ハイドラ 単語

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ハイドラ

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ハイドラとは、ヒュドラ(Hydra)の英語読みであるが、ここではH・P・ラヴクラフトの作品に登場する神性と、ヘンリーカットナーの作品に登場する同名の神性について解説する。

曖昧さ回避

概要

  1. H・P・ラヴクラフトの作品におけるハイドラ
    小説インスマウスを覆う影」でダゴン秘密教団が崇める神二柱の一柱で、「なるダゴン」と一対の女神なるハイドラ」として名前が挙げられている。今日クトゥルー神話では深きものどもの族長夫婦のような扱いだが、ここでは神秘的な存在として扱われていて、もう少し越的な存在である事を匂わせている。

    カットナーの作品出版後、リンカーターが、カットナーの作品に気付かずにハイドラをダゴン女性版とし、しかもグレートオールド・ワンではなくレッサーオールド・ワンとした。ロールプレイングゲームも、これを導入した。

    這いよれ!ニャル子さん」では、ルルイエ直行の水上タクシーダゴン君彼女で同じく水上タクシーのハイドラちゃんが登場している。その他、「マジック・ザ・ギャザリング」の大クリーチャーや「ダイの大冒険」の要人物のモデルとして抜される事もある。

     
  2. ヘンリーカットナーの作品におけるハイドラ
    インスマウスを覆う影発表の数年後に、ヘンリーカットナーが自身の作品である「Hydra」で宇宙空間に漂う灰色液の塊として描いている。『の射出』というオカルトパンレット地球バラ撒き、アストラル界に放ってしまった人間達のを首から上ごと奪って自らの原形質状の身体に植え付けている。「の射出」を作成したのが何者かは判っていないが、信者達が作ったか、ハイドラの化身か何かが人間の中に紛れて作ったものだと想われる。

    1.に記載したリンカーターによる設定付けの後、カットナーの作品が発掘され、ロールプレイングゲームで「なるハイドラ」とは異なるハイドラとして導入された。この種の場合、片方を片方の化身としてしまえば事は済むのであるが、そうしなかったのはダゴンとの兼ね合いかも知れない。いずれにせよ、リンカーターのせいで、カットナーのハイドラは「なるハイドラ」とは別物にされてしまったのである。
    ロールプレイングゲームでは旧支配者として区分けされているが、「クトゥルフハンドブック」では外なる神とされている。

    知的種族の頭部とを吸収することによって生きる吸血鬼のような存在で、異界次元に棲んでいるという。別名〈千の顔を持つ〉。その次元に行くためには幽体離脱を行なう方法が知られ、『の射出』にはその方法が載っているという。アストラル体となってハイドラの領域へと引きずりこまれるのだ。決して崇拝されるような神ではない、とされている。

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