恥を知れ、俗物!!
どう言われようと、己の運命は自分で切り開くのが私だ!
ハマーン・カーン(Haman Karn)とは、アニメ『機動戦士Zガンダム』『機動戦士ガンダムZZ』の登場人物である。
小惑星要塞アクシズでミネバ・ラオ・ザビの後見人を務め、20歳の若さでネオ・ジオン軍(アクシズ軍)の指導者でもある宇宙世紀を代表する女傑。ジオン軍の執政マハラジャ・カーンの次女。初登場は『機動戦士Ζガンダム』だが、続編『機動戦士ガンダムΖΖ』ではラスボスとなった。
ピンク色の髪を扇を逆さまに広げたような髪型をした美しい女性。高いカリスマ性と統率力を合わせ持ち、マシュマー・セロのように彼女に心酔する人物もいる。一方、高慢と見られるほどプライドが高く他者を寄せ付けないところがあるため反感を持つ人物も多く、第一次ネオ・ジオン抗争終盤ではグレミー・トトの反乱を招いてしまい、結果的に敗因となった。
過去のいきさつからシャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)との関係に確執が見られる。さらには、ミネバに対するを政治の道具として利用するという方法と歪んだ育成方針からシャアに激怒され、対立を深めている。シャアに対しては傲慢な態度をとり続けていたが、グリプス戦役最終決戦の際には彼に対する執着心ものぞかせている。
また、同じく高い素質を持ったニュータイプであっても最も理解し合えたかもしれない存在であるカミーユ・ビダンに対しては心の奥底に踏み込まれたことに激怒し、拒絶している。パプテマス・シロッコとはお互いに危険視し合う対立関係にあり、「邪魔な見物人」と一蹴して嫌悪している。
気位が高く毅然と振舞う。劇中での呼び方を受けてハマーン様と呼ばれる。作中でもトップクラスの優れたニュータイプ能力を持ち、専用機体のキュベレイに乗って戦場で活躍する。なお、シャアやパプテマス・シロッコと同様に宇宙空間で出撃する際でもノーマル・スーツは着用しない。
「第一次ネオ・ジオン抗争」の序盤にジュドー・アーシタと知り合って彼のニュータイプ能力に興味を持ち、幾度となく自らの下へ引き寄せようとするもことごとく拒絶される。一方、ジュドーの仲間達からはジュドーとハマーンが引き合っていることを指摘していた。一見怖いものなしな彼女だが、妹のリィナ・アーシタが傷つけられた際のジュドーの怒りのプレッシャーを目の当たりにしたときは脅えて取り乱している。
そして抗争末期にジュドーと直接対決するも敗北。彼が差し伸べた手を振り払い、キュべレイをアクシズの壁に激突させ死亡した。
散り際にジュドーという「強い子に会えて、地球圏へ帰ってきて良かった」との本音を述べている。物語の中でもカリスマ的な指導者にならざるを得なかった孤独をのぞかせており、「優しい目をした誰かに会いたい」というのが彼女の本当の気持ちだったのだろう。
ちなみに名前の由来は、未来学者及び軍事理論家「ハーマン・カーン」(Herman Kahn)からである。
U.C.0087年10月12日、地球圏に舞い戻り、第三勢力アクシズとしてグリプス戦役に介入。エゥーゴから同盟を持ちかけられるがシャアとの確執によって交渉は決裂。その後、エゥーゴからサイド3を譲渡するという条件でグリプス2の破壊を要請されると、シャアが頭を下げたことでご満悦し、承諾。さらにティターンズの拠点であるゼダンの門にアクシズをぶつけて破壊する。
ジャミトフ・ハイマンと会談を持つが、同席していたシロッコがジャミトフを暗殺したうえにその罪をハマーンに被せる。この出来事によってティターンズとは敵対関係となる。
エゥーゴのメールシュトローム作戦では、誘き出される形でキュベレイで出撃し、カミーユのZガンダムと対決。その最中カミーユとハマーンは共鳴状態となり、カミーユはハマーンと分かり合おうとするが、ハマーンはこれを拒絶。これにより腹をくくったカミーユによってキュベレイが被弾。足止めされたことでグリプス2はエゥーゴに奪われる。
グリプス2を巡り、エゥーゴ・ティターンズ・アクシズは三つ巴の戦いとなる。因縁のシャアとの対決ではキュベレイのファンネルで百式を大破させるが、シャアには逃げられてしまう。その後、一旦部隊を後退させ、戦力を温存することで漁夫の利を得る。
グリプス戦役の終結後にジオン共和国の戦力も吸収し、組織名をアクシズからネオ・ジオンと改称。戦後の隙を突いて各サイドに制圧部隊を送り込み、地球圏を掌握。この頃、アクシズに潜入してきたジュドーと初めて会っている。その後、自ら艦隊を率いて地球に降下すると連邦議会のあるダカールを制圧し、ジオン公国軍残党やティターンズの一部残党を配下に収める。さらにマシュマーにダブリンへのコロニー落としを敢行させ、及び腰の地球連邦政府からジオン共和国の領土であるサイド3の割譲を認めさせる。
宇宙に戻った後、ジュドーへの執着心から難民に扮してネェル・アーガマに潜入。タイガーバウムでジュドーを自らの手中に収めるべく説得をするが、スタンパ・ハロイの邪魔が入ったことで決裂。
この時点でネオ・ジオンの勝利は確実なものとなっていたが、サイド3への帰還を果たしたことでもともと不明瞭だった組織全体の目的が完全に失われるなど内部は磐石ではなく、ついにハマーンの傀儡支配体制への潜在的な不満が暴発し、真なるネオ・ジオンを掲げたグレミー・トトによる内乱が勃発。滞在中のコア3でプルツーに命を狙われながら難を逃れるも、小惑星アクシズはグレミーに占拠されてしまう。
ついにはグレミー軍との全面対決に突入するが、ジュドーたちガンダム・チームの介入もあって戦闘は激化し、混沌とする。結果的にガンダム・チームによってグレミーが戦死したことで反乱軍は鎮圧したものの、マシュマー軍の壊滅によって主力の大半を失うことになる。さらに拠点となっていたコア3がグレミー軍の拠点アクシズ及びその居住ブロック・モウサが衝突して共に壊滅してしまう。
全てを失い、敗北を悟ったハマーンは最後にキュベレイで出撃し、ジュドーのガンダムZZとの一騎打ちを望む。最終的に紙一重の差でジュドーに敗れ、潔く負けを認めると、ジュドーの救いの手を拒み、全てのケジメを付けるべくキュベレイをモウサの壁に激突させ、誇り高い死を選ぶ。享年22歳。
ザビ家復興を掲げるハマーンだが、実はザビ家のことが好きではない。もともと姉がザビ家関係者であったらしく、そのことがハマーンの思想に影響しており、ザビの名を利用して自分の野望を実現するという行動につながっているのである。
これは裏設定ではなく、アニメ『ガンダムZZ』劇中でもはっきり語られている。
しかし、『Zガンダム』で見せるミネバに対する忠誠心は本心でもある。偏見の塊のように育てたというシャアの言い分はもっともだが、ただ野心のために利用しているわけではない。
夏が好きで、モウサ内部の季節を夏にすることが多い。作中では水着姿で日光浴を楽しむサービスカットが見られる。小説版『機動戦士Ζガンダム』によると食事はフランス料理、特に魚介類と鴨料理が大好物とのこと。
富野由悠季監督はハマーンのことを「強い男に憧れながらもそうした存在を理解できず、結果的に漁夫の利を得ようとする小悪党に成り下がった女」と見ている
1stとΖの間のシャアを描いた漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』には14歳のハマーンが登場する。
この時はシャアに憧れる歳相応に無邪気な少女で、感受性が強く傷つきやすかった。髪型も女の子らしいツインテールや三つ編みだったが、ある決意と共に断髪しショートへアとなる。
幼少時のマシュマーホイホイな萌えハマーン様は俗に「はにゃーん様」とも呼ばれる(実際マシュマーがここまで心酔するのも少女時代のハマーンの雄姿を見た事に依る)。
グリプス戦役時の性格形成にはハマーンの幼少の頃からの世話役であり、もう一人の姉とも呼べるナタリー・ビアンキが深く関わってくる。
C.D.A作中で紆余曲折あってナタリーとシャアが相思相愛となり、肉体関係を持つに至ったが、ナタリーはハマーンの想いを知る後ろめたさから、シャアとの関係をハマーンに知らせていなかった。知っていればまた違う未来もあったかもしれないが、タイミング悪くハマーンは男に襲われ心に深い傷を負っていたため、言い出せなかったのだろう。
この時アクシズは戦争継続派(強硬派)と穏健派の内乱状態にあった。ハマーンやシャア、ナタリー達も戦争に駆り出されていた。全ての決着が着いた後、ナタリーはハマーンにシャアとの関係と、シャアの子を身籠っていたことを打ち明けたのだが、ハマーンは事実を受け止められずに激昂し、彼女を責め立てる。
直後に強硬派によってナタリーが暗殺されるが、ハマーンは彼女に危険が迫っている事を関知していた。「どうにでもされるがいい」と、大切な者を見捨てた彼女は、既に以前とは似つかない冷酷な雰囲気を漂わせていた(ナタリーが殺されると思わなかったのか、銃声が聞こえた時は流石に動揺を隠せなかったようだ)。
一概にシャアが悪いとも言えないが、責任の一端が彼にあるのも間違いないだろう。なお『機動戦士ガンダム0083』に登場した際には容姿、性格が現在のものとなっていた。
漫画『機動戦士ガンダムMSV-R 虹霓のシン・マツナガ』では、一年戦争時のハマーンが長女マレーネ・カーンと共に登場している。年相応に姉とじゃれあう姿は可愛らしい微笑ましいが、ぶっちゃけグリプス戦役時との共通点はニュータイプ能力を持っている事くらいの別人っぷりである。ただしこの漫画のマレーネとドズルの描写はC.D.Aと全然違っている。
幼少時のハマーン(C.D.A準拠)はゲーム『Gジェネレーション』シリーズ(モノアイガンダムズ、DS)に参戦している。条件を満たすとグリプス戦役時代の彼女が味方になるのだが、その際に髪型をどうするかの選択イベントが発生し、顔グラをC.D.A版に戻す事もできる。能力が強いのは勿論、シャアの再参入フラグ緩和にも関わってくるので是非とも味方につけておきたい。あと専用の白キュベレイをハイパー化させられるのは彼女だけだったりする。
ちなみに上述した『Gジェネ』のほか、『スーパーロボット大戦F完結編』『ギレンの野望(系譜以降)』ではシャアと和解し、デレるハマーン様も見られる。
ハマーンの姉で、ドズルの側室である「マレーネ・カーン」という人物が『C.D.A』以降のガンダムエース掲載作品に登場するようになっている。この姉がドズルの側室だったという元ネタは(アニメとある程度パラレルの)小説版にあるが、21世紀以降の後付け描写ではほとんど顧みられておらず、裏設定にあたる「姉はドズルの妾だった」という部分だけが半ば公式設定のように積極的に使われるようになってしまっている。マツナガ漫画ではメインキャラ待遇だが、その結果ひどい末路が…。
またファミリーソフトが92年に発売したPCゲーム『機動戦士ガンダム アドバンスドオペレーション』に妹の「セラーナ・カーン」という人物が登場する。この非公式同然だった人物も何故か『C.D.A』や続編『Define』、さらに『ヴァルプルギス』にも登場している。
現状、いずれも異なる様相で描かれており、実質的には各作品のオリジナルキャラクターに近い。
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掲示板
393 ななしのよっしん
2025/06/11(水) 08:35:51 ID: cwIBrIi3ym
GQuuuuuuXでシャア生存RTAなる概念でてきたけどハマーンが同じ立場に置かれたら
・珍しくシャアが好意的な上司であるブレックスを全力で生かす。(暗殺イベントをダカール近くのジオン残党使って阻止)
・弟子のカミーユを精神崩壊させない
・ミネバを地球に留学させ場数を踏ませて後継者を育てる
・地球圏侵攻は取りやめにして地球の癌であるティターンズだけ潰す
ぐらいすればなんとかなりそう。政治的な面倒ごとを引き受けてくれる存在としてブレックスとミネバを活かし、ブレックスとカミーユとミネバに説得させればクワトロ状態ならワンチャン(TV本編と違い劇場版は惜しいところまではいっていた)
394 ななしのよっしん
2025/06/16(月) 01:17:22 ID: tX7ikGwpSR
今見ると色々背負わされすぎてちょっと可哀想
命を投げ捨てないで欲しかった
395 ななしのよっしん
2025/06/16(月) 01:19:50 ID: 5Vj8w2EY+w
権力を持たせるとダメだ ではなく
ロクな事にならない というのはガンダム世界に限定すれば真理だからな
急上昇ワード改
最終更新:2025/06/19(木) 12:00
最終更新:2025/06/19(木) 12:00
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