ハンマー投げとは、
のいずれかである。
他の投擲競技(砲丸投・円盤投・やり投)は投擲物を直接手に持って遠くに飛ばすのに対し、ハンマー投げは鉄球についたワイヤーの持ち手を持った状態で遠くに飛ばす。また、ハンマーを投げるときは、体を何周か回転させて遠心力をつけてから飛ばす。
この競技では、「ワイヤーと持ち手のついた鉄球」を「ハンマー」と呼んでいる。これは、もともとは工具のハンマーを投げていたことに由来する(後述)。
日本では室伏重信、室伏広治親子が選手として有名。父の重信はアジア大会5連覇、日本選手権10連覇。息子の広治はオリンピックで金1回銅2回、日本選手権20連覇。日本記録の1位が広治で2位が重信であり、広治の記録は世界でも4位に入っている。
男子は16ポンド(7.26kg)、女子は8.82ポンド(4.00kg)のハンマーを投げる(重量は砲丸・ワイヤー・グリップの合計)。参考までに、2021年時点での男子の世界記録はソ連のユーリ・セディフの86.74mで、室伏広治の記録は84.86m。女子世界記録はポーランドのアニタ・ヴォダルチクで、82.98m。
34.92°をなす2本の線の内側にハンマーが落ちなかった場合や、ハンマーが落下する前に足が直径7フィート(2.135m)の円からはみ出した場合はファウルとなる。
砲丸投げと同様に、投げた後に選手が叫ぶことが多い。叫ぶことでより大きな力を発揮できるためである(シャウト効果)。
もともとは狩り・戦争のときの攻撃手段や、農具や工具を投げる力比べがルーツと考えられている。ひもがついた石や、釣り糸についた重りなどを投げていたほか、14~15世紀のイギリスでは実際に工具のハンマーを投げていた記録が残っている。
その後いったん下火になるが、19世紀後半にイギリスのパブリックスクール・大学で再び流行し、そのときにハンマーの金属部分が鉄球に変化した。20世紀に入るころには、木やクジラの骨などが使われていた柄の部分もワイヤーに変化し、近代オリンピックの開始とともに飛ばしやすいようにワイヤーに持ち手がつけられ、現在の形に近いものになった。
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最終更新:2025/04/05(土) 14:00
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