バカ停 単語


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バカテイ

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バカ停とは、鉄道において、列車が長時間にわたり同じに停することを意味するスラングである。

「バカ停」で一単語で、あまりなにかの略語と意識されているわけではないが、あえていうなら「バカみたいな長時間」くらいの意味。この場合の「バカ」は「並外れた」くらいのニュアンス(「バカでかい」などと同じ用法)であり、長時間停そのものを揶揄・誹謗する意図はない。

概要

鉄道を走る列車は時として、同じ不自然なほど長時間にわたり停しつづけるよう決められていることがある。鉄道ファンがこの事を呼称したスラング「バカ停」である(業務上の用語ではない)。

とはいえスラングでしかない以上、どの程度の時間をもって「バカ停」呼びの対になるのか明確な基準はない。単に停時間というとき、都会通勤路線であれば数分でも長いと言えるし、ローカル線では5分以上に達することもあるが、当該路線の傾向として「よくある」程度の停時間ならば不自然なほどの長時間とはみなされまい。いずれにせよ、最低20分程度あれば長時間と扱って差し支えはないだろう。

原則として乗客のいる(=バカ停を客側が体験する)旅客列車が対で、貨物列車回送列車など、停時間が長いことも当たり前の列車にはあまり使われない様子。また、あくまで所定の列車計画(いわゆるダイヤラム)で決められている長時間停のみをし、異常生時の運転見合わせなど、突発的な長時間停を「バカ停」と呼ぶことはない。

要因は後述するが、その性質上、地方の長大ローカル線で生じることがもっぱらである。よって、地方・長距離の運行を抱える国鉄JRローカル線での事例がほとんど。私鉄その他の社局では、路線距離の短さ、運行頻度の高さ、運行系統の簡素さなどから、特筆すべき長時間停が生じることはしい。

バカ停中はドアも開いているので、乗客は自由にいったん車両を降りて構内を散策することができる。何、座席が取られる?席を争うほど乗客がいる路線でバカ停が起きるとでも思ってるのか。それどころかナカでご飯食べるくらい時間はあるが、現代では、自動販売機より立な店があるで店の営業時間中にバカ停する列車はそうそうなかろうと思われる。

ちなみに、前面展望動画車窓動画走行音動画などでは大抵、カットである。そりゃ変化がないんだから仕方ない。

なぜ「バカ停」が生じるのか

本来、営業列車は、的地まで途中の停時間も最低限として最速で進行することがもっとも素直な運行である。とにかく面倒がなく、乗客は嬉しいし運行側も車両を効率的に使用できる。もちろん実際には、さまざまな都合により途中の停時間は長くなりうる。そして場合によっては、同じで長時間、停しつづけることを余儀なくされることとなる。これが「バカ停」である。

バカ停の直接的要因は、運行時刻の調整にある。これは、路線の設備の限界ダイヤ編成上の制限、加えて乗客の傾向のような外的要因によってもたらされる。もちろん、路線の設備やダイヤの編成は、こうした長時間停が生じにくいように考慮されてはいるが、外的要因まで含めたすべての要素を全に調和させることは難しく、運行計画のどこかにひずみが生じてしまうことがある。

このひずみを根本的に解決するためには、線路の増設や車両の増備、需要をえた増便など、はるかに大規模でデメリットも大きい投資が必要になりがち。そのかわり、多少は不自然でも、同じで長時間にわたり停することを許容して、現れたひずみを吸収するのである。


「バカ停」発生の具体的要因としては、以下のような例が挙げられる。実際のバカ停の多くは、以下の要因の複合によってもたらされる。

単線区間の列車交換

路線に線路が一本しかない単線区間では、上下列車離合列車交換)ができない。よって2本以上の線路を持つ(いわゆる交換可)、あるいは同様の機を持つ信号場列車交換を行う必要があるが、離合する反対方向の列車(対向列車)の到着までタイムラグが生じることがある。交換可信号場は、その路線の列車運行に応じて適切に設置されるが、それでもタイムラグが大きくなる場合はある。

地方ローカル線はほとんどがこの単線であり、バカ停が生じやすい要因になっている。特に国鉄末期以降、赤字ローカル線の合理化のため交換可が削減されがち(信号要員の配置、分岐器保守など手間が大きい。特に積雪区間で大きい)でもあり、設備の限界がしばしばダイヤに反映されている。

列車の接続

路線どうしの乗り換えでは、別路線の列車との相互の乗り換え(接続)を的として停時間が調整されることがある。とはいえ列車が10分に1本は来るような路線であれば、列車を接続するにも数分ていどの停でよく、容易である。

しかし、これがよくて2時間に1本のローカル線でははるかに難しくなる。接続先の列車も、さらに先ので別の列車(やっぱり2時間に1本とか)と接続していることがあり、すべてを考慮して時刻を設定しなければ、表面上の本数よりさらに不便になってしまうのがローカル線。そこで、乗り換えで数十分停してでも乗り換えられるほうが便利、という判断で長時間の停が設定されるのである。

夜行列車の時間調整

夜行列車は、夕方〜に始発を発して間に走行し、に終着に到着する。その特殊性から、運行時刻を調整する的の長時間停が設定されていることがある。

第一に、運行距離較的短い場合、始発遅くに出発したとしてもあまりにい時間に的地に着いてしまう。到着がすぎれば、乗り換え客は初列車まで長時間の待機を強いられる。この弊を避けるため、どこか適度なタイミングで途中に長時間停して時間を調整する。ただし、深夜に要員を配置しないですむよう、ドアを開けず乗降不可能な停(運転停と呼ばれる)であることも多い。

第二に、間時間帯に特定の区間を走ってもらいたくない場合がある。ある区間の線路メンテナンスに時間を取るためだったり、間に走る貨物列車速度が遅く旅客列車の邪魔になりやすい)を優先するために、どこかので長時間停して時間を稼ぐのである。

なお、短距離夜行では終着深夜~未明に到着したうえ、まで長時間停して乗客の仮眠時間をとるような場合がある(東武鉄道の「尾瀬夜行」「スノーパル」など)が、これはバカ停と呼ばれることは少ないようだ。

その他の長時間停車

上記したような各種の要因以外にも、特定の時間に特定の区間でその列車を運行するための時間調整、あるいは単純に特定に長時間停させておくための長時間停が生じることもある。

前者の例としては、沿線の学校への登下校の便宜が挙げられる。登下校時間にあわせて学校の最寄りに着くよう列車を運転するために、前後の時間帯の列車の運行時刻を調整して対処するのである。

後者観光列車(のってたのしい列車、D&S列車など)のたぐいでよく見られる。この場合、途中で乗客を歓迎するイベントや、途中下車させて周辺を観光させる的で、長く停時間を取っている。

実例

宍道駅(普通414列車、1964年10月)

路線 木次線山陰本線普通
列車 普通 上り 414列車(八松江行)
発生 宍道駅島根県八束町〔当時〕)
時間 46分間(8時32分着 9時18分発)
1964年昭和39年10月1日改正当時)

東海道新幹線開業当時の山陰地方における、46分間バカ停。当該の普通414列車島根県出雲から県都・松江木次線の上り普通列車で、この宍道駅から山陰本線に入る。

木次線山陰本線ともに単線で、発生要因としては宍道駅に9時16分に到着する下り普通列車(下り421列車との列車交換だろう。この先にも複数の交換可があるが、長時間停してまで宍道駅で行き違うのは、おそらく8時36分宍道駅から松江方面へ発する山陰本線上り大阪行き普通列車(上り716列車との調整と思われる。716列車5時17分浜田駅発、大阪駅20時43分着と所要15時間26分のうんざりしそうな長距離列車で、こちらを優先しつつ、運行が近接しすぎないよう間隔を取ったものか(次発は宍道駅9時54分発)。結果として松江駅への最速は716列車への乗り換えだったりする。

それなら木次線内の運行時刻を後ろ倒しすれば停時間を短くできてお得な気もするが、実はこの414列車島根県立大東高等学校などの最寄りである4つ前の出雲大東駅8時1分に発する。つまり通学の足になっていたことがうかがえ、うかつに遅くするわけにいかなかったであろう(前列車出雲大東駅6時38分。逆方向にも出雲大東駅上り414列車列車交換する下り普通417列車が存在した)。

なお、提示した1964年10月改正まで、414列車は8時36分着・8時55分発の17分間停で、上り716列車は8時40分発、下り421列車とは次の来待駅で交換していた。しかし10月改正で出雲市金沢行の急行あさしお」号402D列車宍道駅通過[1]が新設されており、来待駅下り421列車と交換する列車急行あさしお」に差し替えられたことで、宍道駅でさらに長く待つことになったようである。

滝川駅(普通419列車、1964年10月)

路線 函館本線根室本線(直通)
列車 普通 下り 419列車函館釧路行)
発生 滝川北海道滝川市
時間 32分間(10時12分着 10時44分発)
1964年昭和39年10月1日改正当時)

国鉄最盛期の北海道函館本線根室本線の接続である滝川で発生していた、32分間のバカ停。当該の普通419列車釧路駅へと向かう下りの長距離列車である。

直接の発生要因として、単線である根室本線のひとつ先の隣・東滝川[2]10時32分に発し、滝川10時54分(本列車10分後)に到着する対向列車(上り426列車との列車交換がある。東滝川との中間にある一ノ坂信号場[3]でこの対向列車列車交換を行うべく、手前の滝川で長時間停しているものと思われる(対向列車列車を待つため、滝川まで本来9分程度の区間に22分を要している)。

なお、東滝川やその先の信号場でも列車交換は可。どちらかで列車交換とすれば停時間を短くできるのだが、実は列車の前後には滝川10時33分着、10時37分発(釧路行)の下り特急「おおぞら」号(2001D列車が存在しており、この特急の追い抜き待ちも兼ねて30分余の停時間となったものと思われる(そしてたぶん対向列車は一ノ坂信号場列車2本待たされている……)。

かしこ419列車函館駅を前日23時20分に出発し釧路駅18時50分に到着する、所要時間19時間30分のとんでもない長距離普通列車である(同じ函館駅-釧路駅を結ぶ前述の特急「おおぞら」は所要時間の短い室蘭本線千歳線経由で10時間30分)。そう考えると30分くらい落ち着く時間があってもいい。

日野春駅(普通441M、1980年10月)

路線 中央本線篠ノ井線(直通)
列車 普通 下り 441M新宿長野行)
発生 日野山梨県北巨摩長坂町〔当時〕)
時間 55分間(3時50分着 4時45分発)
1980年昭和55年10月当時)

列車の接続」夜行列車の時間調整」両方の理由によってバカ停が複数発生していた例として、中央本線篠ノ井線直通の下り夜行普通列車を挙げる。ダイヤを何度も変更されながら数十年にわたり運行され続けていた列車だが、ここではウェブサイトで詳細なダイヤを確認できるexit1980年10月時点のものを中心に、その後の変遷も紹介する。

普通441M列車中央本線の「東京管内・高尾以遠の終」と「長野管内の始発」を1本にまとめた上、間の区間も客扱いして長距離客も拾おうというような発想で運行されていた夜行普通列車で、東京周辺在住の登山八ヶ岳日本アルプスを攻めるのに用していたことから、「山男列車」「山岳夜行といった異名が付けられていた。

新宿駅23時55分に出発、大月(1時50分ごろ着)あたりまでは東京都心か郊外への帰宅客需要を満たしつつ、山梨の県都甲府駅2時51分に到着する。このまま順当に走れ小淵沢駅4時前には着けるのだが、前述の通りこの列車長野管内の始発列車を兼ねており、4時前ではすぎて需要が薄い。また夜行列車としての観点では小淵沢駅小海線乗り換えるという需要があるが、小海線小諸行き始発227D列車小淵沢発5時45分なので、4時前に着いたら間が2時間も開く。も明けていない2時間乗り継ぎ待ちをするのは客としても辛いし、国鉄にしたって改札を閉じておきたい時間帯の構内に乗り換え客が長時間滞留するのは保安上よろしくない。

そこで甲府駅で23分、日野55分というバカ停2発をはさんで小淵沢駅5時1分着に調整するのである。日野には待避設備があるため、夜行急行アルプス」の臨時増発便(下り8401列車の運転日はこれの通過待ちもしていたようだ[4]

そして5時14分に小淵沢駅を出て長野県に入ると、今度は上諏訪で49分5時57分着、6時46分発)のバカ停を行う。これは何故かというと飯田線との接続のためで、辰野駅着を7時9分まで遅らせて、大島発の飯田線下り始発223M列車辰野駅7時3分着)から乗り継げるようにしているのである。一方で小淵沢―上諏訪間の各から松本長野方面へ急ぎたい客は、上諏訪6時0分発の急行1号501M列車に乗り継げば、急行にはく着ける(松本6時58分、長野8時9分着)。さらに6時21分発の普通232M列車もあり、野から飯田線に乗り入れるので野まではこちらが先着する。ただし232Mは(おそらく単線の飯田線では223Mとの交換待ちの必要があることから)辰野駅で23分のバカ停を行うため、441Mの乗客が飯田線方面へ行きたい場合は野で乗り換えても同じ列車に乗れるようになっている。この後は塩尻駅中央西線松本駅(15分停)で大糸線との接続をとりつつ、長野駅に9時49分着で長い旅は終わる。

また対になる上りの長野新宿行き夜行普通列車として442M列車があった。こちらは長野駅松本駅間(1442M列車として運転)では夕方のラッシュ輸送に組み入れられていたようで、長野駅18時台というい時間に出発するよう設定されていた(特急を使えばその日のうちに東京まで着ける)。一方で以東では終電としての役割を与えられていたため、やはり長時間停で調整していた。1984年7月時刻表では松本駅で82分の大バカ停があり、他に辰野駅で26分、甲府駅で25分、それ以外にも5~10分の停を頻繁に行っていたとみられる。

その後国鉄民営化を控えた1985年3月ダイヤ改正で442M列車止、441M列車は上諏訪までに短縮されて上諏訪でのバカ停はなくなった(同時間帯の上諏訪長野快速が新設されたので実質的には分割)。JRとなってからは列車番号を変えつつ、92年3月改正で甲府止まりとなって夜行列車ではなくなり、翌年には止されている。

時は流れて2017年3月、同じ441M列車番号で、高尾長野行の普通列車が新設された。こちらは特に時間調整の必要がないらしく、停時間は長くても3分程度である。中央特快との接続の関係から2024年3月改正で大月発に短縮され、現在に至る。

福井駅(普通328M、2012年7月)

路線 北陸本線
列車 普通 上り 328M列車金沢敦賀行)
発生 福井駅福井県福井市
時間 29分間(8時26分着 8時55分発)
2012年平成24年6月20日訂補当時)

北陸新幹線敦賀駅延伸で第三セクター化されるより前の北陸本線(現・ハピラインふくい)に存在した。県都・福井駅における29分のバカ停。当該列車金沢駅敦賀駅を結ぶ普通列車

な複線路線である北陸本線では、列車交換による長時間停はありえない。ではなぜ列車に30分近くも停しているのかといえば、まだ北陸新幹線がない頃の北陸本線が、普通列車より多いくらいの勢いで特急列車が行き交う、いわゆる「特急街道だったことによる。

列車が8時26分に福井駅に到着すると、3分後の8時29分には上り特急サンダーバード」80号8080M列車特定日のみ運転)が到着、2分停して追い抜いてゆく。さらに8時36分上り特急しらさぎ4号(4M列車が到着、2分停して追い抜いてゆく。そして8時47分上り特急サンダーバード」10号4010M列車が到着、2分停して追い抜き、列車は6分後にようやく発となる。

1本特定日のみ運転とはいえ、わずか30分で3本の特急列車が通り過ぎてゆくのはむしろなかなか壮観ではある。なお、1本前の普通列車324M)も特急2本待ちで21分の停時間を記録している。

音威子府駅(普通4326D→4328D列車、2012年7月)

路線 宗谷本線
列車 普通 上り 4326D→4328D列車稚内名寄行)
発生 音威子府北海道中川音威子府村
時間 73分間(8時40分着 9時53分発)
2012年平成24年6月20日訂補当時)

平成後期におけるバカ停のメッカといえば北海道の北辺、旭川駅から稚内駅までを結ぶ宗谷本線音威子府である。これは上り普通列車に存在する、一時間をえる73分という大バカ停。ナカの蕎麦屋で名物・音威子府そばモリモリ食べられるぞ! なお、この列車番号が切り替わるが、実質的には同一列車というパターン

この宗谷本線も単線路線なのだが、離合する下り列車は当列車の12分後、8時52分には到着する(下り普通4325D列車稚内行)。ところがこの下り列車も9時20分まで28分の相対的小バカ停を決め込む。何事が起きているかといえば、さらに13分後の9時5分、後を追ってきた上り特急スーパー宗谷2号(52D列車が到着し、下り列車列車交換しつつ列車を追い抜いてゆく。この前後2本待ちがバカ停発生の最大要因といえる。

ただし、それでも先を行く特急スーパー宗谷2号が次の交換可である豊清水駅[5]を過ぎれば、列車も後追いで発できるはずで、25分ほど発時刻を繰り上げ得たとは思われる。しかしそうしても、先の美深下り「スーパー宗谷1号との列車交換に同じだけ待たなければならない(列車交換は30分先の名寄までできない)のだった。

音威子府駅(普通4331D→4335D列車、2012年7月)

路線 宗谷本線
列車 普通 下り 4331D4335D列車名寄稚内行)
発生 音威子府北海道中川音威子府村
時間 82分間(15時9分着 16時31分発)
2012年平成24年6月20日訂補当時)

宗谷本線音威子府、午前に上りのバカ停あれば、午後には下りのバカ停あり。というわけで同じ時代の音威子府から、下り普通列車82分という大バカ停を紹介しよう。こちらも当列車番号が切り替わる。

15時9分に到着する、この稚内普通列車が待っているのは、15時46分着発の上り特急サロベツ」号(62D列車である。すでに30分待っている。だが当然のように、入れ違いで当列車が発したりはしない。この後、上り「サロベツ」号は豊清水駅下り特急サロベツ」号(61D列車列車交換し、今度はこの下り「サロベツ」号の追い抜きを待たなければならないからである。まさかの特急上下2本待ち。

さて、下り「サロベツ」号音威子府16時8分着発。だが単線の宗谷本線では、特急列車に追い抜かれてすぐ後追いで普通列車が発とはいかない。正面衝突や追突を避けるため、交換可な地点のあいだに進入してよい列車は1本のみ[6]。よって、下り「サロベツ」号が次の交換可通過する佐久。わずか2隣だが27km先)まで待った16時31分、ようやく普通列車稚内駅へと向けて発するのだった。終点稚内駅には18時49分着。稚内行きの最終普通列車である。

雀田駅(普通1240M列車、2026年8月)

路線 小野田線
列車 普通 上り 1240M列車長門本山部新行)
発生 山口県山陽小野田市
時間 35分間(18時47分着 19時22分発)
2026年令和8年8月当時)

最後に紹介するのは、当記事の立項時点で現存する35分のバカ停。山口県の小ローカル線小野田線部新-田-小野田)から同線の本山支線田-長門本山)が分岐するで、本山支線から小野田線本線へと直通する普通列車に生じたものである。

この列車本山支線の終端・長門本山駅を出発して6分でに到着、そこから小野田線本線に入り17分で終点新川駅までを結び、総所要時間は58分。所要時間の半分以上がでの停時間というバカ停ぶりである。しかもでは列車到着後の18時53分に小野田部新行の普通列車1238M列車が着発するため、長門本山駅からの最速はこの本線列車乗り換えとなる。

要するに、実質的には本山支線のみの普通列車長門本山田)と小野田線の区間列車田→部新)がひとまとめになっているものだと思えばよい。前者[7]の利用客は本線列車に乗り継ぐのが前提、30分ほどけて後者の区間列車が(前者と同じ車両で)運行される、という構図なのであろう。

新横浜駅(急行7961列車、2025年3月)

路線 都営三田線東急目黒線新横浜線相鉄新横浜線(直通)
列車 急行 下り 7961列車(西高島西谷行)
        ※新横浜西谷普通として運転
発生 新横浜駅神奈川県横浜市港北区
時間 26分間(22時49分着 23時15分発)
2025年令和7年3月改正時)

冒頭に「バカ停は地方の長大ローカル線で生じる」と書き、ここまでそのような例を多くみてきたが、国鉄JRではなく大手私鉄列車、それも大都市で発生したバカ停を番外編的に紹介しよう。2025年3月ダイヤ改正で新たに設定され、現行ダイヤでも継続している。

7961列車都営地下鉄三田線の西高島平駅を出発、東急線経由で約1時間20分かけて新横浜駅に到着する。終点西谷駅まではあとわずか2、6分ほどで着くのだが、その前に26分の長時間停が始まる。その間に和光市海老名行き(6405列車がやってきて2分停ののち発していくが、優等列車の待ち合わせではなくこれは普通列車[8]である。海老名行きは西谷駅から相鉄本線に乗り入れるのでこれに乗れば西谷駅まで行けるし、そこで海老名行き特急との接続もある。内でも乗り換えを促すアナウンスが繰り返し流れるので、7961列車に残るのは寝過ごし客とバカ停を満喫したい鉄ヲタぐらいだろう。それはそれとして急行終点の2駅前で足踏みしている間に普通列車に抜かれる」というウサギとカメみたいな現象が発生しているのは、運転間隔調整が必要なことによる。

この時間帯、西谷方面行きは毎時4本のペース新横浜駅を出るのだが、22時57分着の6405列車の次に来るのは23時24分着の7455列車で、その間30分近く開く。そのため22時台後半の列車の出発を遅らせて等間隔になるようにしたいのだが、その際2本の列車を少しずつ遅らせるよりは、2先までしか行かない先着列車だけを長く待たせて順番を入れ替えてしまった方が不便が少ないだろうというのがこのバカ停の趣旨である。わざわざ最後の2分だけ列車種別を変更しているところを見ても、「新横浜駅止まりの急行列車車両が、26分後に西谷行き普通として出ていく」というのが実態と言ってよい(つまり前述のの例と同じである)。なおこの7961列車休日のみの運転で、平日はこの時間帯に毎時6本と本数が増えるため長時間の調整は発生しない。

ちなみに、26年3月改正後のダイヤ(現行)では、7961列車自体は変わらないが、8分後にやってくる和光市海老名行きが特急(3709列車[9]に変更され、抜かされることが感覚的にわかりやすくなった(新横浜西谷間にある羽沢横浜国大駅特急も止まるので、乗り換えに不都合はない)。

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関連項目

脚注

  1. *ダイヤ改正時は運休扱いで、実際の運行は12月開始。
  2. *現・東滝川信号場2025~)。
  3. *1982年止。
  4. *当初この箇所に「日野での長時間停は、蒸気機関車の時代に同で給作業を行っていた名残」という推測を載せていた。前述のこの列車の詳細なダイヤを掲載しているウェブサイトの記述を拾ったものだが、電化直前の頃のダイヤでは日野で長時間停をしていないというコメント欄での摘もあり、見当外れかもしれない。
  5. *現・豊清水信号場
  6. *専門用語でいうところの「閉塞」。
  7. *ちなみにこれ、本山支線の最終列車である。本山支線2往復、夕1往復の小所帯なのだ。
  8. *渋谷日吉間は急行
  9. *東京メトロ線内は普通東急線内は急行なので、2度種別変更がある。
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