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この記事は第401回今週のオススメ記事に選ばれました! よりニコニコできるような記事に編集していきましょう。 |
「ハシビロコウ(嘴広鸛)」さんは、【動かない鳥】である。
和名 | ハシビロコウ(嘴広鸛) |
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学名 | Balaeniceps rex |
英名 | Shoebill、Shoe-billed Stork、Whale-headed Stork |
目 | ペリカン目 |
科 | ハシビロコウ科 |
生息地 | アフリカ中央部 |
体長 | 約1.2メートル |
体重 | 約5キログラム |
絶滅危惧種 |
ペリカン目ハシビロコウ科に属する大型な鳥類で、学名は「Balaeniceps rex」で”鯨頭の王様”と言う意味があり、和名の「ハシビロコウ(嘴広鸛)」とは、”クチバシ(嘴)が幅広いコウノトリ(鸛)”と言う意味である。
生息域はアフリカのビクトリア湖周辺の湿地や川などで、生息数は1000羽とも10000羽とも言われている絶滅危惧種。その習性はサギ・コウノトリ・ペリカンに類似しており、かつてはコウノトリ目に分類されていたが、近年のDNA調査により、ペリカンに近い種族であるということが判明している。
主な特徴はその名前の由来ともなっている巨大なクチバシである。この大きなクチバシで主食の魚、主にハイギョ(肺魚)を丸呑みする。しかしハイギョもクチバシに負けず劣らず大きいもので、咥えたハイギョに顔をビッタンビッタンと叩かれる様を見ればあなたは思わず笑ってしまうだろう。
主食のハイギョの他にワニの子供、カエル、カメといった具合に口に入るものは結構なんでも食べてしまう。
大型な図体で機敏な動作をすると却って他の鳥を警戒させて狩の効率が下がってしまうため、水面に呼吸に上がってきた魚を待ち伏せて捕食するようになり、結果非常に長い間静止していることができる。
そして、ただ単に大きいだけではなく、飛行能力にも優れており、広げると2メートルにもなる巨大な羽を広げて優雅にかつ馬鹿でかいクチバシが飛んでいるシュールさを振りまいてビクトリア湖畔を飛び回っている。
また、単独行動を好む傾向にあり、鳴く事もないため、嘴をたたき合わせて音を出すクラッタリングにより威嚇をしたりコミュニケーションをとったりする。正対して視線をあわせた際には「人を殺したことがある」様な眼差しに釘付けされかねない鳥類界のヒットマンである、と思われているが実は真正面かそれやや下から見ると非常に愛嬌のある可愛らしい顔をしている。"https://dic.nicovideo.jp/oekaki挨拶や求愛行動として深々とお辞儀をする姿も印象的。
展示場所は西園のハシビロコウ舎。以前はフラミンゴ舎だった。
以前はオスのボワナ君、シュシュ・ルタンガ君、メスのターノさんが飼育されていた。ボワナ君はアサンテさんやサーナさんと共に来園したが、半年後に病死。ターノさんはミリーさんと共に来園、2007年に交配のためシュシュ・ルタンガ君と交代でドイツの動物園に旅立った。そのシュシュ・ルタンガ君は2007年6月に来園、2018年3月1日に心不全で亡くなっている。
国内では最多の飼育数であり、繁殖の取り組みも行われているが、今のところ成功していない。「さんをつけろよデコ助野郎」というのであれば名前をしっかり覚えよう。
オス1羽・メス1羽が飼育されている。長らく名前が付いていなかったが、同園で2013年に行われた第1回動物総選挙にて1位の栄冠に輝いたのを機に公募が行われ、2014年4月、晴れて命名された。
展示場所は鳥類・水系ゾーンのハシビロコウ舎。
しずかさんは1989年10月、じっと君は2005年7月に来園。しずかさんは2回無精卵を産んだことがある。かつてはオス3羽、メス4羽が飼育されていたがいずれも亡くなっている。
展示場所はアフリカ・オーストラリアゾーンのハシビロコウ舎。
以前はオスのとと君、メスのはるるさんが飼育されていた。
ささ君はとと君と共に2010年に来日、同年夏に公開された。当初メスと思われていたが、2012年3月頃にオスと判明。
2014年8月にとと君が亡くなり半年ほどささ君1羽で暮らしていたが、2015年3月にはるるさんが来園した。はるるさんの名前は一般投票により決められたものである。
2021年10月にはるるさんが亡くなり再びささ君1羽になったが、2022年12月に那須どうぶつ王国からカシシさんが来園した。
展示場所は2021年4月にオープンしたハシビロコウ生態園 Big bill。かつては隣接しているアフリカの湿地で飼育されていた。
ボンゴ君は那須どうぶつ王国からアサラト君やカシシさんと共に2014年12月に来園。その後2羽が那須に戻ったため、彼だけ残る形となった。
マリンバさんは2015年11月に来日、2016年3月頃から公開された。
メスのふたばさんが2016年7月から飼育されている。名前は一般公募され、同年9月に命名式が行われた。名前の由来は、命名者いわく「頭の羽が双葉のように見えたから」との事。
来園当初は性別が不明であったが、2019年7月にメスと判明。
展示場所は屋内エリアのハシビロコウの森。
オスのフドウ君が2019年7月から飼育されている。名前は一般公募され、2019年9月に命名された。
展示場所はトロピカルエイビアリー(熱帯鳥温室)。
公式からの発表はないが、個人サイト「東京ハシビロ部」の管理人による飼育員への確認や体の特徴から、かつてめっちゃさわれる動物園で飼育されていたすみれ君ではないかと考えられている。
オスのアサラト君、ボンゴ君、メスのカシシさんが飼育されていた。
展示場所はウェットランド。
3羽は2013年4月に来園、 2014年12月に姉妹園の神戸どうぶつ王国へと移住したが、新施設(ウェットランド)のオープンに伴いアサラト君とカシシさんが2017年11月に里帰りした。
2018年8月にアサラト君が亡くなり、カシシさん1羽の飼育が続いた。2021年5月に繁殖のため神戸どうぶつ王国へと移動したが、上手くいかず5ヶ月で出戻り。2022年12月に高知県立のいち動物公園へ移動、これによりハシビロコウの飼育は終了となった。
メスのビル婆さん1羽が長らく飼育されていた。
展示場所は様々な鳥が放し飼いにされているバードパラダイス。寒さに弱いビル婆さんのために専用の部屋が用意してある。
1971年(1973年の説もあり)にスーダンのハルツーム動物園からメスのシューさんと共に来日。東京都の進化生物学研究所で過ごした後1981年4月に来園。その年にシューさんが亡くなり、それから39年間を一羽で過ごしてきた。
生前はオスと思われていたため「ビル爺さん」の愛称で親しまれ、2013年10月にどうぶつ名誉園長に就任。2014年4月には来園33周年記念イベントが行われた。
2020年8月6日に永眠。推定年齢は50歳以上であり、確認できる限りでは世界最高齢となる。コウノトリ科の寿命を人間の年齢に換算して当てはめると実に100歳を超えるとのこと。そして遺体を調査した結果、実はメスだった事が判明した。
めっちゃさわれる動物園
オスのはっちゃんとすみれ君の二羽が2019年1月の閉園まで飼育されていた。
展示場所はジャングルゾーン。同じアフリカ産の鳥「シュモクドリ」と共に展示されていた。
はっちゃんは2015年4月に、すみれ君は2016年に来園。はっちゃんは当初メスと思われていたが、2015年9月頃にオスと判明。名前は一般公募され、2016年の元旦に晴れて命名された。
閉園後は運営元の堀井動物園に移動したが、一般には非公開であり今後の予定も決まっていない。
すみれ君は前述の通り、松江フォーゲルパークに移動した可能性が高い。
この他、すみれ君の来園前に一羽飼育されていたが、短期間で韓国の動物園に旅立った。
ここに挙げた以外では、1998年4月から1999年2月にかけて長崎バイオパークで性別不明のピロリンが飼育されていた。2013年度から円山動物園でも展示が計画されていたようだが、現状展示されていない。
場所にもよるが野生の個体よりは元気に動く。巨大なクチバシのシュールさ、いつ動くかわからないドキドキ感、そして偶に動くと見せるコミカルな動作を鑑賞していただきたい。
2015年現在動物園におけるハシビロコウさんの繁殖例は世界でたった2つ、2008年にベルギーのPairi Daiza(旧Parc Paradisio)が、2009年にアメリカのタンパ・ローリー・パーク動物園が成功しているだけである。
ハシビロコウさんはその孤独を好む性質故、オスメスを混合して飼育すること自体が難しい。
今度上野動物園から過去に繁殖実績のあるアメリカのタンパ・ローリー・パーク動物園にメス1羽が繁殖のために貸し出されることになっている(どの個体かは現状不明。2014/08/12)
ハシビロコウさんは動かない鳥である。あまりに動かない為に様々な逸話が残っている。
ビジュアルアーツ系列のブランド、KUR-MAR-TER(クルマレテル)より発売されたPCゲーム『新ジャンル えすでれっ!!』にて、ハシビロコウが“巨大なクチバシ、広げると2メートルにもなる巨大な羽、微動だにしないため置物などに間違えられる”という元来の特徴そのままにゲームキャラクターとして出演を果すなど、その活動の場を広げている。
「イースⅧ -Lacrimosa of DANA-」では漂流村にいつの間にか居ついており、魚を一定数与えるごとにお礼をもらえる。
リコッタ・ベルダインの幼い頃に守り、育み、生きる術を教えた事から彼女からセンパイと慕われている。
迎撃戦においては直接戦闘する姿は見ることがはできないが、迎撃戦スキルとして一定時間与ダメージを上昇する効果を与えてくれる。
「聖☆おにいさん」などの漫画にもところどころ登場しており、たかみち氏の「ゆるゆる」2巻では1コマだけではあるが、足についているリングの色から上野動物園のサーナさんと特定できる個体が出演している。
最近では「ハシビロ家族」 という微妙にブームに乗り損ねた漫画まで出ている。
掲示板
提供: あ
提供: ななし
提供: 核砂糖入り紅茶
提供: KAZUSHI
提供: ゲスト
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最終更新:2025/03/30(日) 18:00
最終更新:2025/03/30(日) 18:00
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