたと言われる地上最大のナマケモノ。しかし今のナマケモノと違って陸上生活していた。
体長はなんと6mほど、立ち上がると5mになったといい、つまりゾウよりもデカかったということである。同じ生息域・同じ時代にはサーベルタイガーが生きていたはずだが、幼獣ならともかく成はまずサーベルタイガーの餌にはなれなかっただろうと言われている。

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最終更新:2024/04/20(土) 08:00

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