『ハロプロ研修生』とは、ハロー!プロジェクトへの正式所属を目指している研修生のグループ。
旧称ハロプロエッグ。
2002年のハロー!プロジェクト・キッズオーディションに続き、次世代のハロー!プロジェクトメンバー育成を目的として設立された。2004年と2006年にハロプロエッグのオーディションが行われ、2007年からは常時募集を行っている[1]。
メンバーの多くはこれらのオーディションの合格者であるが、他にも中国からの留学生メンバーや、モーニング娘。オーディションなどのアップフロントが主催する別のオーディションを受けたメンバーも在籍している。また2014年11月に活動停止したNICE GIRL プロジェクト!研修生から一部メンバーを編入している。
初期から現在まで、メンバーの立場や取扱われ方は様々な変遷を経ている。特に2010年~2011年には大幅な改革・研修制度の変更が行われ、すでに高校生以上になっている、あるいは2011年度で在籍6年になるエッグメンバー(=3期以前のメンバー全員)は強制的に卒業させられた。一部ではこれをエッグ粛正と呼んでいる。2011年春に加入した11期が粛正後最初の新加入メンバーとなる。
2011年11月ごろからは名称を「ハロプロ研修生」に改め、正規メンバーとの格差をはっきりさせるようになった。14期(2012年2月加入)以降のメンバーが最初から「ハロプロ研修生」名義で研修を受けているメンバーになる。
実質的に以前と変わっていない部分もあるものの、表立った変化としては以下の点が挙げられる。※一部例外あり
応募資格にも変遷があり、当初は小学1年生から18歳までとなっていたが、年齢制限無しになっていた時期もあり、大学卒業後にエッグに加入したメンバーも存在していた。既婚・未婚問わずという条件で募集していた時期もある。
現在の応募資格は小学4年~中学3年の女性、東京(アップフロント本社)でのレッスンに通える人、特定の事務所・レコード会社に所属していない人、となっているが、アップフロントが主催する別のオーディションやコンテストを経て研修生に配属された場合はこの限りではない[4]。
2012年秋には研修生初のオリジナル曲「彼女になりたいっ!!!」が発表され、翌2013年冬ハロコン(Hello! Project15周年記念ライブ 2013 WINTER ~ビバ!~/~ブラボー!~)では研修生のみで「彼女になりたいっ!!!」を披露。
更に2013年4月からPigooにてハロプロ研修生のレギュラー番組「ハロプロ研修生のただいま研修中!」の放送が開始、YouTubeでハロプロ研修生公式チャンネルが開始、10月からBS日テレでも週一レギュラー番組「おねだりエンタメ!~ はぴ★ぷれ」が一年間放送され、2014年5月にはローティーン向けファッション雑誌「ピチレモン」新専属モデルに佐々木莉佳子を送り込み[5]、2015年度の「おはスタ」新おはガールに井上玲音を送り込む・・・等々研修生の露出が活発になってきている。(ちなみに現在ハロー!プロジェクト総合やハロプロメンバー個人のレギュラーテレビ番組はあるものの、ハロプロ正規グループ個別の地上波レギュラーテレビ番組は存在しない)
2020年1月からは回替わりで複数の研修生が出演するレギュラーラジオ番組「ハロプロ研修生の只今ラジオ勉強中!!」がRFラジオ日本でスタート、さらに4月からはテレビ東京のハロプロ番組がリニューアルされ,歴代初の研修生を中心にした番組「ハロドリ。」になった。
主な活動はハロー!プロジェクト正規メンバーのバックダンサー、ライブ・イベントの出演、ドラマやCM、舞台への出演等がある。「ハロプロエッグ」名義だった時代は、一部選抜メンバーが音楽ユニット (ともいき・木を植えたい、音楽ガッタス、MilkyWay等)やフットサルチーム (Gatas Brilhantes H.P.、リトルガッタス) へ参加することもあった。
研修の成果を発表する場として、年に4回(概ね3月、6月、9月、12月ごろ。若干前後する場合あり)、コンサートと同じ形式でパフォーマンスを披露する新人公演が行われている(ただし2011年は1回のみ、2020年はコロナ禍の影響で大幅に規模を縮小し2回のみ)。
2007年5月13日に旧渋谷公会堂(当時の名称は渋谷C.C.Lemonホール)にて「第一回 ハロー!プロジェクト新人公演 〜さるの刻〜/〜とりの刻〜」のタイトルで初公演が行われた。
研修制度改革により2010年11月の新人公演をもって一時中断した後、翌2011年9月11日に横浜BLITZで行われた「ハロプロ エッグ 2011 発表会〜9月の生タマゴShow!〜」から現在と同様の形式の「発表会」となった。
発表会では研修生オリジナル曲以外に、各回ごとにハロプロの先輩の曲を披露する限定ユニットが組まれる。ユニットや歌割りは事前のレッスン中に行われるオーディションによって決められるが、メンバーは本番までに頻繁に入れ替えられる。場合によっては公演当日に販売されるパンフレットが完成した後にメンバーが交代したり降ろされたりすることもある。
以前は全ての公演が首都圏(横浜BLITZで行われることが多く、同所はエッグヲタにとって「聖地」とされた。)で行われていたが、2013年に初めて大阪(6月)、名古屋(9月)で公演を行い、12月には東名阪3カ所でミニツアーを行った。それ以降東名阪ミニツアー形式の公演が定着している[6]。
なお2020年3月の発表会(新型コロナウイルス禍により中止)では名古屋公演が行われないことになっていたが、6月の発表会(開催発表前に中止)では再び東名阪3ヶ所での公演が予定されていた模様。その後、9月に横浜ベイホールでの1日2公演・3日間開催という形で規模・席数を大幅に縮小してようやく再開、12月の横浜ランドマークホール2日間公演を経て、翌2021年3月公演からZeppでの開催に戻ったが、東京・大阪のみに縮小された状態の公演が続いている。
定期的に行われる新人公演とは別に、2013年からは5月のゴールデンウィーク連休中に中野サンプラザで「公開実力診断テスト」を行うようになった(前年までは非公開で行われていた)。このテストでは各研修生が自ら選曲した曲を、自ら選んだ衣装を着て客前で披露し、講師・ハロプロOG(出演するOGはテスト当日発表)ら審査員と観客からの投票で優秀者を選出・表彰し、最多得票者に「ベストパフォーマンス賞」が与えられる。
なお、2016年頃までは「公開実力診断テストでベストパフォーマンス賞を取った研修生はデビューできない」というジンクスがまことしやかに囁かれていたが、2016年に受賞した笠原桃奈がほぼ即座にアンジュルムに加入し、さらに年末に前年の受賞者だった加賀楓がモーニング娘。に加入して以降パッタリと止んだ。現在では歴代ベストパフォーマンス賞受賞者は全員が何らかの形でデビューできており、このジンクスもすっかり過去の物となっている。
2020・2021年は新型コロナ禍の影響で2年連続公演中止となり、有料生配信・配信チケット購入者による生投票形式で開催された。
2013年
※結果的につんく♂が審査した唯一の公開実力診断になった。この回のみソロのパフォーマンス審査の前に、研修生を3組に分けてダンスを踊らせ、グループでのダンスを審査するダンス審査が設けられていた。
審査員:つんく(シャ乱Q、ハロプロ総合プロデューサー)、まこと(シャ乱Q)、みつばちまき(ダンス指導担当の先生)、小川麻琴(元モーニング娘。)
2014年
※この回からソロパフォーマンスのみで審査する現行の形式になった。
審査員:橋本慎(アップフロントワークス・レーベルマネージャー)、まこと、上野まり子(歌唱指導の先生)、みつばちまき
ゲスト審査員:吉澤ひとみ(元モーニング娘。)
審査員:橋本慎、まこと、上野まり子、みつばちまき
ゲスト審査員:高橋愛(元モーニング娘。)、徳永千奈美(元Berryz工房、ハロー!プロジェクト アドバイザー)
上記各賞に加えて、清水佐紀が井上ひかるに特別賞を与えている。
審査員:橋本慎、まこと、上野まり子、みつばちまき
ゲスト審査員:清水佐紀(元Berryz工房、ハロー!プロジェクト アドバイザー)、熊井友理奈(元Berryz工房)
2017年
※初めて現役ハロプロメンバー(卒業間際ではあったが…)が審査に加わった。
審査員:橋本慎、まこと、上野まり子、みつばちまき
ゲスト審査員:熊井友理奈、矢島舞美(℃-ute)、中島早貴(℃-ute)
各賞発表後、川村文乃(※ファン投票2位)・段原瑠々・一岡伶奈のデビュー内定がサプライズ発表された。
審査員:たいせい(シャ乱Q、アップフロントワークス・サウンドディレクター)、まこと、上野まり子、みつばちまき
ゲスト審査員:清水佐紀、中島早貴(元℃-ute)
審査員:橋本慎、まこと、上野まり子、みつばちまき
ゲスト審査員:高橋愛、清水佐紀、矢島舞美(元℃-ute)
2020年
※本来は5月5日に行われる予定だったが中止になり、7月26日に丸の内・コットンクラブからの無観客有料生配信「夏の公開実力診断テスト」として開催された。ゲスト審査員が開催前に事前公表されていた。
審査員:橋本慎、まこと、上野まり子、みつばちまき
ゲスト審査員:鈴木愛理(元℃-ute)、勝田里奈(元アンジュルム)、宮崎由加(元Juice=Juice)
2021年
※本来は5月3日に行われる予定だったが2年連続の中止となり、5月29日に横浜ランドマークホールからの無観客有料生配信で開催された。この回もゲスト審査員が開催前に事前公表されていた。
審査員:橋本慎、まこと、上野まり子、みつばちまき
ゲスト審査員:宮本佳林(元Juice=Juice)
審査員:橋本慎、まこと、上野まり子、みつばちまき
ゲスト審査員:小片リサ、宮本佳林
研修生は加入後最初に参加する発表会でお披露目が行われるが、デビューできずに辞めた場合、以前は特に発表も行われず、公式サイトのオフィシャルプロフィールから抹消されることでようやく離脱したことが確認できる、といった具合だった。その後、研修生発表会の出演メンバー発表時に、「〇〇(研修生の氏名)は研修活動を終了しましたので、本公演に出演致しません。」という一文が加えられるようになり、これで在籍状況を把握できるようになったが、この一文は研修生ヲタを発表会ごとに恐れ慄かせている。ここ最近は離脱時にハロプロ公式サイトのニュースで発表されることも増えている。
研修生を辞めて一般人になった場合、現役メンバー・研修生との直接連絡は禁止される(互いに連絡先を削除させられる)。
ファンの間では同じ時期に加入したメンバーを○期というくくりで呼んでいるが、公式にはこのような分け方はされておらず、正式な呼び名ではない(ただし、公式サイトのオフィシャルプロフィールは上から加入順で並べられている)。2021年8月現在では32期までいる。
1期は32人という大所帯だったが、以後最近までは欠員補充のような形で少数ずつの採用となっていた。
だが2013年度に入ってから方針が変わり、2013年度だけで10人以上を採用、さらに研修生予備軍(仮称エッグ)の創設計画を発表するなど、今後は積極的にビジネスとして展開させていく目論見がうかがえる。[8]
なおメジャーデビューが決定した研修生は、以前は最後に出演する発表会で卒業式を行っていた。
しかしJuice=Juiceメンバーはメジャーデビューから一年以上経っても研修生発表会に出演を続け、出演時にはJuice=Juiceメンバーとしてだけでなく、各メンバー(宮崎由加を除く)が研修生と共に歌を披露していた。
一方生写真などのコンサートグッズはメジャーデビュー以前はJuice=Juiceメンバーとしてのグッズと研修生としてのグッズを両方出していたが、メジャーデビュー後は明確に研修生とは区別されている。
2014年秋の発表会を最後にJuice=Juiceは出演しなくなったが特に卒業式らしきものは行われなかった。
その後2015年に結成されたこぶしファクトリー(2017年春まで)・つばきファクトリー(2018年夏まで)もJuice=Juice同様研修生・ユニット両方の立場で研修生発表会に出演を続けていた。
なお、2015年11月にカントリー・ガールズの追加メンバーに選ばれた梁川奈々美・船木結は、最後の発表会参加となった同年12月の発表会で卒業式を行っている。
2015年1月2日、浜浦・田口・小川・野村・和田・藤井・広瀬・井上玲音の8人による新ユニット結成が発表された。後にユニット名も『こぶしファクトリー』に決定。さらに同年4月29日には、山岸・岸本・新沼・小片・谷本・浅倉の6人によるユニット『つばきファクトリー』結成が発表されている(翌年8月に小野瑞歩・小野田・秋山を加え、現在は9人組)。なお、こぶしファクトリー・つばきファクトリーはメジャーデビュー決定に伴い、研修生プロフィールから削除され、完全にそれぞれのコンテンツに移行した。
2022年6月29日、松原・小野田・橋田・村越・植村の5名による新ユニット結成が発表された。ユニット名は今年編成、ということで「ハロプロ研修生ユニット '22」に決定。
当初の7人全員が2017年に行われたハロー!プロジェクト20周年オーディション(合格者なし)のファイナリスト。このオーディションの最終審査以降の様子はAbemaTVの番組「少女たちの決断」で公開されている。
2015年5月から北海道限定で行っていたオーディションの合格者により、2016年7月に創設が発表され、7月30日のHello! Projectコンサート北海道公演で初お披露目された。当面は道内限定で活動を行う、とされており、北海道でのアイドルイベントへのゲスト出演、ハロプロ合同コンサート北海道公演などを中心に活動しているが、一部のメンバーが東名阪で行われる研修生発表会や北海道以外の合同コンサートにも参加することがある。
2017年からは北海道内の専門学校の札幌スクールオブミュージック&ダンス専門学校 7階イベントホールにて定期公演がスタートし、シングル曲「リアル☆リトル☆ガール/彼女になりたいっ!!!(ハロプロ研修生北海道 Ver.)」が会場内及び後の研修公演限定でリリース。同時にMVも配信される。
同年春からは地元のHBCラジオでレギュラーを獲得し全員で週替わり出演中。(先にメジャーデビューしたこぶしファクトリー・つばきファクトリーにも先んじるという厚待遇っぷり)
また元カントリー・ガールズで地元札幌出身の稲場愛香は2017年9月の喘息休養からの復帰から翌年のJuice=Juice加入まで、ハロプロ研修生北海道のリーダー的な役割で活動していた。
立ち上げ以降長らく追加の新人採用をしておらず、人数の減少とともに定期公演も2019年5月のVol.8をもってストップしていた[9]。2019年夏に3年ぶりに新メンバー1名が加入、またそれとは別に行ったオーディションにより2人の新メンバーが加入したが、3人ともデビューできずに離脱。最後に残った石栗のデビュー決定で現状在籍者がいない状態になっており、今後の活動が危ぶまれているが、2021年夏に開始されたオーディションでメンバー募集を行っており、合格者さえいれば今後も活動は継続させる方向のようだ。
2012年秋に発表された初のオリジナル曲「彼女になりたいっ!!!」に続き、
2013年6月に2作目のシングル曲「天まで登れ!」を発表(ハロプロ研修生 feat. Juice=Juice名義)、9月には3作目「おへその国からこんにちは」を発表した。
以後「crying」(2014年6月の発表会で初披露)、「青春Beatは16」「恋したい新党」(2014年7月、夏ハロコンで初披露)、「テーブル席空いててもカウンター席」(2014年9月の発表会で初披露)・・・とどんどんレパートリーが増えてきており、2015年2月にはオリジナルアルバムも発売された。
研修生向けに作られ、教材としての役割もあると考えられることから、分かりやすい振り付けと歌いやすい曲、そして時折飛び出す正気で書いたとは思えない(褒め言葉)つんく♂の歌詞、ハロプロ曲にありがちなパターンの振り付け(集団でパントマイム的な動きをするなど)を含んでいたりするためハロヲタにも受けが良く、2014年3月にパシフィコ横浜で行われた合同公演「ひなフェス2014」では、ソロコーナーに登場した岡井千聖(℃-ute)が「彼女になりたいっ!!!」を披露するという逆転現象も発生している。
2016年6月の研修生発表会で、初めてつんく以外が作詞作曲した「Hello! まっさらの自分」(作詞:三浦徳子)が、7月からスタートした夏のHello! Projectコンサートで「一尺玉でぶっ飛ばせ!」(作詞・もりちよこ)が初披露された。
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最終更新:2024/10/10(木) 00:00
最終更新:2024/10/10(木) 00:00
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