ナリ

ナリ、なり、とは

1. 伝聞推定の意味を表す助動詞。「唐土にあんなる剣」（訳：中国にあるという剣）「春過ぎぬなり」（訳：春は過ぎたようだ）
2. 断定、存在の助動詞。「秦を滅ぼす者は胡なり」（訳：秦国を滅ぼす者は胡亥だ）「武蔵なる所へ移ろふ」（訳：東京にある場所へ移る）
3. ～とすぐに、の意。「家に着くなり、寝た。」
4. それが継続していること。「彼女は部室に行ったなり帰ってこない」
5. 例示。「メールするなり電話するなりしよう」
6. 並列。「あの女は煮るなり焼くなりお前の好きにしていいぞ」「大なり小なりリスクはある」
7. ～という。「革新派なるもの」「魏国に劉徳治なるものあり」
8. ～のようだ。「山なりの96kmのスローカーブで打者を二ゴロに討ち取る」
9. キャラクターの語尾。2からの派生。「このちょんまげは伊達じゃないナリ」
10. それなりのの意。「彼女は彼女なりにやっていたのにその言い方はひどい」
11. なすがまま。「運命の言いなりになろう」
12. 鳴ること。「鳴り物での応援」
13. 成ることや、お出まし。「将軍様のおなり」「有能な弁護士になり活躍する」
14. 生ること。「柿のなりがいい」
15. 見た目や体つき。「なりは大きくても大人しく、気は優しい」
16. 業。
17. 地獄。奈利。

関連項目

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