バナナを食べるゴリラとは、黄色いバナナの実を食べるゴリラである。
ただし、野生のゴリラは我々のイメージするほどにはバナナの実は食べない。
創作物でよく登場しており、この描写からゴリラがバナナを食べるイメージが作られている。
著名な例として『ドンキーコング』シリーズが挙げられる。特にスーパードンキーコングシリーズから登場したゴリラの2代目ドンキーコングの好物がバナナであり、それ以降にゴリラのキャラクターがバナナを手に入れる様子がよく見られるようになった。下の『スーパードンキーコング3』のタイトルでは、ゴリラのディンキーコングがバナナをつかもうとしている。
また、2021年時点ではENEOSのCMのキャラクター「エネゴリ君」の好物としても登場している。
「この水素を使って自動車を走らせたり、近い将来に発電しようとしているのは?」
ウホ!
「いいえ。バナナは関係ありません。」
もともとは「サルの好物がバナナ」というイメージがあり、そこから派生して「ゴリラもバナナが好物である」というイメージが生まれた可能性がある。
この「サルの好物がバナナ」というイメージは海外でも見られている。Google検索で「monkey banana animal」で検索してみると英語圏の画像が多く表示される。
要因は以下のように複数考えられる。
絶対に食べないとまで断言はできないが、基本的には野生のゴリラが我々が目にするような黄色いバナナを食べることはごく稀であるとされる。
ゴリラはアフリカの一部地域に生息する。もともとバナナの原産地は東南アジアだが、人間の移動に伴ってアフリカにも生えるようになったとされており、ゴリラとバナナが出会う機会はある(分布域は一部で重なっている)。
ただし、アフリカのゴリラが食べるのは基本的にはバナナの茎であり、実はあまり食べないとされている。バナナの実が食べられるような品種ではなかったり、実ができる前に茎から先に食べてしまったりする傾向があるようだ。
写真は、バナナの木の芯を食べていたマウンテンゴリラである。(コンゴ民主共和国の)ヴィルンガ国立公園と、国境を接したルワンダ側のヴォルカン(ボルケーノ)国立公園にいる種類だそうな。ゴリラにパスポートは必要ないもので、国境は関係ない。
でも、(ゴリラは)黄色いバナナにはまず巡り合わないの。マウンテンゴリラが住んでいるところにも、一応バナナはあるんですが、エンセーテバナナといって食べられるような実がならないバナナなんです。
(中略)
ニシゴリラにしても、そのまま食べられるバナナじゃなくて、煮たり焼いたりして食べるようなバナナなんです。だから、実がなる前に茎を倒して、茎の髄を食っちゃいますからね。
ただ、動物園のゴリラは熟れたバナナの実を食べるため、おそらく空腹時に我々がイメージするようなバナナの実が目の前にあったなら、野生種でも食べる可能性はあると思われる。
最近の調査で、彼らはときにはチンパンジー以上にたくさんの種類の果実を食べることがわかってきました。しかも他の果実食の霊長類と同じように、ゴリラも甘い果実が大好きです。
スワヒリ語で“恵み”という名をもらったヒガシローランドゴリラのメスの赤ちゃん、バラカ(Baraka)。「バナナを少しだけ砕いて食べさせたら、腕の中で眠ってしまった」。コンゴ民主共和国のヴィルンガ国立公園で働くバラカの世話係は話す。
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最終更新:2024/04/25(木) 13:00
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