ハードゴア・アリスとは (ハードゴアアリスとは) [単語記事]

ハードゴア・アリスとは、ライトノベル『魔法少女育成計画』に登場するキャラクターである。無印で初登場。黒い不思議の国のアリス。ゴアとは映画・ゲームにおける残虐表現を示す。

ネタバレ内容が含まれているため、一部記述を反転してあります。閲覧には注意

概要

ステータス
破壊力	★★★★
耐久力	★★★★★
俊敏性	★★★
知性	★★
自己主張	★
野望/欲望	★★★
魔法のポテンシャル	★★★★
好きなもの	スノーホワイト兎のぬいぐるみ新鮮なキャベツの千切り
嫌いなもの	他人に迷惑を掛けることスノーホワイトの敵

全身真っ黒なゴシックロリータ服を着た魔法少女。作中のソーシャルゲーム「魔法少女育成計画」によって選ばれ本物の魔法少女となった一人であり、無印に登場する全魔法少女のうち一番最後となる16人目の魔法少女となった最新参。チャットルームにも姿を現さず、他の魔法少女の前にもなかなか姿を見せなかった。

見た目通りの感情が希薄で、無愛想。表情を殆ど変えないうえに、何を言われても全く反応を見せない。思い込みが激しく、特にマイナス要素に捕らわれがち。この性格故に結構一途。

本名は鳩田亜子(はとだあこ)。N市(アニメでは名越市)在住の中学一年生の女の子。

父親は殺人事件の犯人であり、殺人者の娘として生を受けた亜子は幼い頃からいわれなき迫害を受け、周囲から忌まわしい存在として扱われてきた。誰からも嫌われる人生を送るうちに自らの価値を限りなく低く考えるようになり、「自分は不必要な存在で迷惑を振り撒いている」「だから死んだ方がいい」と自らを定義するようになった。

そんな中スノーホワイトと出会い、困っている所を助けられる。自分のような存在に服が汚れてまで全力で助けてくれた彼女の姿に亜子は衝撃を覚え、その時のスノーホワイトの笑顔にかつての母の姿を見ている。以降亜子は「自分も魔法少女になればだれかに必要とされるのでは」と思いようになり、結果本物の魔法少女となる。その経緯からスノーホワイトには特別な思いを抱いている。

シスターナナが教育係ではあるが、あまり上手くコミュニケーションが取れておらず、スノーホワイトの事しか頭にない。ゲームの参加開始から『白い魔法少女』の居場所を探し、守ろうと決意を固めている。
しかし、生来の口下手と遭遇した直後にマジカロイド44に背後から襲われ、スノーホワイトの目の前で首を切り落とされるという視覚的に良くないタイミングだったという事も合わさり、半ばトラウマになって怖がられてしまう。
マジカロイド44自体は殺したと油断している所を反対に討ち果たしたが、スノーホワイトとの和解のタイミングを失ってしまった。

最後の参加ではあるが自らの魔法について独自に研究を重ねており、魔法でどこまで再生するのかを確かめている。その行為も人目を避けて薄暗い倉庫の中で延々自傷し続けるという、他人から見たら狂気としか思えない怪しい光景になっていた。

マジカロイド44を討ち果たした事で、カラミティ・メアリから報復。
散弾銃で腹を打ち抜かれ、銃器や手榴弾で全身を粉砕され、魔法で強化された濃硫酸で融かされ、更にはコンクリ詰めにして海中に沈められたが、翌日には平然と蘇生している。
変身時ならばほぼ無敵と言っても過言では無い程の再生能力だが、ミナエル＆たま戦の時に、道路に投げ出した兎のぬいぐるみにミナエルが変化。本物の人形と入れ替わられてしまう。

自宅を突き止められ、変身できないように人通りの多い朝の通学中に襲撃を受け、致命傷を受ける。
死に際の心の声を聞きつけてきたスノーホワイトに幸運のお守りの兎の足を渡し、この街に残る最後の「正しい魔法少女」で居て欲しいという願いを託し、息絶えた。

外見

ウェーブの掛かったロングヘアーを腰まで伸ばしている。アリスと付くだけあってゴスロリ服を着ているが、服は黒と灰色に彩られており、この様はまるで喪服のよう。フリルの付いた黒と灰色のストライプのハイソックスを履いている。くすんだ白色フリルのカチューシャが唯一の黒・灰色以外のカラー(肌・ぬいぐるみを除く)。

目は原作では灰色・アニメだと紫色。目の下にはクマがハッキリ付いており、肌はどんよりとくすんだ白色で血色がとても悪い。猫背な姿勢と合わせて不健康なオーラを迸らせている。眼鏡を掛けたうさぎのぬいぐるみを片時も離さず所持している。

本来の姿は薄幸さ漂う女の子。髪の色は灰色。陽に当たらないため色白。身長は姫河小雪=スノーホワイトと同じくらい。

装備

『黒いゴスロリ服』
白い服は「白い魔法少女」を連想するので、それを避けた結果真っ黒になってしまった。
特殊効果は無いが、ハードゴア・アリスの卓越したパワーでも破れない耐久性は持っている。

『白い兎のぬいぐるみ』
いつの間にか持っていたが愛着のある彼女の象徴的アイテム。
基本的に扱いはずさんだが「白い魔法少女」の代わりとして大事にはしている。

夢の中でねむりんにより導かれて手に入れた品。
現実世界では齟齬が出ないように『覚えてないけど、たぶん昔にいつの間にか買って貰った物』として認識している。
その時にスノーホワイトの身体能力が低い事や、性格などを教えられたために、自分が守らないといけないという意識が強くなっている。

『兎の足』
寿命6年を支払って購入した追加アイテム。
「ピンチの時にちょっとした幸運がおきる」という頼りない説明だが効果は本物。
スノーホワイトの助けになればと譲渡するが、アイテムを渡した経緯なども上手く説明できなかったため、後に返却されてしまう。
スイムスイムに襲撃を受けた際は、これをもっていたために、人間状態のスノーホワイトに心の声が届いた。

魔法

どんなケガをしてもすぐに治るよ

驚異的な治癒能力を持つ。ケガが治るとされているが、その実態は不死身の能力であり、ケガ程度ではない致命傷でも瞬時に完治する。即死しようが、首が斬り落とされようが、粉々になろうが、燃えカスになろうが、擦りつぶされようが、絶対に死なない。魔法で新鮮な体組織を作り出しているため、毒殺・絞殺・溺殺なども無意味。