ハムリオ・ムジカ(CV:森久保祥太郎、少年期:天野絵里香)とは、漫画『RAVE』に登場する銀術師で、主人公ハル・グローリーの親友ある。作品にムジカは二人登場するが、単に「ムジカ」と呼ばれる場合は大半が彼のことを指している。
初登場は第9話「伝説の鍛冶屋(ブラックスミス)」。0048年5月20日生まれ。
左眼の三連ピアスと銀髑髏の首飾りがトレードマークのハンサムボーイ。武器は首のドクロを変形させた槍を主に使い、レイナの銀と交わった後にシルバーレイという槍に強化された。
初登場時はグレイ・フルバスターを髣髴とさせるサラサラのセミロングだったが、再登場時に散髪して、以後最終前話まではツンツンの短髪で過ごす。当初はDCの下っ端も恐れる大盗賊団「銀の衝動(シルバリズム)」の頭という、少々悪ぶった尻軽の不良少年のような描かれ方だった。だが、再登場時にハルと「休戦」という名目で同行して以降は一行のサブリーダー的役割として最後まで活躍することになる。
自称悪だが、実際には作中屈指の善人。エバーマリーがリンゴを盗んできたときには自分も泥棒であることをすっかり忘れていた。ハルのサクリファー暴走時には仲間を殺そうとしたハルを殴り飛ばすなど非常に仲間想い。エリーに少し気がある様子であったが、エリーはハルに好意を寄せていることも理解していたため、最終決戦前にはわざとハルを泳がせてプロポーズをさせている。
両親含めた肉親は祖父を除いて幼い頃に目の前で全員凶漢によって惨殺され、瀕死の重傷を負ったところを後の師であり、父親代わりとなった銀術師リゼに保護される。以後銀術の修行に励み、師の今わの際に託された銀術で作られた兵器船「シルバーレイ」を破壊してほしいという遺言に従い、表向きは泥棒としながら真の目的はシルバーレイの捜索とした盗賊団を結成。船の情報が皆目手に入らない中で上陸したソング大陸のパンクストリートでハルと出会ったあたりが本編への初登場であった。ソング大陸でハルと共闘するうちに、互いに死んだと思っていた祖父と再会し、肉親の生存を知るが、直後に船の情報を手に入れ(実はガセだった)、再度別れ別れになる。
その後、トレモロマウンテンの洞窟にあるというレイヴの情報を聞きつけて「お宝入手」という目的でDCに化けて潜入し、ハルと再会する。お宝としてレイヴを手に入れようとするが、エリーの提案によって一時休戦とし、ハルに加勢。洞窟奥で見た王国戦争と蒼天四戦士の真実を知ってからはレイヴを狙うことはなく、純粋にハルに協力すべくDCと闘う。故郷ブルースシティで一時的に銀の衝動を解散し、ルカ大陸に渡り、DC幹部王宮守五神と対戦。善戦しハルのために道をつけることになる。
DCが一時壊滅した後に銀の衝動を再集結させシンフォニアに渡り、そこで運命の女性六祈将軍レイナと出会う(厳密には、これ以前に一度会っているが、互いを認識したのはこの時が最初)。同じ銀術師であり、シルバーレイ製作者の娘である彼女との戦いを躊躇し、一度は敗れてしまうが、海底での鬼神との戦いで再会。鬼によって改造された要塞リバーサリーこそが自分の探していたシルバーレイであることを知るとレイナと共にこれを破壊せんとして鬼神総長オウガと対決。強力なマザーダークブリングと金術の前に敗北寸前まで追い込まれるが、既に仲間以上の感情を抱きつつあったレイナと銀術奥義「絆の銀」を使用し、これを倒す。
しかし、これによってシルバーレイは制御不能に陥り、ハルたち仲間か、愛する女性かというサガより予言された「南の地での人生を左右する究極の選択」を強いられる。そこでレイナから「悪魔に魂を売った自分との絆より、真の絆を大事にすべき」という最期の願いを受け取り、レイナの命と引き換えに師の悲願を叶える。
この後は女性に対する軟派な描写も減り、戦闘参加も僅かとなったが、ナギサがブランチによって「死なない程度」のすさまじい拷問を受けた際には、ハルやレットですら耐えられなかった眠りのダークブリングをも一蹴してブルーガーディアンズのシアンを(ブランチだけで収まらなかった怒りの矛先として)一撃で気絶させたり、ジラフとも互角に渡り合った。
ブルーガーディアンズ壊滅後に祖父よりテン・コマンドメンツの秘密を知らされ、ハルの為に第十の剣「聖剣レイヴェルト」を自らの魂を込めて完成させる。
最終決戦では飛行船のパイロットとして活躍したほか、レットと共に四天魔王のウタと対戦、途中戦線を離脱し、魔力を封じられたエリーを土壇場で救い出している。
最終回では初登場時と同じくらいに髪が伸び、ハルの結婚式にも出席。最後のコマではベルニカを口説いているようだったが、以前口説いていたレミからも言い寄られているような描写がある。
元々「ムジカ」というキャラはテン・コマンドメンツの製作者である鍛冶屋一人の予定であった。
しかし、作者は「何かムジカにインパクトがほしい」と読者の意外性を突く展開を希望し、アシスタントや担当などと打ち合わせし、「鍛冶屋なら爺さん」「若い男」「意表をつくなら女性」など多くの意見が出たが、結局最終段階までまとまらないままムジカ登場回のネームに突入。そして、最も読者の裏をかく展開として「実はムジカは二人いた」という案をほぼ独断でストーリーに挿入した。
結果としてこれは「二人のムジカは血縁者で一族最後の生き残り」という設定に発展、さらに「武器屋の一族が武器を操る能力に長ける」というハルの没設定だった銀術が生まれ、展開が進むに連れてハル最大の理解者として成長、最終的にハルのための剣を打つという非常に重要なキャラクターとなった。
また、レイナのエピソードは当初両者助かり、レイナはハルの仲間となる予定であった。しかし、これも展開を進めるにつれレイナを生存させることが困難になり、結果として最後までまさしく彼の人生を左右することになった選択が生まれることになった。これについて作者は後年「本来普通のファンタジーであればレイナは助かっている」としており、レイナを死なせる方法ではなく、生かす方法をもっと考えるべきだったともしている。
掲示板
9 ななしのよっしん
2016/07/27(水) 23:55:05 ID: op1l2GuovA
コラボアニメでグレイとジュビアの様子を見て『かわいい女じゃねーか、大事にしろよ』というグレイへの言葉…惹かれあった女性と悲しい死別をしたムジカが言うと重みが…
10 ななしのよっしん
2018/02/20(火) 12:45:00 ID: oWt/VYiGt9
レイナ、シンフォニア篇ではあまり好きなキャラじゃなかったけど、オウガのシルバーレイ篇で好感を得たのでムジカとは結ばれて欲しかったなwヒロセンセの言う通りなんとか(あの状況で方法は思いつかないけど)絆の銀使っても仲間になって欲しかった。ムジカもこのあたりから好きなキャラになりはじめたし。
あのシルバーレイ破壊の状況でレイナを退避させるにはNARUTOの神威みたいな時空間移動できるDBをレイナが身に着けていれば(あればの話だけど)再登場→仲間の流れを作れたかもしれないが…。
生存して仲間になるssとか読んでみたいわ。エリー、ジュリア、ベルニカと上手くやれるか心配だけど。(特にジュリア。少し気が強くてキャラ被りしてるし)エリー、ベルニカには頼りになる年上のお姉さんみたいな感じで受け入れてもらえそうだけどさ…。
11 ななしのよっしん
2020/08/08(土) 14:30:53 ID: +jvN2RG+jG
戦闘するだけが見せ場じゃないと思うんだが
エリーの手錠外しは彼だけができる活躍で感心したし、記憶失ったエリーの傍に寄り添ってたのもいい
ハルやエリーとの絆が一番深いからいいんだよな
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最終更新:2024/04/25(木) 16:00
最終更新:2024/04/25(木) 16:00
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