ニコニコ市場とは (ニコニコイチバとは) [単語記事]

ニコニコ市場のサービスは2023年 11月30日に終了しました。

今後の動画視聴ページについて検討をはじめました&ニコニコ市場の機能提供終了のお知らせ【PC版ニコニコ動画】

ニコニコ市場は、かつて存在したニコニコ動画・ニコニコ生放送のプレイヤー下部やニコニコ大百科の記事内、ニコニコ静画の下部などに商品広告を貼り付けることができるniconicoの機能である。2020年 1月29日までは個別のサイトを設けており、サービスの一つだった。その後は商品広告の表示とamazonへの直リンク機能のみを残していたが、動画プレイヤーのリニューアル方針を受けて2023年 11月30日にサービスを終了した。

「しじょう」と読み間違われることも多いが、読みは「にこにこいちば」である。

概要

ニコニコ動画・ニコニコ静画・ニコニコ生放送・ニコニコ大百科で利用可能なアフィリエイト広告であり、ニコニコ市場を経由してユーザが商品を購入すると、ニコニコ動画の運営に収入が入ってくるというシステムであった。

表示可能なのは、Amazon.co.jpを始めとした複数のネットショッピングサイトの商品や、ニコニコチャンネルやブロマガといったniconico内の特定サービスの有料コンテンツなど。購入可能だったサイト・サービスの詳細はこの記事の「対応サイト・サービス」の節を参照されたい。

R-18 指定されているアダルト商品は、ニコニコ市場で表示されない仕様となっていた。その他にも様々な条件でニコニコ市場では表示不能商品と判断されることがあった。

Amazon.co.jpに存在していて尚かつ上記の非表示条件に該当しない商品でも、ニコニコ市場に反映されずにニコニコ市場検索で見つからないことがあった。その場合、ニコニコ市場トップページの下方にある「新発売商品をお探しですか？」の検索ボックスにASIN(例 B003L J3E78)またはISBN(例 4048860615)を入力することでニコニコ市場の商品詳細ページを生成できた。新発売商品ではなく古い商品の場合でもこの現象が生じることがあった。

ニコニコ動画・静画・生放送

商品の広告は、運営が登録するのではなく、ユーザ（動画・生放送の視聴者）が行なっていた。登録する商品は自由に選べた。

動画・生放送のプレイヤー下にある「着メロ・着うたなどの編集」「商品の編集」ボタンをクリックし、商品を選んで「この商品を登録」をクリックすることで商品を貼ることができた。ユーザ生放送で貼られた商品は、その生放送主の次回の生放送に自動的に引き継がれていた。

動画投稿者・生放送主は、貼られている商品を５つまでロックすることができた（商品の追加・削除は自由）。プレミアム会員は、ロックされている商品を除き、商品の追加・削除ができた。一般会員は、空きがあれば商品を追加でき、自分で登録した商品のみ削除できた。

当然ではあるが、その貼られている商品をクリックすることで、商品の購入ページに行くことができた。

通常は、動画や静画に登場した商品を貼って元ネタへの利益の還元に貢献するのであるが、着メロ・着うたのタイトルを利用して動画へのツッコミをする、死亡フラグが見えるので仏壇を貼る、ウザいと思ったら負けな時に凶器を貼る、投稿者が病気だと漏らすと対応した薬が貼られる、ペプシマンの動画にコカコーラで埋め尽くす（市場制圧）などのネタも度々見られた。（→市場職人）

19年4月11日の「ニコニコ新市場」のサービス開始により、生放送プレイヤー下部の市場は廃止となり、新市場の機能の一部としてAmazon商品のみ貼り付けることが可能となっていた。

ニコニコ大百科

動画や静画同様、if rameリンクを貼り付ける事が可能であった。多くの場合、「関連商品」と言う見出しで記事中まとめられていた。

if rameリンクには新旧二種類のタイプがあった。記事一ページ当たりに掲載可能な商品数は64個迄であった。

いわゆる記事とは直接は関連しない商品を掲載する「市場職人」「Amazon芸」でネタを担当させるのも編集者の編集手法の一つであった。

サービス終了の影響について

2023年 11月30日のニコニコ市場サービス終了に伴い、大百科での「関連商品」項も大きな影響を受けた。

ツイートを読み込み中です
 https://twitter.com/sigekun/status/1701621368440357254

ツイートを読み込み中です
 https://twitter.com/nico_nico_pedia/status/1702206162530385972

ツイートを読み込み中です
 https://twitter.com/nico_nico_pedia/status/1729783298069868985

詳細はニコニコ市場提供終了における、大百科内の対応につきまして - ニコニコ大百科ブロマガ(仮)を参照した方が良いが、商品情報が表示されなくなったうえで、大百科のレイアウトを崩さないように、ブログパーツの【枠のみ】が残される。

同様の対応は過去にもニコニコ静画の「お題」機能が終了した際にも行われている。

ただ、枠のみが残されてもレイアウトに関係しない記事においてはただの空白とさほど変わりないスペースになってしまうのと変わりはない。終了後は順次「関連商品」項を撤去していく必要がある。

また、「○○の関連商品一覧」系の記事はほぼ機能を失った（例：涼宮ハルヒシリーズの関連商品一覧（DVD）の2023年11月30日時点でのリビジョン）。if rame表示ではなく、埋め込みリンクを設定していた場合、amazonの商品ページに直接飛ばされる。

商品記事については、11月30日以降、新規の商品記事の編集ができなくなる。それ以前に作成された記事に関しては閲覧・編集は引き続き可能である。ただし、上部に表示されていた商品情報は表示されなくなる。

対応サイト・サービス

ニコニコ市場には、以下のサイト・サービスが対応していた。

「ニコニコ直販」「ニコニコショッピング(仮)」等のサービスにも以前は対応していたが、これらはサービス自体が終了した。

商品貼り付け可能ページ

かつては「ニベントカレンダー」の詳細ページにも貼り付け可能だったが、「ニベントカレンダー」自体がサービスを終了した。

商品詳細ページ

ニコニコ市場のそれぞれの商品には、商品詳細ページというものが存在していた。このページでは、ひと言コメントを書き込んだり、商品にタグをつけたり、ニコニコ大百科の商品記事にアクセスしたりすることができた。このページを利用することで、その商品に関する利用者の生の声を聴いたり、関連商品の情報を入手できるかもしれない。

動画・生放送に貼ってある商品から商品詳細ページまで行くには、その商品の「コメントする」もしくは「○○さんが育てています」のリンクをクリックすれば飛ぶことができた。動画・生放送に貼ってある商品でなくても、ニコニコ市場に直接来て検索機能で商品を探してそれをクリックすれば商品詳細ページを表示させることができた。

2020年 1月29日、ニコニコ市場サイトのサービス終了に伴い、商品詳細ページも消滅した。

ひと言コメント

ひと言コメントとは、ニコニコ市場の商品にコメントを書き込むことができる機能である。書き込まれたひと言コメントは、マウスカーソルを商品画像上に移動させたとき、その画像上に動画コメントのような感じで流れるようになる。

商品画像上に流れるコメントは最近書きこまれたコメントだけであるが、商品詳細ページ内では投稿された全てのひと言コメントを見ることができる。

ひと言コメントは、プレミアム会員限定で1商品につき一人1日1回まで書き込むことができる。商品詳細ページの「ひと言コメント投稿フォーム」から、コメントの色とサイズ・商品の評価を指定してコメントを書き込み「コメントする」をクリックすることで、ひと言コメントを投稿することができる。

ニコニコ市場の商品にも、ニコニコ動画の動画タグと同じような感覚でタグを登録することができる。タグは商品詳細ページの「登録タグ」の項目にある【編集】をクリックして登録する。1商品に登録できるタグ数は最大10個であり、1つのタグに入力できる文字数は20文字までである。動画タグと同じようにタグ脇にはアイコンが表示され、ニコニコ大百科記事へリンクされる。

ニコニコ市場のタグにはさらに「見出しタグ」という機能がある。登録されているタグの中から一つだけを選択し「見出しタグ」にすることで、そのタグを注目させることができる。見出しタグとして選んだタグは、商品詳細ページの商品画像の上に吹き出しで表示される。

商品記事・クチコミ

ニコニコ市場で扱われている商品には、商品それぞれにニコニコ大百科の記事を書くことができる。詳しくは「商品記事」の記事を参照。商品詳細ページから「>>ニコニコ大百科の記事を書く」をクリックするとニコニコ大百科の記事作成のページが表示される。記事を作成すると、商品詳細ページにもその記事の内容が反映される。

また、記事を書くほどではないけれど商品について少しだけコメントしたいという時には、商品詳細ページの「→クチコミする」をクリックすると、ニコニコ大百科のその商品の掲示板に飛ぶことができ、ここでその商品についてコメントを書くことができる。ニコニコ大百科の掲示板なので、当然お絵カキコ・ピコカキコを投稿することも可能である。

歴史

2007年 7月12日、ニコニコ市場（仮）がオープン。
2007年 9月6日、ニコニコ市場（β）にバージョンアップ。
2008年 5月20日、正式サービス開始。
2008年8月21日、ニコニコ大百科でニコニコ市場の商品に関する記事（商品記事）を書けるようになった。
2009年 1月13日、ニコニコ市場の商品に、ひと言コメントを書き込むことができるようになった。
2009年 3月27日、ニコニコ市場ブログ開設。
2010年 1月12日、大幅なリニューアル。購入数・クリック数の推移グラフの表示、商品貼付け回数公開機能「わしが育てた」、ユーザー市場、ユーザーランキング、マイページなどの新機能が追加された。
2010年 8月2日、タグ機能導入。
2010年 9月7日、ニコニコ市場売上ランキングがスタート。
2010年 9月11日、「【忙しい人向け】今週のニコニコ市場まとめ」スタート。ニコニコ動画の視聴履歴をもとに、その動画に関連するおすすめ商品がピックアップして表示される。土日限定のサービス。
2011年 1月21日、ニコニコ市場のブログパーツが使えるようになる。
2011年 2月28日、ニコニコ大百科において先般のブログパーツが貼れるようになる。
2011年 5月26日、動画・生放送視聴ページのリニューアル。デザイン変更、登録商品数の増加、宣伝コメントの表示を見やすく、タグロックが5つまでできるようになった。さらに、ログインしていない状態でマイリストコメント・関連tweetを表示するようになった。
2011年 12月12日、ニコニコ市場ポイントプレゼントキャンペーン開始。※ニコニコ市場経由でAmazon.co.jpの商品を購入した人は商品1点あたりのご利用金額40円ごとにニコニコポイントを1ptプレゼント。また、商品購入のきっかけとなった動画投稿者、生主、絵師にも同額のニコニコポイントをプレゼント。（購入者は、商品発送日の2ヶ月後の月末にポイントが確定、3ヶ月目の月初にプレゼントされる。クリエイターは、購入者がポイントプレゼントされたタイミング。詳細は、下記関連リンクの特設サイトを参照。）
2011年 12月26日、「貼付ユーザー NG」機能追加。
2012年 3月5日、ニコニコ市場ポイントプレゼントキャンペーンのポイント振込開始。（2011年 12月12日～31日分）
2012年 3月29日、「おすすめ商品」機能、「元に戻す」機能（商品履歴最大100件表示）、「あなたの貼付履歴」機能（自身の貼り付けた商品履歴最大30件表示）追加。
2013年 4月18日、ニコニコ生放送に於いて、番組を作成する際に市場を利用する/しない設定が可能となる。
2018年 10月19日、「Amazon.co.jpに存在する商品にもかかわらず、「Amazon.co.jpで新商品を探す」機能で検索しても表示されない」という不具合が発生していることが告知された。この告知では言及されなかったが、新商品だけではなくそれ以前にニコニコ市場に登録できていたAmazon.co.jpの商品もニコニコ市場から消えるといった現象も発生していた。告知時点ではこの不具合がいつから生じているものかは不明とされたが、2018年 11月13日に不具合復旧の告知が追記され、発生期間が2018年 10月6日～2018年 11月12日であったとの調査結果も発表された。
2019年 3月6日 - タグ機能の提供を終了。^[1]
2019年 4月11日 - 生放送プレイヤー下部市場を終了。「ニコニコ新市場」サービス開始。
2019年 10月2日 - 2020年1月に「ニコニコ市場」サイトを終了することを発表
2020年 1月29日 - サイトのサービスを終了。ニコニコの機能の一つとなる。
2023年 11月30日 - ニコニコの機能としてもサービス終了。

余談

大阪府富田林市には「にこにこ市場」という農産物直売所が実在する。
近鉄富田林駅から無料送迎バスで約20分、山あいの場所にある。

外部リンク

記事とか

*【3/6追記】ニコニコ市場のタグ機能の提供を終了しました 2019.3.6


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