『ハナヒメ*アブソリュート!』とは、miraiから発売されるPCアドベンチャーゲームである。18歳未満は購入およびプレイ不可。
2016年8月26日発売。
概要
ミライ都市に、バーチャルリアルな恋の花咲く――!
みなとそふと系列の新ブランド「mirai」のデビュー作となる作品。
原画家のかんなぎれいをはじめとする『ティンクル☆くるせいだーす』の制作スタッフが送る、完全新作ADVゲーム。『ティンクル☆くるせいだーす』と同様、一般的なADVパートだけでなく、ゲーム性の高い「バトルゲームパート」を搭載している。
また、フルHD解像度(1920*1080)とフレームレート60fpsに対応[1]しており、美麗なグラフィックを楽しめる(ただしそれなりのマシンスペックが要求される)。
キャラクターデザイン及び原画はかんなぎれい、たにはらなつきが担当。シナリオは雨野智晴、丸谷秀人ほかが担当する。
対応OSはWindows Vista SP2, 7, 8, 10。標準価格9800円(税別)。発売日は当初2016年5月27日を予定していたが、同年8月26日へと延期された。
2016年4月8日に体験版が公開された。その後バトルパートの体験版、Hシーンの体験版のリリースを経て、8月4日にマスターアップしている。
サブヒロインの鳳杏子について、人気投票1位記念と発売延期のお詫びとしてHシーンを含む追加シナリオの配信が決定している。
あらすじ
2025年。王子たちの国と姫たちの国の戦いを描くソーシャルゲーム『クラウンハーツ』の大ヒットによって、プロゲーマーという職業は市民権を得ていた。
沿岸の都市「みさきみらい」に住む主人公愛内虎春は、幼馴染のプロゲーマー猫屋敷メア、ブラコンな妹愛内陽良子、そして陽良子の友人のネットアイドル熊埜御堂あやねたちと共に私立ルミナス学園に通う毎日を送っていた。
ある日、虎春たちは『クラウンハーツ』の年一度のイベント『神冠対戦』のオープニングセレモニーに訪れる。そこで彼らは、最新のVR(仮想現実)技術を用いてよりリアルなゲームプレイを実現した『クラウンハーツVR』の発表と、それを用いて行われる『神冠対戦VR』の開催を知る。
参加者として選ばれたのは、「花姫」の称号を持つクラウンハーツのトップ7女性プレイヤーと彼女たちを率いる「王」、そして「星王子」の称号を持つトップ7男性プレイヤーと彼等を率いる「女王」の16人。
「王」に選ばれた虎春はゲームから現れたAIの少女ポリーナに導かれ、「花姫」であるメアや陽良子と共に『神冠対戦VR』に参加することとなる。
登場人物
主人公
- 愛内虎春(あいうち こはる)
- 本作の主人公。料理人の父とプロゲーマーの母を持つ。なにかと世話焼きのお人好しで、女の子、特に妹の陽良子に甘い。陽良子と共にみさきみらいのタワーマンションに住み、私立ルミナス学園に通っている。母に仕込まれたおかげでゲームについては達人的な腕前を持ち、それをポリーナに見出されて『神冠対戦VR』に「王」として参加する。また、両親はみさきみらいのショッピングモールで喫茶店を経営しているが現在は不在。
「花姫」
姫たちの国「フロリスハーツ」陣営のトッププレイヤー。
7人ともに個別ルートが存在し、攻略可能。ただし鳳杏子と熊埜御堂あやねはサブヒロインとされHシーンはない。[2]ただし鳳杏子はHシーンを含む追加シナリオが配信されることになっている。
- 猫屋敷メア(ねこやしき メア) - CV:すもも
- 虎春の幼馴染でプロゲーマー。その実力は学生ナンバーワンといわれ、特に格闘ゲームに強い。『クラウンハーツ』での称号は「剣花姫」。虎春とは同じマンションの隣室に住んでおり、小学生以来の長い交流がある。
虎春のことは友人と思っていたが、いつの間にか恋心を抱きつつあることに戸惑っている。
- 玲奈・リル・レーフェン(れいな・リル・レーフェン) - CV:秋山ななほ
- フランスの大手ゲームメーカーの令嬢。学生でありながらゲームデザイナー、プログラマーとして数多くのゲームを制作してきた。ゲームに関してもメアと渡り合えるほどの実力を持つ。『クラウンハーツ』での称号は「聖花姫」。お嬢様然としているが、フランス暮らしが長かったため日本に対する認識がずれている。
また、メアと仲がよい虎春に嫉妬している。
- ポリーナ・ミーロヴナ・フォン・シュヴァルツァハーゼ - CV:日三乃音
- 『クラウンハーツ』の世界から現れ虎春を『神冠対戦VR』へと導いたAIの少女。ゲームのナビゲートキャラであるが、実体を持ち虎春と共に暮らすことになる。『クラウンハーツ』での称号は「闇花姫」。
ポンコツな面があり、たまにバグる。現実世界で目にすることは全てが新鮮なようで、特にゲームの世界では食べるということをしなかったので現実世界ではかなりの食いしん坊となっている。
- 愛内陽良子(あいうち ひよこ) - CV:中井千里
- 虎春の妹。重度のブラコンで、兄にはいつもベッタリ。『クラウンハーツ』での称号は「恋花姫」。誰にでも優しい性格で基本的にはしっかりしているが、兄や両親に甘やかされていたためかだらしない一面も。
非常に運がよく、商店街の福引やゲームの運要素で威力を発揮するが、その代わり誕生日にだけは非常に大きな不運が訪れるという。
- 狼谷イヴ(かみや イヴ) - CV:実羽ゆうき
- 虎春たちが通う私立ルミナス学園の生徒会長。物腰柔らかでしっかりしており、生徒や教師からの人望も厚い。しかしそのイメージとは裏腹にエロ方面への妄想力がたくましいムッツリでもある。
『クラウンハーツ』での称号は「神姫」。将来はゲームライターになりたいと思っている。
- 鳳杏子(おおとり あんこ) - CV:小鳥居夕花
- ミッション系女子校に通うお嬢様。『クラウンハーツ』での称号は「舞花姫」。岬浜中華街で生まれ育ったが本籍は中国においており、鳳杏(Fèng Xìng)という中国名も持つ。
香港マフィアの一人娘で、護身用に多くの武器をスカートの裏に隠している。お金に対する執着が強く、貯金に励んでいる。強がった態度をとるが根は優しい性格で、中華街の人々にも愛されている。
- 熊埜御堂あやね(くまのみどう あやね) - CV:鈴藤ここあ
- 陽良子の同級生で親友。アホの子だが年齢性別を越えて誰とでも友達になれるようなコミュニケーション能力を持つ。ネットアイドルとしての活動もしており、かなりの人気を得ている。ギターとDTM(デスクトップミュージック)も得意。ゲームは得意ではないが『クラウンハーツ』では廃課金により「花姫(歌花姫)」の称号を手に入れた。
「星王子」
王子たちの国「ステラクラウン」陣営のトッププレイヤー。
- 烏丸善行(からすま ぜんこう) - CV:綾小路もみじ
- ルミナス学園生徒会副会長。実家は超大手の芸能事務所を経営しているが、彼もその美形のために所属アイドルに負けないほどの人気がある。有希と連十郎は彼のスカウトで芸能事務所に所属している。
クールな性格で頭脳明晰だが、その一方で不器用な性格でもある。競争が絡むと熱くなる。『クラウンハーツ』での称号は「闇星王子」。
- 猪瀬連十郎(いのせ れんじゅうろう) - CV:昼間真昼
- ルミナス学園生徒会会計。善行とは幼稚園時代からの知己で、一生を共にしたいと考えている。生徒会に入ったのも善行をサポートするため。
無愛想で表情に乏しく怖がられやすいが実はいい人。実家は剣術の道場で本人も剣術以外にはあまり興味を示さず、世間知らずで天然な面もある。称号は「剣星王子」。
- 遊馬有希(あすま ゆうき) - CV:宮城光星
- 虎春の中学時代からの友人で、ルミナス学園生徒会書記。やさしくてノリも良く、外面内面共にイケメン。しかし断れない性格のため生徒会では損な役回りをすることも多い。
趣味で取り組むストリートダンスの大会で善行の目に留まり、スカウトされた。称号は「舞星王子」。
- 龍宮寺ナオ(りゅうぐうじ ナオ) - CV:梅咲チャーリー
- ルミナス学園の理事長で、NoRNという会社のCEOも務めている。『クラウンハーツ』にはお忍びで参加しているが、その腕前はかなりのもの。いつもニコニコしていて軽薄な感じだが人の実力を引き出す能力に長けており意外と有能である。ウサギが大好きで、理事長室で30羽以上のウサギを飼っている。称号は「聖星王子」。
その他
- 女王(じょおう) - CV:沢澤砂羽
- 『クラウンハーツ』の王子たちの国「ステラクラウン」の女王。その正体や目的は不明。
「いたずら好きの子猫」のような性格をしているが、邪悪な一面を見せることもある。ゲームでは花姫陣営の「王」である虎春と対峙することになる。
- ビーズちゃん - CV:卯衣
- 本名ビーズ・マクビティ。虎春の両親が不在のため、彼らの経営する喫茶店を代わりに切り盛りしている。いわゆる雇われマスターであるが、立場を利用して喫茶店をいろいろと好きなように装飾している。ただしお茶やコーヒーを淹れる技能は確かなもの。隠れ腐女子。
- 桜和(さわ) - CV:久慈茜
- 鳳家のメイド長。杏子の身の回りの世話や教育を杏子が幼い頃から担ってきた。杏子が困っていたりピンチに陥っていたりすればすぐに駆けつけて解決する有能なメイドである。杏子に武術を教えたのも彼女。
いつもあんまんを持ち歩いており、ご褒美として杏子に与えることがある。
主題歌
オープニングテーマ
- 『absolute wish』
- 作詞・作曲・編曲:Satoshi Yaginuma、Kai Kawasaki
歌:fripSide
テーマソング
- 『happy colorful day』
- 作詞:Satoshi Yaginuma
作曲・編曲:Kai Kawasak
歌:fripSide
エンディングテーマ
- 『Glimmer』
- 作詞・作曲・編曲:藤永龍太郎(Elements Garden)
歌:Rita
主なスタッフ
関連動画
OPムービーのアニメパート演出・作画監督は渡辺明夫。
関連商品
関連項目
外部リンク
脚注
- *超*ハナヒメ通信第8回(http://www.mirai-soft.net/hanahime/contents/tsushin08.php)
- *超*ハナヒメ通信第6回(http://www.mirai-soft.net/hanahime/contents/tsushin06.php)