バター醤油ご飯(あるいは「バターご飯」とも)とは、主に日本の家庭で食されることがある料理である。
様々なアレンジの余地がある料理ではあるが、基本的には以下のような手順で作られる。
といった感じ。読んでもわかるように、かなりシンプルな作り方である。よって「手のかかったごちそう」として扱われることはほぼ無く、「ちょっとした軽食として、自分やかなり親しいものが食べるためにさっと作られるもの」とか、「食にかける手間を惜しむ者による手抜き料理」といった扱いをされることが多い。それだけに「料理店などでメニューとして供される」と言うことは全国的には乏しいようだ(ただし地域差があるそうだ。後述)。
「洋食用の食材と言うイメージが強いバターの塊を、和食のイメージが強い白飯にのせる」という点に「気持ち悪い」と抵抗を感じる人や、ぐちゃぐちゃとかき混ぜる光景に下品さを感じる人も居るかもしれない。少なくとも「上品な食べ物」という扱われ方をされることはまずなく、よくて「庶民的で気取らない食べ物」といった扱いである。
作り方には「卵かけご飯」に近いところもある。しかし「卵かけご飯」よりは知名度は低く、「知らない」「聞いたことが無い」という人も居るかもしれない。そのためか「卵かけご飯」と異なり確固とした呼称が定まっているとも言い難く、本記事冒頭でも記したように「バター醤油ご飯」と呼ばれたり「バターご飯」と呼ばれたり割とまちまちである。
知名度が低いことから日本の家庭では作られたり作られなかったりするようだが、北海道では知名度が高い方であると言われる。各都道府県の特徴をネタにするテレビ番組「秘密のケンミンSHOW」では、「北海道ではバターご飯が根付いている」という内容が複数回放送されている。
特に詳しく取り扱った2010年の回では、「雪印乳業史料館の館長からの情報によれば、バターの工業生産は大正15年に始まったが当時は洋風文化がなく洋食の食べ方がわからず、このバターご飯がバターの手軽な食べ方として浸透したという」といった内容や、「北海道の喫茶店の中にはモーニングセットでバタートーストとバターご飯のどちらにするか選べる店もある」という内容、また「北海道のローソンでは「直巻 バター醤油」おにぎりが2000年頃から地域限定で販売されている」という情報が伝えられていた。
上記の「バター醤油おにぎり」は、上記のような「熱々のご飯にバターの塊を落とすという光景」「グチャグチャかき混ぜるという光景」という人によっては引いてしまうような工程が既に済んでいるためか、「茶碗で供されるバター醤油ご飯」と比べてあまり抵抗感を惹起しないようだ。
2010年の上記の回の放映当時は北海道限定商品だったようだが、コンビニチェーンによってはその後に北海道以外の地域でも販売する製品として採用しているケースもある。
なお、中国(特に、香港を含めた南部)や台湾には、「猪油拌饭」(簡体字)または「豬油拌飯」(繁体字)、和訳すると「ラードかき混ぜご飯」という料理がある。これは「ご飯にラードをかけて醤油をかけてかき混ぜて食べる」という、かなり「バター醤油ご飯」に似通ったものである。
ちなみにこちらは「経済的に貧しい人々の中から発祥した料理」とされているそうで、日本でバター醤油ご飯が「手抜き」または「下品」と見なされることがあるのと同様、あまりイメージがよろしくない料理なのかもしれない。
粥にバターを溶かした料理がある。米をクリームやチーズなどの乳製品で煮たものにリゾットがあるが、こちらはバターのみを溶かしたもの。好みで醤油やおかかなどを加える。味は同じで柔らかく食べやすいバターごはんと言った感じ。食べやすい分こちらの方が血糖値的に危険かもしれない。
Mother2というゲームに「やぎバターがゆ」という異国の郷土料理が登場する。
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最終更新:2024/12/02(月) 05:00
最終更新:2024/12/02(月) 04:00
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