バインミー、あるいはバィンミーとは、ベトナムのサンドイッチである。
2つに割った20cmほどのフランスパンの中にバターとパテを塗り、野菜や肉、ハーブなどを挟んでソースをかけて食べる。野菜や肉の種類は特に決まっていない。露店でおばちゃんが売っているイメージが強いようだ。パンと具材がケースの中の棚に別々に置かれていることが多く、客の好みに応じて具材が変わることもある。店によってはミートボールが入った鍋や卵を焼くフライパンが一緒に置かれていることもあり、その場で焼いた具をバインミーに入れてくれる。
近年は露店だけでなく、ベトナムのチェーン店でも食べられるようになった。
もともとベトナムはフランス植民地だった時代があるため、そのときにフランスパンが伝わった。その後パンの食べ方がアレンジされ、バインミーが生まれた。ベトナムのフランスパンは米粉が混ざっており、フランスのものよりもサクサクして柔らかい。
同様にフランス植民地だったカンボジアでは「ヌンパン」、ラオスでは「カオチーサイクワン」という似た料理が食べられている。なお、フランスにはパンを割り具材を入れて食べるという文化はあまりない。
「バインミー(bánh mì)」は本来はパンを指す言葉で、現地では正式には「バインミーケップ(bánh mì kẹp、挟んだパン)」などと呼ぶ。これを省略して「バインミー」と呼ぶようになった。
ただし「バインミーケップ(bánh mì kẹp、挟んだパン)」はベトナム語においてサンドイッチ類の総称でもある。よって「他のサンドイッチ類ではなく特にこのベトナムの形式のバインミー」を指したいときは「バインミーケップキェウベトナム(bánh mì kẹp kiểu Việt Nam、ベトナム風サンドイッチ)」や「バインミーサイゴン(bánh mì Sài Gòn、サイゴンパン)」等と呼ぶようだ。
肉を挟むことが多いため、肉を指す「ティット(thịt)」を付けて「バインミーティット(bánh mì thịt、肉のパン)」「バインミーケップティット(bánh mì kẹp thịt、肉のサンドイッチ)」と呼ぶこともある。
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最終更新:2024/04/20(土) 03:00
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