ハセガワ 単語

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ハセガワ

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この記事では模型メーカーのハセガワについて記述しています。仏壇はこちら → お仏壇のはせがわ


ハセガワ(旧:長谷川製作所/Ma.K.界ではハセガワ様/飛行機のハセガワ)とは、静岡県焼津市に本社が有るプラモデル体とした模型メーカー
航空機プラモデルに定評があり、静岡模型教材協同組合合同企画ウォーターラインシリーズ参加企業の一つでもある。

本社社屋の屋上には航空自衛隊から寄贈されたF-104が、本社敷地内にはT-3が展示されているが、一般開は行われていない。

概要

1941年に発生した静岡大火による店舗焼失と資統制による砂糖不足によって、菓子製造業から転業する形でライトプレーンの製造を行う「長谷川製作所」として設立。
1961年グライダープラモデルを発売したことでプラモデルメーカーとして第一歩を踏み出したが、1960年代のスロットルカブームとその急速な終焉により、1980年代までは安定した売り上げが望める航空機模型を製品の軸とした商品展開を行う様になった。

70年代から80年代にかけて、1/72スケールの陸戦兵器フィギュアセットも発売されたが、コスト削減の為に細部の簡略化を行った事が批判される。更にこのスケールAFV模型では先駆者であったイタリア模型会社「ESCI」も行った「他社製品の縮小コピー」と言うモラルに欠ける行動をした事で、静岡のドン逆鱗に触れた事等により、MM程のを持つ事は出来ずじまいだった。

2000年代にはキット製品で開発しつつ、人件費の安さを活かした完成品としての販売を行して行なった「ドラゴンモデルス」や「トランぺッター」、タミヤ製品をコピーした物だけは、ESCIの資産を活かせたイタレリが参入するまでは、自社新作にマッチボックス製の1/76を1/72扱いしてラインナップに加えた「ドイツレベル」と、幾つかの旧東欧ロシアに本拠を持つ小規模な模型メーカーが、細々と新製品やそのバリエーションモデルを投入するのみであった。

1980年代ガンプラブーム模型誌の連載企画から商品化されたMa.K.(当時の名称はSF3D)、タミヤレーサーミニ四駆ブームに触発される形で、自社企画の「SFシリーズ」「スペースペレーションシリーズ」や他社キャラクターキットのOEM生産、ミニ四駆の類似企画等の商品展開を行う。しかしこれらのラインの製品は、売り上げの不振により短期間で市場から姿を消した。発端は再三日本での商標登録を促しても登録手続きをドラゴンモデルス側が行なわなかった事が理由ではあったが、日本向け輸入代理店であったドラゴンモデルスのロゴ商標で登録したことで、同社との係争を行なっていた過去も存在する。

ここまで黒歴史な経歴ばかりなハセガワであるが、その一方でも作り込める1/48の技術的フィードバックに始まり、

等など、他社の既存キットや同時期に発売されたキットが良くてセカンドベストフジミの1/72 F-14とか)、下手すればゴミか不足部品の供給(イタレリのトーネードIDS/ADVとか)となってしまう様な模型開発・発売したほか、他社も含めた航空機に搭載する兵器類のセットパイロット等のフィギアを発売した。

1990年代には2009年アイマス痛機まで続く既存のを流用したキャラクター商品として、「エリア88」や「ああっ女神さまっ」と言った作品や某元芸能人が名義貸ししたレーシングチーム改造レーシングカー等を発売していた。
かしこのレーシングカーシリーズには「自社製品が存在しない」、「RX-7改造するレジンパーツデカールのみで構成された製品」等も存在していた。最終的には「エースコンバット3」の架空機キット化や、(市場調的で)レジン製追加部品の追加(後のインジェクションキット化)と言う流れにたどり着いた。

2000年代には新規/版権キャラクター商品の開発も始める。バーチャロンウルトラマン、Ma.K.に加え、模型業界の定番ジョーク『ハセガワがを作ったVF-1バルキリー』が本当に発売されたり、従来の既存流用のデカール替えに加え、将来定番化される予定の商品のアイドルマスター版を先行発売すると言った、幅広い商品展開や搦め手を使った市場拡大を行っている。

MODEMO

また、異色物としてハセガワはMODEMOというブランド鉄道模型も作っている。
鉄道模型世界では”モデモと言えば路面電車”というぐらい有名である。
何故鉄道模型業界にも参入するようになったか、そのきっかけはとあるゲームであった。

1995年ゲーム桃太郎電鉄」のファンクラブ向けアイテムとしてHOスケール路面電車製作依頼が来たことがきっかけであった。
当時土佐電鉄で走っていた広告電車のキットを製作したのだが、路面電車モデルが全くなかった市場では大反。ここからHOスケールでの路面電車キット()が発売されていき、「路面電車のハセガワ」としての地位を築く。

更にHOゲージよりも市場の大きなNゲージでも、同様に路面電車のニーズが大きいため参戦。
当初は他メーカー電車JR東海313系電車→後にKATOが製品化)や気動車キハ30形→後にKATOが製品化するもカラバリはMODEMOが上)の製品を出していたが、それ以上に大量の路面電車を製品化。
特に路面電車は昨今のNゲージブームで小で運転スペースが取れる事から人気を博し、KATOの小半径カーブTOMIXミニカーブレールの発売で波に乗り、一大市場へと拡した。

昨今ではトミーテックの鉄道コレクションが大きなライバルとなっているが、塗装技術の進化やさらなる動良によって、今後も進化して行く事だろう。


ちなみに「MODEMO」は「MODEL」と「LOCOMOTIVE」をあわせた造語とのことだが、2014年現在LOCOMOTIVE(機関車)の製品はない。

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過去に日本向け輸入代理店/日本国内向け流通を請け負っていた模型メーカー

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