ニコニコ大百科の掲示板には「ピコカキコ」という機能があり、様々な音楽をニコニコ動画会員ならば誰でも書けるようになっている。
この記事では、そのヘルプを表示する。
なお、既にこちらでコマンドが一覧として解説されているので、これを読んで理解できるのであれば初心者向けチュートリアルは不要である。
ver.2008091101対応版。チュートリアルなのでなんとなくフレンドリー。
そもそも記事主が音楽理論に乏しいので、初心者らしい書き方になりますがご了承ください。
スレッドの「掲示板にレスする」ボタンを押し、「ピコカキコする/やめる」ボタンを押すと、ピコカキコのツールが現れます。
コマンドの入力は「ピコ文字」と書かれている欄に半角で行います。
試しに「C」と入力して「ピコ再生」ボタンを押してみましょう。「ド」の音が鳴るはずです。これが、ピコカキコ機能です。
ピコカキコでは大文字小文字の区別は無いので、自分で分かりやすいほうで書いていけばよいでしょう。
また、スペース・改行も無視されます。慣れないうちは適当にスペースを空けたり改行したりしながら書いていくといいかもしれません。
音楽を作り終わったら、通常のレスと同様に「名前」欄と「書き込み」欄に必要があれば入力します。
続いて、もし作った音楽がJASRAC登録楽曲であれば、ピコカキコ編集画面に載っているサイトを利用して作品コードを調べ、「作品コード」欄に入力します。
さらに、「タイトル」欄にタイトルを入力します。本来の楽曲のタイトルに限らず、見ている人が分かりやすいようなタイトルをつけるとよいです。
最後に右下の「ピコカキコする!」ボタンを押すと、ピコカキコが投稿されます。
ピコカキコでは、いわゆる「ドレミファソラシ」をそれぞれ「CDEFGAB」の音名で表します。
それから、音を鳴らさない部分、つまり休符は「R」で表します。
例えば「かえるのうた」の歌い始め「ドレミファミレド(休)」という部分は、「CDEFEDCR」と入力します。
「ドレミファソラシ」までは一つのセット(オクターブ)になっています。いわゆる「高いド」は、「オクターブ上げ」「ド」という記述になります。
「オクターブ上げ」は"<"、「オクターブ下げ」は">"なので、「ラシド」と上がっていく音は「AB<C」と書きます。(*)
オクターブ変えを忘れると、「ラシド↓」のように意図しない音が鳴り、さらにその後もずっと高さがオクターブずれたまま演奏されていくことになるので注意が必要です。
また♯(シャープ、半音上げ)は音名のあとに"+"(または"#")、♭(フラット、半音下げ)は音名のあとに"-"と書くことで実現できます。
例えば「ファのシャープ」は「F+」、「シのフラット」は「B-」です。
考えれば当然のことですが、楽譜の記法とは違って半音上げ下げの効果は「その音だけ」にしか効きません。
楽譜を見ながら入力する場合は、どの音符に効果がかかっているかを見ながら入力していきます。[1]
(*) ちなみに編集者(ちも)はどういうわけか心理的に上げ下げの向きを逆にしたいタイプなのですが、ピコ文字入力の最初の行に「#OCTAVE REVERSE」と記述しておくと、"<"が「オクターブ下げ」、">"が「オクターブ上げ」という意味に変わるので、似たような心理を抱く人は試してみてもいいかもしれません。なおこの記述については、小文字だとエラーが出ます。
ピコカキコでは、音名の後ろに数字を書くことで音の長さを調節します。
具体的には、普通1小節=1としたときの音の長さの分母、要するに○分音符という際の○の数字を書くことになります。
つまり「四分音符のド」なら「C4」、「八分音符のソ」なら「G8」となります。
例えば「かえるのうた」の最後「ドドレレミミファファミ・レ・ドー」であれば、「C8C8D8D8E8E8F8F8E4D4C4R4」と書くことになります。
また付点音符の場合は数字の後ろに"."と点をつければよいです。分かりやすい。
三連符やらなんやらは、音の長さを自分で計算してください。ただし、使ってよい数字は「1, 2, 3, 4, 6, 8, 12, 16, 24, 32, 48, 64, 96, 128, 192, 384」だけです。[2]
先ほどの音名の説明では数字は書かなかった、というツッコミがあるかと思いますが、数字を書かない場合はデフォルトで設定された音の長さで鳴ります。これを変える方法は後述の「その他の記法」で触れます。
ピコカキコの初期状態では四分音符が設定されているので、音名の説明では四分音符の長さで鳴っていたことになります。
四分音符の表記を省略すれば、上記の「かえるのうた」の最後の部分は「C8C8D8D8E8E8F8F8EDCR」と書くことができます。
省略状態でも付点音符にすることは可能で、例えば初期状態で「C.」のように書けば「付点四分音符のド」が鳴ります。
音をつなげる「タイ」は、つなげたい音の間に"&"を書くことで実現できます。つなぐ音はいくつでも可能です。
例えば「二分音符+八分音符のド」なら「C2&C8」もしくは「C2&8」と書きます。
休符の場合は"&"でつなぐことができません(エラーが出ます)。並べて書けばその分だけ休みになります。
また「スラー」も音同士の間に"&"を書けば実現できます。スラー中にオクターブが変わる場合、「オクターブ変更と音名はセット」という原則に基づいて記述しないとエラーとなります。つまり「B&<C」は正しいですが、「B<&C」は間違いです。
単音ではない曲を書く場合、";"(セミコロン)を使います。これによってトラックを区切ることができます。
区切りが入ると、それ以降の記述は別トラックの頭からの演奏を表すことになります。
各トラックは単音でしか記述できないので、和音を鳴らす場合もそれぞれの音に対してトラックを割り当てることになります。
例:かえるのうた(輪唱)
CDEFEDCR EFGAGFER CRCRCRCR C8C8D8D8E8E8F8F8EDCR;
R1R1 CDEFEDCR EFGAGFER CRCRCRCR C8C8D8D8E8E8F8F8EDCR;
R1R1 R1R1 CDEFEDCR EFGAGFER CRCRCRCR C8C8D8D8E8E8F8F8EDCR;
R1R1 R1R1 R1R1 CDEFEDCR EFGAGFER CRCRCRCR C8C8D8D8E8E8F8F8EDCR;
"/*"と"*/"で囲んだ部分はコメントとして扱われ、演奏上無視されます。
自分に分かりやすいようにメモをする場合などに使います。
例:「CDEFEDCR /*かえるのうたが*/ EFGAGEFR /*きこえてくるよ*/」
"/:○"と":/"で囲んだ部分は、○回くり返しで演奏されます。"/:○.../...:/"のように"/"を挟むと、最終ループで"/"から":/"の外に抜けます。
また、○に入れる数字を省略すると2回くり返しで演奏されます。くり返しを多重にすることも可能です。
例えば、「/:/:CDER:/GEDC/DEDR:/DECR」と書くと「チューリップ」の冒頭部分になります。
この記述でどの音が鳴っているのか追ってみるとよいでしょう。
以下に示す記法は、その記述以降全体(曲の終わりまたは値の変更があるまで)に影響が及びます。
"L"に続けて数字(「音の長さ」の表記)を記述することで、デフォルトの音の長さを変えることができます。
これを効率的に使えば、ピコ文字の量を減らし、見やすい記述が可能となります。
例えば、「かえるのうた」の最後の部分は「L8 CCDDEEFF L4 EDCR」(※スペースは無くてもよい)と書くことができます。
"L"はセミコロンを越えて作用します。
つまり、あるトラックでデフォルトの音の長さを変えた場合、次のトラックの冒頭でもその音の長さが保持されます。
例えば「かえるのうた」を以下のように書いてしまうと、おかしなことになります。(第2トラック冒頭でL8が保持されているため)
CDEFEDCR EFGAGFER CRCRCRCR L8 CCDDEEFFE4D4C4R4;
R1R1 CDEFEDCR EFGAGFER CRCRCRCR L8 CCDDEEFFE4D4C4R4;
"T"に続けて数字(BPM値)を記述することで、テンポを指定できます。
何も指定しない場合の値は120となります。
"T"は別トラックであっても同じタイミングで作用します。
例えば「かえるのうた」を以下のように書くと、途中からテンポが速くなります。
このとき、第2トラックではテンポ変更を記述しなくてもよいというわけです。
CDEFEDCR EFGAGFER T240 CRCRCRCR L8CCDDEEFFL4EDCR;
R1R1 CDEFEDCR /* ここでT240と書かなくてよい */ EFGAGFER CRCRCRCR L8CCDDEEFFL4EDCR;
"O"に続けて数字(0~8)を記述することで、オクターブを指定できます。
何も指定しない場合の値は4で、ピアノの真ん中のドはO5のCに相当します。
"O"の及ぶ範囲はそのトラックのみです。
"V"に続けて数字(0~15)を記述することで、大まかな音量を指定できます。
また"@V"に続けて数字(0~127)を記述することで、細かい音量まで指定できます。
何も指定しない場合の値は@V100となります。
"V"の及ぶ範囲はそのトラックのみです。
音量は、"V"や"@V"の他に、"@X"(エクスプレッション)での指定も出来ます。こちらも"@X"に続けて数字(0~127)を記述します。
音量設定が"V"や"@V"とは別になっているので、"V"や"@V"でトラックごとの音量を指定し、トラック中のアクセントや抑制部分で"@X"を使う、といった使い分けが出来ます。
また、"@X"はタイで音を伸ばしている最中でも使えるので、複雑な音量変更がある音を出すことが出来ます。
@e1,0,0,127,0 l64 @x127c& @x48c& @x96c& @x24c& @x48c& @x12c& @x24c;
音色を変えたい場合は、ピコカキコ編集ページに載っているこのページを参考にしてください。
なお、ここまでのコマンドは冒頭で挙げたこちらでも説明されています。
初めてピコカキコするなら以下の記事がおすすめです。
自分も楽譜どおりに音を鳴らすくらいは出来るけど、ピコ師の人たちすげー!何やってんのかわかんない!という人は、ここを参考にして、一つ上のステップを目指しましょう。
増えてきたらメニューつけます。
ピコ師の人たちが奏でているような、「それっぽい」音色を表現するにはどうしたらいいのか?
答えは、「どんどんパク…オマージュするべし」。
ピコカキコでは「元ネタにしてピコカキコ」が可能なので、音色定義の部分を持ってきて自分でいろいろと鳴らしてみるのがよいでしょう。やはりピコ文を見ながら・いじりながら実際の音を聴いてみないと、なかなか使いこなしていくことは出来ません。
以下に参考例を示します(>>29、>>30、>>31より)。
$(文字列) = (任意のピコ文);
と代入文を書いておくと、それ以降は同じことを繰り返し書く代わりに$(文字列)と書けばよくなります。なお、この代入文(マクロ)はピコ文の最初か";"の直後、かつピコ文中で参照される前に書かないとエラーになります。(>>55参照)
例:かえるのうた(輪唱)
$a = CDEFEDCR;
$b = EFGAGFER;
$c = CRCRCRCR;
$d = C8C8D8D8E8E8F8F8EDCR;
$e = R1R1; /* ここまでが代入文 */
$a$b$c$d;
$e$a$b$c$d;
$e$e$a$b$c$d;
$e$e$e$a$b$c$d;
$(文字列){(引数名),(引数名),・・・ } = (任意のピコ文);
これを使うと、同じマクロでも引数の部分を変更しながら使うことが出来ます。
引数を使いたい部分に%(引数名)と書けば、その部分が引数で指定された文字列に置き換わります。
例1:
$a{note} = %note<%note>; /* 引数つきマクロ */
/* 置換前 */ $a{c} $a{d} $a{e} → /* 置換後 */ c<c> d<d> e<e>
例2:
$a{n1,n2,n3,n4} = v15%n1 v5%n1 v15%n2 v5%n2 v15%n3 v5%n3 v15%n4 v5%n4;
l16$a{c,d,e,f}$a{e,d,c,r}$a{e,f,g,a}$a{g,f,e,r}/:$a{c,r,c,r}:/$a{c,d,e,f}$a{e,d,c,r};
ns(数字)
という記述を使うとノートシフトになり、それ以降の音階が本来の音に対して半音×(数字)だけずれます。
例:お祝いは文具券
$a = L8 CDEFGFEDC2C2; $b = R1R2E2; $c = R1R2G2;
$a ns2 $a ns4 $a;
$b ns2 $b ns4 $b;
$c ns2 $c ns4 $c;
$O=@4 @P32 @V40 @N0 @E1,0,8,24,48 a; /*オープンハイハット*/
$C=@4 @P32 @V32 @N0 @E1,0,8,0,0 a; /*クローズドハイハット*/
$K=@4 @P56 @V32 @N125 @E1,0,8,0,0 a; /*キックドラム*/
$S=@4 @P72 @V40 @N100 @E1,0,12,8,8 a; /*スネアドラム*/
これ以降で好きなように$O, $C, $K, $Sを鳴らしてみればよいです。
例は>>29を参照。
三角波ドラム(@2をドラムとして使う、でぅでぅでぅって感じの音)の出し方は以下のようなものがあります。
例は>>35を参照。特に1・2の方法を使う場合は、(1)のように何音か$(文字列)で登録しておくとよいかも。
@3 @W50:デフォルト音色。ニューラリーXの音。
@3 @W25:ファミコンの代表的な音の1つ
@3 @W13:これまたファミコンの代表的な音(正確には12.5%)
@2 @E1,0,0,127,0:ファミコンのベースに良く使われる(ただしファミコンのは擬似三角波でちょっと音が違う)
例は>>30を参照。
上記のファミコンのベースの音色にあるような@E1,0,0,127,0という記述は、E1以降カンマで区切られた4つの数字を変えることで主となる音(上記の例では@2)の鳴り方を調整できます。(エンベロープ)
>>31の記述と>>32のピコ文および音を見比べてみるといいです。このページでもいろいろ詳しい解説・例が載ってます。
あとドラムの音色例(2)で既に触れた、@Lによるビブラートも音の厚みを増すのに有効です。
@L強さ,速さ,0,遅延,0 という程度で覚えておけばよいです。例えば以下のような感じ。
@2 @E1,3,8,88,0 @L8,32,0,48,0:笛っぽい音色 (>>33参照)
エコー・ディレイをかけたい場合は、同じフレーズを複数トラックで(微妙にずらしつつ)鳴らすだけでおk。
これまでに述べた記法でずらし方を工夫することにより、様々な音色をつけることが可能です。
例は>>36を参照。
曲が長くなってくると間違いなどのチェックをするのも大変です。そんなときに使える、曲の一部だけ鳴らす方法を挙げてみます。
方法 | 使いどころ | 注意点 |
---|---|---|
コメント /* */ で覆う。 | どうとでも使える。 | トラックが多いときにちょっと面倒(全トラックコメントアウトしないとずれるので)。 繰り返し記号/::/と並べて書くとエラーとか言われる。 |
T99999とかテンポを上げる。 | 曲の頭を飛ばしたりできる。 | @Lを使っているとテンポを戻した後の音がおかしくなるため、テンポを戻すときに再度@Lの記述が必要。 |
@V0や@X0にする。 | トラック単位で聞きたい場合に。 | 曲中に@Vと@Xのどちらでも音量変更している場合は使えない。 |
他の人のピコカキコを見てわからないコマンドがあった時などに辞書のように参照してください。
記号を無視したアルファベット順に並んでいます。ただし、「cdefgab」と「+#-」と「r」と「.」と「&」は省きました。
なお、これらのコマンドは大文字小文字関係なく使えます(ただし、#から始まるコマンドは大文字のみで記述してください) 。
コメントを記述する。
デチューン。音の高さを1セント単位で調整する。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(1級)
音の強さを変化させるコマンド。
@E1,[Attack],[Decay],[Sustain],[Release]
のように記述する。
参照・・・ピコカキコ:VCAエンベロープで遊ぶ
フィルタのかかり具合を変化させるコマンド。
@E2,[Attack],[Decay],[Sustain],[Release]
のように記述する。
参照・・・ピコカキコ:VCFエンベロープで遊ぶ
フィルタをかけるコマンド。
@F[Switch],[Amount],[Frequency],[Resonance]
のように記述する。
参照・・・ピコカキコ:フィルタで遊ぶ
@14(FM音源)における音量の利得(入出力比・・・デシベル)を設定する。「#FMGAIN 64」のように設定する。設定範囲は-127(-20dB)から127(20dB)まで。何も設定していないと、91(14.3dB)となる。
音声変調のためにパイプから波形をFMのモジュレータとして入力する。@I[変換感度],[パイプ番号]のように記述する。
参照・・・ピコカキコ:FMで遊ぶ
デフォルト音長を指定する。例えば「L8」と記述すると、音長を指定しない記述(例:「fabr」)が全て8分音符で演奏される。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(2級)
LFOを使用するコマンド。音を細かく揺らすことができる。
@L[Depth],[Width],[Form],[Delay],[Time],[Dest]
のように記述する。
参照・・・ピコカキコ:LFOで遊ぶ
@14(FM音源)専用のLFO。
@MH[wf],[lfrq],[pmd],[amd],[pms],[ams],[sync]
のように記述する。変数の具体的な効果は順に、波形・周波数・音程(出力レベル)・音量(出力レベル)・音程(変調度)・音量(変調度)・同期(未実装)。
@4(ホワイトノイズ)や、@3(パルス波)のノイズミックスモードにおけるノイズ周波数を0~127で設定する。数値が大きくなるほど低くなる。
参照・・・ピコカキコ:波形で遊ぶ
ノートシフト。使うと半音単位で音程が変化する。「NS」は絶対指定で、「@NS」は相対指定である。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(1級)
絶対オクターブ指定。「O6」のように入力することで指定する。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(3級)
音声変調のためにパイプへ波形を出力する。@O[モード],[パイプ番号]のように記述する。
参照・・・ピコカキコ:FMで遊ぶ
相対オクターブ指定の「<」と「>」の効果を逆にする。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(3級)
@14(FM音源)における音色データの定義である。#OPMは46(55)個、#OPNは42(51)個の音色データを使う。音色データは4オペレータによる周波数変調を表したもので、はじめに「#OPM@20」などと0~127までの音色番号を設定する。#OPMも#OPNも末尾の9個のデータは省略可能である。
参考サイト・・・VAL-SOUND
パンポット。@Pのあとに数値を入れることで音を右や左から鳴らすことができる。@1で左、@64で中央、@127で右から音が出る。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(1級)
「#USING POLY」を使用した時に「@PL」を記述することでそのトラック内で和音を使うことができる。「@PL2」のように同時に使う音の数を指定することができ、最大値は「#USING POLY」で一緒に記述した数値まで。「@PL」のように記述すると、その最大値になる。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(3級)
ピコカキコでは使用しないが、外部ツールでの曲データを作る際に使用する。
ゲートタイムの設定。Q14などと記述することで、指定された音長の[Qの値]/16だけ鳴らす(例の場合14/16=7/8の長さ)。何も指定しない場合はQ15となる。
また、@Q3などと記述することで、Qで指定した音長からさらに2*[@Qの値]ticks(全音符は384ticks)だけ引いた長さを鳴らす(例の場合2*3=6なので64分音符の長さ)。何も指定しない場合は@Q0となる。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(1級)
なお、Qには17以上の値を設定することができ、特殊な挙動を起こす。詳しくはこちら。
音声変調のためにパイプから波形をリングモジュレータとして入力する。@R[変換感度],[パイプ番号]のように記述する。
参照・・・フェードアウト (リングモジュレータ サンプル)・増幅用アンプ
オシレータシンク変調のために、パイプに対して同期信号を入出力する。@S[入出力モード],[パイプ番号]のように記述する。
参照・・・Duty比変更 (オシレータシンク サンプル)
テンポを設定する。例えば「T132」のように記述すると、132bpmで演奏する。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(2級)
タイトルを記述する。
MIDIデータ風ポルタメント。 @U0で機能をOFF、@U1で機能をONにする。
@U2で音程の変化する早さを変更する。設定範囲は0(早い)から127(ゆっくり)。
@U3で直後の音程のみに開始音程を設定する。このとき、例えばO4のcからスタートさせたい場合、次の2種類の記述方法がある。
参照・・・シンセドラム/ドラムセット(@u使用)
同じトラックの中で和音を出すときに使うコマンド。「#USING POLY 4」(この場合最大4和音)のように、使う和音の最大値を一緒に記述する。「@PL」や「[ ]」と一緒に使う。また、パイプ処理を伴う「@O,@I,@R,@S」とは一緒に使えない。なお、「#USING POLY 2 force」のように最大発音数のあとに「force」を記述すると、全トラックで和音を使えるようになり、「@PL」の記述が必要なくなる。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(3級)
絶対音量指定。Vには0~15、@Vには0~127の数値を入れることで音量を指定する。この2つは実質同じコマンドで、「[@Vの値]=[Vの値]*8+7」の関係になっている(例:V10=@V87)。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(2級)
相対音量指定の「(」と「)」の効果を逆にする。
@3(パルス波)や@5(FCパルス波)におけるデューティ比を設定する。設定値を@W[n]とすると、@3では[n]%、@5では[n]*12.5%となる。また、設定範囲は@3では-100から100、@5では1から7になっている。さらに、@3において@Wに負の値を入れるとノイズミックスモードになり、実際のデューティ比はその絶対値となる。
参照・・・ピコカキコ:波形で遊ぶ
@9(FC DPCM),@10(GB 波形メモリ音源),@13(波形メモリ音源)における音色データの定義であり、
#WAV13 [波形番号],[波形データ]
のように記述する。[波形番号]と[波形データ]の種類は以下の通り。ただし、#WAV9のみ、[波形データ]の最初が[初期変位](0~127),[ループ再生フラグ](0:off,1:on)という特殊なものになっている。
種類 | [波形番号] | [波形データ] |
---|---|---|
#WAV9 | 0から15 | BASE64 |
#WAV10 | 0から31 | 16進数×32 |
#WAV13 | 0から31 | 16進数2桁×(最大)1024 |
参照・・・ピコカキコ:波形で遊ぶ
音量モードを変更する。X0,X1,X2と記述でき、以下のような違いがある。なお、どのモードにおいても@V127(V15)で音量は最大で、同じである。また、X1,X2において、@V0では特例で音量が0になる。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(1級)
音がなっている途中で音量を変更することができる(Vや@Vではできない)。また、@XはVや@Vとは独立しているので、@X0 @V127と記述しても音は鳴らない。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(1級)
マクロの記述。「$マクロ名=内容;」のように記述する。これを宣言すると、これ以降「$マクロ名」と記述するだけで「内容」に置換される。また、引数付きマクロもつかえる。詳しくはこの記事の引数付きマクロの項へ。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(1級)
波形の種類を指定する。以下の波形は特殊な記述ができる。
また、以下の波形は特殊な記述をしなければならない。
参照・・・ピコカキコ:波形で遊ぶ
フォルマントフィルタ(@'A',@'I',@'U',@'E',@'O')を解除する。
音長のtick数指定。全音符の長さを1としたとき、通常の音長指定が1/nなのに対し%を用いるとn/384、すなわち全音符を384ticksとしたときのtick数で表せる。以下に対応表を記す。
通常の音長指定 | c1 | c2 | c3 | c4 | c6 | c8 | c12 | c16 | c24 | c32 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
%を用いた音長指定 | c%384 | c%192 | c%128 | c&96 | c%64 | c&48 | c%32 | c%24 | c%16 | c%12 |
さらに、%を用いると通常はタイやスラーを用いなければ指定できない音長を表せる。
例:c8&2=c%240
ポルタメント。例えば「c*g2」のように記述するとcからgまで2分音符の長さで滑らかに音程が変化する。オクターブが変わる場合、スラーと同様に「オクターブ変更と音名はセット」でなければならないので、「d*<<d1」のように記述しなければならない。
相対オクターブ指定。「<」で1オクターブ上がり、「>」で1オクターブ下がる。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(3級)
なお、「#OCTAVE REVERSE」と記述することで、上げ下げする記号が逆になる。
相対音量指定。「(」で1段階上がり、「)」で1段階下がる。この1段階は直前まで使っていた絶対音量指定(V・@V)の種類に依存する。また、記号の後ろに数値を指定するとその数値だけ段階が上下する(例えば@V100を指定しているときに「(12」と記述した場合、12加算されて発音は@V112となる)。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(2級)
なお、「#VELOCITY REVERSE」と記述することで、上げ下げする記号が逆になる。
連符指定。5連符や7連符や9連符など、384(=27×3)の約数にならない音の長さを表現するときに使う。{ }の直後に記述した音の長さを{ }内に記述された音程で均等な長さで演奏する。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(1級)
また、引数付きマクロを定義・使用するときにも用いる。詳しくはこの記事の引数付きマクロの項へ。
ピコカキコ内で「#USING POLY n」(nは最大発音数)が宣言されているとき、「@PL」が記述されているトラック内で有効なコマンド。「[g2b-2<d2f2>]」のように記述する。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(3級)
繰り返し記号。「/:4 :/」のように書くことで、「/: :/」に囲まれた部分を指定回数(この場合は4回)繰り返す。また、最終ループは「/」の記号を用いて脱出することができる。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(2級)
コメントアウト。「/* */」で囲まれた部分は無視される。記述する際、「/」と「*」をスペースや改行で分けたり、繰り返し記号(/: :/)と併記してはならない。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(2級)
次のトラックへ移ることを宣言する記号。これによって同時に複数の音やフレーズを鳴らすことができる。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(3級)
また、マクロの定義を終了するときにも使う。
参照・・・ピコカキコ:基礎コース(1級)
この楽譜どおりに文字を入力して曲を作ってみよう。作ってみれば何の曲かわかるはず!(提供:もっちょ氏)
ちなみに、その1の「ラ」の音がピコカキコでは「O5のa」に相当します。
その3は1オクターブ下げたほうがいいかも。
「MMLオルガン」(文法が多少違う)などのツールがあるので使ってみるのもいいかもしれません。
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