『バビル2世』は、横山光輝の漫画。代表作の一つに数えられており、過去3回アニメ化されている。
中学生の浩一は毎晩バベルの塔の夢を見るようになっていた。ある晩、使者が訪れ、彼はバベルの塔へと連れて行かれる。浩一は大昔にバベルの塔を築いた宇宙人、バビルの能力を受け継ぐ者だった。
バビルは言う。「地球を征服するも地球人のために使うもそれはきみの自由だ」と。
かくして彼はバビル2世となり、バベルの塔の全てを与えられ、絶大な超能力を身につけた。
超能力者となった彼に塔のコンピューターが告げたのは、ヒマラヤの奥地に住まうヨミという男に会うことであった…
最強の超能力者バビル2世と、世界支配を企む超能力者ヨミとの死闘のはじまりであった。
この漫画で描かれるのはひたすらバビル2世とヨミとの戦いである。作品は大きく4部に分かれているが、だいたい「ヨミが出てきて倒されるまで」が一つの部になっており、1部から4部までヨミとの戦いであることに違いはない。バビル2世とヨミ以外に特筆するほどの勢力は登場しない。
この作品の特徴として、主人公のバビル2世のほうが敵であるヨミよりも強いという点が挙げられる。正面からぶつかってバビル2世に勝てる者は誰もおらず、ヨミといえども無策では勝ち目などない。ただでさえ強いバビル2世なのに、それ以上の戦力である3つのしもべと、無敵の防衛力を持つバベルの塔がついているのである。
結果、あまりにも強すぎるバビル2世に対し、持てる限りの知恵と不屈の精神力で立ち向かっていくヨミの姿が印象に残る。ヨミはバビル2世を倒すために死力を尽くすほかなく、強力な部下と兵器を最大限に使いこなし、自らも前線に立ち、バビル2世の弱点を探り、自分の超能力を研究し、あらゆる手段を模索する。その必死なヨミの姿に感情移入した読者は数知れず。
断っておくとヨミも尋常な強さではない。バビル2世がいなければ世界征服も夢ではなかっただろう。バビル2世にとっても脅威となる相手はヨミしかおらず、一瞬でも油断すれば負けるほどの相手である。よってバビル2世も油断どころかあらゆる手段を用いてヨミの基地を叩き潰そうと奔走する。事実、第3部ではヨミのほうがパワーアップして強くなっているのだが、この時は超能力の弱点を認識したバビル2世の戦術によって負けている。
CV:神谷明(1973年テレビ版)、草尾毅(1992年OVA版)、鈴村健一(2001年テレビ版)
バベルの塔を受け継いだ少年。テレキネシス、テレパシー、パイロキネシスに透視に催眠術に顔変化、そしてエネルギー衝撃波と、あらゆる超能力を使いこなす。加えて驚異的な身体能力を持ち、ビルからビルに飛び移り、銃で撃たれてもしばらくすれば回復する。
数少ない弱点は超能力の使用に限りがあることで、使いすぎると激しい疲労に襲われる。ただし、この弱点はヨミも同じである。
既に学校には通っていないが、なぜか世界中どこでも学ランを着ている。これは『ジョジョの奇妙な冒険』などでオマージュされている。
山野浩一という本名は「その名は101」(1977年)で設定されたもの。原作で出た名前は「浩一」のみ。アニメ(1973):古見浩一、OVA(1992):山野浩一、アニメ(2001):神谷浩一。
バビル1世の残した遺産。バビル2世という作品の中でもっとも有名なファクターであり、様々な作品にオマージュとして取り入れられている。
普段は黒豹の姿をしている不定形生物。人間、建物の壁など、何にでも変身出来るすることができ、偵察や支援を主に行う。
他の2体のしもべとは性質が異なり、テレパシーでの意思疎通が可能で、判断力も高く命令を受けずとも独自に行動することができる。大きさも人間サイズで従えやすく、2世の側近として多くの場面で仕えている。
戦闘能力は他の2体ほどではないが、数人の敵を一度に戦闘不能にするくらいの力は持っている。
巨大な怪鳥。世界中を行き来するバビル2世の主な移動手段である。ミサイルの直撃にも耐えることができ、口から放つロケットや、あらゆるものを粉砕する超音波、超高速の飛行能力が武器。感情らしいものはほとんど見せないが、限定的に命令なしで行動することもあった。
一見すると生物のようだがロボットであり、後半で機械の本体を露出する。
鉄人28号やジャイアントロボにも似る巨大な人型ロボ。海神の名の通り、海での活動を得意としているが陸上でも最強レベルの戦力である。その怪力はヨミやバビル2世といえども対抗できず、さらに魚雷やレーザー砲による高い攻撃力と、どんな攻撃も通用しない無敵の装甲を持つ。ロプロス同様、命令に従うのみで感情は見せないが、目を点滅させて意思疎通する場面もあった。
名前にちゃんとした由来があるのはポセイドンだけのようである。他の2体も元ネタはあるとも言われているが、よくわかっていない。
CV:大塚周夫(1973年テレビ版)、大塚明夫(1992年OVA版)、麦人(2001年テレビ版)
世界征服をたくらむ超能力者。見た目は壮年の男性だが実年齢は定かでない。バビル2世と同等の超能力と身体能力を持つが、その素質はわずかに劣っている。特に、たった一つだけヨミが持っていない能力があり、それが超能力者同士の戦いにおける重大な因子となっている。
巨大な組織力と科学力を持っており、多数の秘密基地、超能力者を含む多数の部下を従えている。世界中の要人を洗脳改造することで世界征服を実現しようとしていたが、バビル2世がいる限り実現不可能と悟り、途中からバビル打倒を優先して行動するようになる。そして何度死んでも甦る肉体と精神力と強運の持ち主でもある。
この漫画の半分はヨミの話なので、ある意味、もう一人の主役とも言える存在。
目標は世界征服だが、支配後のビジョンは不明で、どの程度の悪だったのか、そもそも悪人だったのかどうかもはっきりしていない。もちろん悪人らしく一般人を巻き込んだり改造したり殺したりもしているのだが、部下には優しいことでも有名。その部下想いの性格を利用されて、部下をバビル2世に人質に取られて見捨てられずに超能力を使って助けた結果、バビル2世との戦闘に余力を残せず敗北、などもしている。どちらが悪役かわかったものではない。
また、地球を破壊したくないとは言っているし、私利私欲で動いていた印象はあまりない。また巨大な組織のトップにしては怒ったり悩んだり喜んだり慌てたりと感情豊かである。
『その名は101(ワンゼロワン)』は、『バビル2世』の連載終了から数年後に描かれた続編である。ただし明確に第3部の続きとして描かれており、第4部とは辻褄が合わずパラレル化している。これは横山光輝が第4部を気に入っていなかったためだと言われている。※その当時4部だけ単行本化されていなかった。
ある組織が登録番号101=バビル2世の血を輸血することで超能力者を作っていた。利用されていたことに気付いた101は組織に対して宣戦布告する。
3つのしもべがほとんど登場せず、バベルの塔も出てこない。あくまで101=バビル2世が一人で組織の超能力者と戦っていくのだが、その圧倒的な強さに太刀打ちできる能力者はおらず、果ては101への恐怖から勝手に組織を裏切る者が現れる始末で、組織を崩壊させずにバビル2世とまともに戦えていたヨミがどれだけ偉大だったか、逆説的によくわかる漫画である。また、戦いに巻き込まれて無残な最期を迎える者が非常に多い。
スーパー横山大戦とも呼ばれる当作において、BF団首領ビッグ・ファイアのモデルとなったのがバビル2世である。変態的な超人しかいない十傑集が束になっても歯が立たないという設定だが、バビル2世ならさもありなん。名前を変えて三つのしもべも登場している。
ちなみに正義サイドである国際警察機構のリーダー、黄帝・ライセのモデルはヨミであり、きっと部下に優しいホワイト組織なのだろうと想像する。でもビッグ・ファイア様倒せるの?
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最終更新:2025/01/21(火) 01:00
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