ナルカミ(Narukami)とは、2022年生まれの日本の競走馬。鹿毛の牡馬。
主な勝ち鞍
2025年:ジャパンダートクラシック(JpnⅠ)、不来方賞(JpnⅡ)
父*サンダースノー、母オムニプレゼンス、母父ディープインパクトという血統。
父は2018年・2019年のドバイワールドカップを連覇したゴドルフィンの馬。日本のダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスで種牡馬入りし、初年度産駒からはテンカジョウを輩出している。ニコニコ的にはリアルダビスタ企画のレライタム・ヴァンディヴェールの父としてお馴染み。ナルカミはヴァンディヴェールと同じく2年目の産駒。
母もゴドルフィンの馬で、芝のマイル~中距離を走って7戦1勝。その母*ヴァレリカの半弟にワールドエース・ワールドプレミア・ヴェルトライゼンデがいる。ナルカミが初仔。
母父は説明するまでもないだろう。
2022年3月11日、ゴドルフィンが運営する日高町のダーレー・ジャパン・ファームで誕生。両親同様、そのままゴドルフィンの所有馬となった。
馬名意味は「鳴神」。母名の「Omnipresence」は「遍在」という意味で、宗教的な文脈において神のもつ属性を指す。それに父名を組み合わせたネーミングであろう。
栗東・坂口智康厩舎に入厩したナルカミは、2024年11月9日、京都・ダート1800mの新馬戦で坂井瑠星を鞍上にデビュー。単勝3.0倍の1番人気に支持されると、スタートから持ったままでハナを切り、そのまま余裕の手応えで直線を向くと、坂井瑠星の追い出しとともに後ろをぶっちぎり、2着に2秒差をつける大差圧勝デビューを飾る。逃げて上がり3Fは2位に1.8秒差をつけ、勝ち時計1:51.2は翌日の同条件の3勝クラスと同タイムという一頭桁の違う勝ちっぷりで、「これは怪物では?」と注目を集める。
明けて3歳、2戦目は年明け早々の中京・ダート1800mの1勝クラス。前走の圧勝ぶりから単勝1.1倍という圧倒的支持を集めた。ところがここはイレ込んでしまったようでスタートがもう一息、ロードラビリンスを振り切ってハナを切り、後ろを離して逃げたものの、残り100mで脚が止まってしまい7着撃沈。左回りへの適性についても疑問符がつくことになった。
この敗戦のせいなのか、このあと転厩。レモンポップを管理した美浦の田中博康厩舎に移ることになった。
春のダート三冠は断念し、転厩初戦は4月20日の中山・ダート1800mの1勝クラス。鞍上は新たに戸崎圭太を迎えた(戸崎から坂井に乗り替わったレモンポップとはちょうど逆である)。2.5倍の1番人気に支持されると、やや道中口向きの悪さを見せつつも無理にハナに行かず、2番手追走から3角でもう逃げ馬を捕まえて先頭に立つ。直線では外からサムシャインが猛追してきたが、ナルカミは並んだところからもうひと伸びして1馬身差で振り切り快勝。
4戦目は6月28日の福島・ダート1700m、いわき特別(2勝クラス)。初の古馬相手でも1.2倍という圧倒的な支持を集めると、今回は大外の8枠13番からスムーズにハナを取り、あとはほとんど持ったままで後続を圧倒、2着に5馬身差、3着には2.1秒差をつけて圧勝。
というわけでジャパンダートクラシックを目指し、盛岡の不来方賞(JpnⅡ)に参戦。今回も大外8枠12番となり、左回り適性がやや疑問視されつつも単勝1.7倍の1番人気に支持される。
レースは不良馬場の中、スタートから楽な手応えでハナを切り、追ってきた中央勢に4角で鞭が入る中で戸崎圭太は持ったまま。直線で戸崎が後ろを確かめて軽く気合いをつけると、あとは見せ鞭だけで後続を全く寄せ付けず2馬身半差で完勝。左回りへの懸念もなんのその、着差以上の楽勝ぶりで重賞初制覇を飾った。
というわけで本番・ジャパンダートクラシック(JpnⅠ)へ。春二冠を無茶苦茶な内容で圧勝した二冠馬ナチュラルライズの三冠達成なるかが注目される中、ナルカミはKYダービー組のルクソールカフェに次いで4.9倍の3番人気に支持される。
レースは3枠5番から好スタートを切り、すっとハナを取る態勢へ。後ろからアドマイヤデイトナやドンインザムード、外からは例によってナチュラルライズが掛かりながら追いかけてきたが、スムーズにハナを確定し、中盤も全く緩めず1000m通過60秒2のハイペース逃げでレースを引っぱる。4角ではついていけなくなった後続を突き放してナチュラルライズとの一騎打ちとなったが、抜群の手応えで直線を迎えると、戸崎圭太の追い出しに応えてナチュラルライズを逆に突き放し、終わってみれば3馬身差、3着ルクソールカフェは2秒4突き放して圧勝。見事、出られなかった春の悔しさを晴らし、最後の一冠に輝いた。
勝ち時計2:03.7は昨年のフォーエバーヤング(同じ良馬場で2:04.1)より早く、逃げて上がり最速39秒0では後ろはどうにもならない。上がり最速と言っても溜め逃げで再加速したわけではなく、2着ナチュラルライズ以外は上がり40秒以上を要し、ついてきたアドマイヤデイトナとドンインザムードは9着・11着に沈没。後続は完全にナルカミのペースにすり潰されて誰も脚が残らなかった格好である。
戸崎圭太は2週間前に亡くなったキョウエイギア以来9年ぶり、(JDD時代を含め)このレース3勝目。大井での重賞勝ちはジャスティンの2020年東京盃以来5年ぶりとなった。
二冠馬ナチュラルライズを撃破し、世代ダート王者に輝いたナルカミ。田中師によると次走はチャンピオンズカップ(GⅠ)で古馬に挑み、来年は海外を目指したいとのこと。ゴドルフィンと田中厩舎はレモンポップで同レースを2連覇しており、ナルカミで3連覇を狙う。
レモンポップ去りし後に再び田中厩舎のゴドルフィンブルーが日本のダート界を席巻するのか。次なる戦いを楽しみにしたい。
| *サンダースノー 2014 鹿毛 |
Helmet 2008 栗毛 |
Exceed And Excel | *デインヒル |
| Patrona | |||
| Accessories | Singspiel | ||
| Anna Matrushka | |||
| Eastern Joy 2006 鹿毛 |
Dubai Destination | Kingmambo | |
| Mysterial | |||
| Red Slippers | Nureyev | ||
| Morning Devotion | |||
| オムニプレゼンス 2017 鹿毛 FNo.3-d |
ディープインパクト 2002 鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo |
| Wishing Well | |||
| *ウインドインハーヘア | Alzao | ||
| Burghclere | |||
| *ヴァレリカ 2007 鹿毛 |
Dynaformer | Roberto | |
| Andover Way | |||
| *マンデラ | Acatenango | ||
| Mandellicht |
クロス:Hail to Reason 5×5(6.25%)
掲示板
32 ななしのよっしん
2025/10/24(金) 14:40:03 ID: hyKAlsGdhy
>>31
田中調教師も海外を視野に入れてナルカミを左回りのチャンピオンズCに挑戦させるつもりだと言っていたからね
東京大賞典でナチュとの再戦が見たかったがしばらく先になるかも
33 ななしのよっしん
2025/10/27(月) 22:46:06 ID: OI6Rrcuy3V
この子が第二のレモンポップとして完成する日を楽しみにしてる。
痺れる様な勝利を見せ続けて欲しい。
34 ななしのよっしん
2025/11/07(金) 16:30:09 ID: 2uDhkMduzw
勝って優先出走権取りたいだろうね
レートだと日本国内評価になるからアメリカ勢が打倒エバヤンゲットビッグマニーで殺到されるとちょっと厳しい部分はある
急上昇ワード改
最終更新:2025/11/17(月) 09:00
最終更新:2025/11/17(月) 09:00
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