ニンテンドー3DSとは、任天堂より発売されている家庭用ゲーム機である。
商品名 | ニンテンドー3DS |
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発売日 | 2011年2月26日 |
価格(税別) | 15,000円[1] |
種別と世代 | 携帯型:第7世代 |
カラーバリエーション[2] |
ニンテンドーDSの後継機種で、任天堂が発売する第6世代の携帯ゲーム機である。視差バリア式の液晶を備え裸眼で3D立体視映像のゲームを楽しめるのが最大の特徴である。
見た目こそ従来のDSシリーズから大きくは変化していないが、単に3D機能をつけただけではなく、あらゆる性能が大幅に強化された従来のニンテンドーDSの次世代機である。3Dのためにフルポリゴン2画面分(下画面も合わせて3画面)を処理できる強力な処理能力と、それが映えるだけの解像度の画面を持ち、ジャイロセンサーなど3D以外にも様々な機能が詰め込まれている。尚、従来のDSシリーズに対して後方互換を有しており3DS本体でDSソフトを遊ぶことも可能。
任天堂の家庭用3D立体視ゲーム機としては、1995年発売の横井軍平発案のバーチャルボーイ(VIRTUAL BOY)以来16年振りの第二世代機とも言える。
2012年7月28日にニンテンドー3DSの新たなモデルバリエーションとなる「ニンテンドー3DSLL」を発売。→ニンテンドー3DSLL
2013年10月12日、北米・ヨーロッパで3D立体視機能と折りたたみ機能を廃止した「ニンテンドー2DS」を発売した。日本でもバーチャルコンソールとの抱き合わせで2016年2月27日に発売されたほか、2016年9月15日に単体でも発売した。 →ニンテンドー2DS
2020年9月、3DSシリーズ全ての製造を終了したことが発表された。
ニンテンドー3DS最大の特徴で、上画面は裸眼による立体視が可能となっている。立体映像の強弱・深度は本体に搭載された3Dボリュームをスライドさせる事により調整が可能で、オブジェクトをより飛び出させたり、奥行き感を強調したりできる。立体視は実際にニンテンドー3DSを触る事でしか体験できず、ニコニコ動画などにアップロードされた動画では確認する事ができないため、ここでは体験した感触・イメージを以下に記す。
従来のDSシリーズに比べて大きくグラフィック性能がアップしている。3DSは液晶サイズあたりのピクセル数が多くなり、ドットピッチが小さくなったため非常に高繊細に表示されている。尚、これまでのDSソフトを表示する場合解像度の関係で拡大かdotbydotのどちらかを選択することになり、前者は若干ぼやけ、後者は画面が小さくなる。もともと、3D映像を処理する際には同じ解像度の2D映像を「右目用」「左目用」の2枚同時で表示する必要があり、従来の倍の処理能力が求められる都合上、処理能力の大幅上昇は必然であったと言える。今回は最低でもPSPより若干荒い程度~ソフトによってはGC・PS2ぐらいのグラフィックに見えるという意見がある(あくまで個人差であるので、直接実機を見て確認して欲しい)。弱点として他機種のゲーム機に比べてムービーやスクリーンショットの画質が悪く感じやすいこと。実機でしか見れない立体視や3DSの画面の構造上、どうしても他の媒体に移すと劣化してしまう。そのため「ムービーやスクリーンショットはイマイチだったのに、実際に遊ぶと凄く綺麗に見える」という意見が非常に多い。
外側に2つ搭載されたカメラを使用して3D写真を撮ることができる。3Dカメラがここまで多数世の中にばら撒かれるのは世界初であるとのこと。DSiのものに比べて顔認識機能の性能がアップしており、例えば『nintendogs+cats』の場合だとプレイヤーの顔を傾けると犬も一緒に顔を傾けたり、プレイヤー(飼い主)以外の人が画面に近づくと逃げたり吠えたりする。これならば『ラブプラス』も…→実装されました。
「スライドパッド」と呼ばれるアナログスティックを従来の十字キーの位置に搭載している。十字キーはスライドパッドの下部に配置変更された。また、モーションセンサーとジャイロセンサーを新たに搭載した事で本体の動き・傾きなどを感知できるようになった。例えば、『STEEL DIVER』では3DS本体を潜望鏡に見立てて横方向に回転させる事で自機の周囲360°を見渡せたり、『スーパーモンキーボール』では3DSを傾けてキャラクターを転がす操作が可能(これらのセンサーを利用した歩数計機能も搭載)。地味ではあるが、ハード機能としてはゲームボーイカラー以来となる赤外線通信機能も装備されている。
ニンテンドー3DSではDSで好評を博した「すれちがい通信」が本体の機能として組み込まれた。
また、「いつの間に通信」と呼ばれる機能が追加され、ユーザーが能動的に何かしなくても3DSが自動的に無線LANのアクセスポイントと接続し、様々なデータを受信してくれるようになった。これは「夜中に様々なデータを自動受信して、朝起きて3DSの蓋を開けたらすぐに確認できる」といったことを実現する。ゲームの追加データ・ランキング・ゴーストデータの他に、無料のゲームや日替わりの3Dショートムービーが配信されている。そのほか、ニンテンドーeショップでダウンロードしたソフトを「あとから受信」にすることで、ダウンロード中の画面で待つことなく、ほかのことをしている間にいつの間にかソフトを受け取ることができる。余談だが、今作では海外のプレイヤーともすれちがい通信ができるようになっており、これに伴いDSシリーズでは(法律上)国内だけでしかできなかった無線通信が、3DSでは(法律上)海外でも特別な手続き無く無線通信が使えるようになっている。使用可能な国については公式HPを参照のこと。
3DSでも書き換え可能なフラッシュメモリを搭載するが、WiiやDSiと異なりダウンロードソフトの保存には使用されず、すれちがい通信関連のデータや本体システム関連の保存領域として使用される。3DSではダウンロードソフトは全て「SDメモリーカード」に保存され、そこから直接起動する方式となっている(標準で2GBのSDメモリーカード1枚付属。32GBのSDHCメモリーカードまで対応)。また、このSDカードを経由してPCなどの外部機器とデータのやりとりを行う事が可能。例えば、『Miiスタジオ』でのMii画像や『nintendogs+cats』などで撮影した画面写真をPCに保存したり、逆にPCや他社3D製品上で作成した立体画像ファイル(MPOファイル)を3DSにて閲覧できたりと、秘めた可能性は高い。
3DSを起動すると、遊びたいソフトを選ぶメニュー画面が表示される(HOMEメニューと呼ばれる)。本体に刺さっているソフトや内蔵ソフトが横方向にずらっと並ぶ表示はDSiシリーズと同じだが、3DSでは最大6列表示となっている。2012年4月25日の本体更新によって、内蔵ソフトやDLソフトをフォルダに格納して整理する機能が搭載された。HOMEメニューからは、以下の機能が起動可能。
…など。
HOMEメニューは電源を入れたときの他、3DS本体の「HOMEボタン」を押しても表示可能。また今までと異なりマルチタスク仕様となっており、ゲームをポーズ状態にしたまま上記の「インターネットブラウザー」「おしらせリスト」「ゲームメモ」「フレンドリスト」「Miiverse」の5つの機能を使用出来るようになっている。
ニンテンドーDSi同様本体にいくつかのソフトが本体に内蔵されている。カメラやMii等本体機能として標準装備されたもののほかにも、いくつか入っている。DSのローンチソフトはDSの機能を説明するかのようなゲーム(例:さわるメイドインワリオ)が多かったが、3DSのローンチソフトはそのようなゲームが無く、これらの内蔵ゲームがその機能を果たしている。
特徴としてサードパーティ製のソフトの数が多く、従来のDSではあまり出なかったようなコアゲームも多数発表されている。サードパーティのクリエイターインタビューなどでは「高いスペック」「待ち望んでいた」という言葉も飛び出しており、稲船敬二など、タッチパネルという斬新なデバイスに興味を持ちながらもその低い性能ゆえDSを敬遠していたクリエーターから歓迎されている模様。実際、モンスターハンターシリーズなど性能的にDSでは実現不可能だった作品も登場し、そのような作品でもDSのタッチパネルや2画面というデバイスは生かされている。2012年夏からはパッケージソフトのダウンロード版も配信された。
今までWii向けのサービスであった「バーチャルコンソール」の3DS版も登場。ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ファミコン、スーパーファミコン(New3DSのみ)、ゲームギア、PCエンジンのソフトが配信されていた。
また、バーチャルコンソールとは別にクラシックゲームを3D化した「3Dクラシックス」なる種類のソフトも配信されている。ニンテンドーeショップ開始と同時に発売されたのは「エキサイトバイク」と「ゼビウス」の2種類。このうち、「エキサイトバイク」については、発売から2011年7月31日までは無料配信されていた。
現在はニンテンドーeショップの終了に伴い、上述のコンテンツは新規購入できない。
E3で、米国の映画配給会社3社(ディズニー、ワーナー・ブラザーズ、ドリームワークス)から3D映画コンテンツが3DSに供給されることが発表された。供給方法や配信コンテンツなどの詳細は発表されなかったが、E3の会場では『ヒックとドラゴン』『Legend of Guardian』『Tangled』の3作品の3D予告編を3DS上で見ることができた。日本では2011年9月現在、3DSのゲームPVの他に、文字通り3Dになった『ゲームセンターCX 有野の挑戦3D』が配信されている。
発売から半年も経たずして、3DSは更なる普及のため1万円の大幅な価格改定が行われた。1回の価格改定で40%もの値下げはゲームハード史上でも空前絶後のことであり、無論、任天堂の歴史でも類を見ない事態である。そこで、値下げ前に3DSを購入していたユーザーへの救済として計画されたのがアンバサダー・プログラムである。内容は決められたファミコンのバーチャルコンソール用ソフト(先行配信版)及びゲームボーイアドバンスのバーチャルコンソール用ソフトをそれぞれ10タイトル、計20タイトルを無償で配信するというもの。
アンバサダー・プログラムに参加するには2011年8月10日(水)までにインターネットに接続し、ニンテンドーeショップにアクセスしていなければならない。無料配信ソフトはニンテンドーeショップの購入履歴に追加されており、そこから再ダウンロードという形で入手する事になる。
上記のファミコンタイトルは年末までに配信予定のものを9月1日より先行配信しているもの。後に追加機能のある正式版が有償配信されたが、プログラム参加者は無償でアップデートすることができる(尚、アップデート等の情報を知らせてくれるソフトウェアもプログラム参加者を対象に無償配信されている)。
上記のGBAタイトルは12月16日からプログラム参加者のみへ配信を開始しており、一般販売されることはなかった。
2014年8月29日のNintendo 3DS Directにて、新型機種となる「Newニンテンドー3DS」と「Newニンテンドー3DS LL」が発表された。2014年10月11日に国内先行発売予定。価格はNew3DSが16,000円、LLが18,800円。これまでの商品とは以下の違いがある(詳しくは当該ページ参照)。なお、どちらにもACアダプターは付属しない。
サイズ | 縦74mm×横134mm×厚さ21mm(折りたたみ時) ※DSLiteとほぼ同じ大きさ |
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質量 | 235g(バッテリーパック・タッチペン・SDメモリーカードを含む) |
上画面 | 裸眼立体視機能付きワイド液晶(約1677万色表示可能) |
下画面 | 抵抗膜方式タッチパネル液晶(約1677万色表示可能) |
無線通信 | IEEE802.11b/g(2.4GHz帯)対応 |
GPU | |
入力 | |
その他入力 | |
バッテリー | リチウムイオン充電池(容量1300mAh) |
互換性 | DS専用ソフト・DSi対応ソフト・DSi専用ソフト・DSiウェアをプレイ可能(立体視非対応) 無線通信機能(ダウンロードプレイ・Wi-Fi含む)対応(DS/DSiシリーズ本体とも通信可能) DSi対応/専用ソフト・DSiウェアの場合は、DSi機能(カメラなど)を利用可能 ※2011年6月7日付の本体更新で、従来機で購入したDSiウェアを3DSに移行する事が可能。 ※3DS専用ソフトを従来のDSシリーズ本体でプレイすることは出来ない。 |
ニンテンドー3DSの3D映像(立体視機能)は実機でしかご覧いただけません。 |
第1世代 | - |
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第2世代 | ゲーム&ウオッチ |
第3世代 | ゲームボーイ |
第4世代 | ゲームボーイブロス | ゲームボーイポケット | ゲームボーイライト | ゲームボーイカラー | ポケットシリーズ | ポケットピカチュウ | ポケットハローキティ |
第5世代 | ゲームボーイアドバンス | ゲームボーイアドバンスSP | ゲームボーイミクロ | ポケモンミニ | ポケットサクラ |
第6世代 | ニンテンドーDS | ニンテンドーDS Lite | ニンテンドーDSi | ニンテンドーDSi LL |
第7世代 | ニンテンドー3DS | ニンテンドー3DS LL | Newニンテンドー3DS | Newニンテンドー3DS LL | ニンテンドー2DS | Newニンテンドー2DS LL |
第8世代 | Nintendo Switch Lite |
その他 | 任天堂 | 任天堂ハードの一覧 | 携帯型ゲーム機一覧 |
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掲示板
16079 ななしのよっしん
2024/06/01(土) 00:49:07 ID: gGGbEOwMkq
今更モンハンXX買ったけど本体の消耗がマッハでヤバイ…w
丈夫な本体のシリーズあるか探そうかね?
16080 ななしのよっしん
2024/06/04(火) 15:07:59 ID: PytzuWbyZw
モンハンXXやるだけならもうSwitch版買っちゃっていいと思う
16081 ななしのよっしん
2024/08/18(日) 01:15:39 ID: m2cxkDY9J9
4月10日昼前まで3人で出来たけど最期はパス部屋貫通して来たチーターに全員やられた
有料でオンライン復活してくれないかな
やっぱ協力プレイ要素があるゲームはそれ前提の調整がされてるから難しいな
急上昇ワード改
最終更新:2024/09/21(土) 06:00
最終更新:2024/09/21(土) 06:00
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