ネメシスとは、ギリシア神話に登場する女神である。本項で解説。
また、それにちなむ以下のものの名の由来。個別記事があるものは太字で表記。
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ネメシス(Nemesis/Νέμεσις)とは本来「義憤」を意味するが、訳しにくい言葉であるため「復讐」と誤訳される事が多い。
実のところ、ギリシア神話において復讐を司るのはエリーニュス(Erinyes/Ἐρινύς)である。
絵画では有翼の女性の姿で描かれる。シンボルは天秤、剣、ダガー、定規。
不当な事柄に対する義憤、特に人間の傲慢な言動(ヒュブリス)に対する神の怒りと報復が擬人化して成立した女神。事象の擬人化なので他の神と比べて成立が遅く、逸話は少ないという。
紀元前5~6世紀の頃には既に崇拝の対象となっていたとされ、エーゲ海の都市スミュルナではネメシスを崇拝し、古代都市アテナイではネメセイア(ネメシス祭)を行っていた。
アッティカ地方北部ラムヌスにある神殿には大彫刻家フェイディアスが作った、左手にリンゴの枝を、右手にエチオピア人の姿を模した盃を持ったネメシス像があったと伝わる。
古代ギリシアの叙事詩人ヘシオドスが記した『神統記』によると、夜の女神ニュクスが単独で産んだ娘の一人。
不正を糾弾する女神として悪事に懲罰を加え、競技においては公正な審判を下し、また不相応の幸運を味わって驕った者に過酷な運命を課す役割を持つ。
ローマの詩人オウィディウスはネメシスの事を「自慢話をひどく嫌った女神」と呼んでおり、実際傲慢になった王や英雄はみなネメシスによって破滅させられた。したがってギリシア悲劇の中ではよく神罰の執行者として登場している。
またニュンペーのエーコーの愛を拒んだナルキッソスに罰を与えたのは、ネメシスだとされる。
多くの女性からの求愛を冷酷に拒み続けたナルキッソスの傲慢な態度に怒ったとある一人の女性が「ナルキッソスにも身を焦がすほどの叶わぬ恋を」とネメシスに祈り、その願いをネメシスが聞き入れた。
ネメシスが掛けた呪いによりナルキッソスは、水面に映った自分自身に恋をしてしまい餓死の末路を辿った。
悪しき者を懲罰する一方、敵対者の復讐をなだめる恩恵を施す側面も持つ。鉄の時代(凡人の時代)が訪れた時、羞恥の女神アイドスとともに人間界を見捨ててしまったとされる。
神話上ではゼウスに性的に食べられそうになり、ネメシスは様々な姿に変じて逃げようとしたが、ガチョウに変じたところで白鳥に変身したゼウスに捕まって遂に犯される。
後に女神は2つの卵を産んだ。その卵は羊飼いによってスパルタの王妃レーダーに献上され、その卵からはトロイア戦争の原因となるヘレネーと双子の兄弟ディオスクーロイが誕生した。ただ、この卵の両親はゼウスとレーダーだとする説の方が主流であり、『イーリアス』へと物語は続く。
『ゴッドイーター3』の楽曲
「Two Steps From Hell」の楽曲。2曲目が「Nemesis」
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最終更新:2025/04/24(木) 10:00
最終更新:2025/04/24(木) 09:00
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