バラバ(ウルトラシリーズ)

バラバとは、「ウルトラマンA」に登場する超獣である。別名「殺し屋超獣」

概要

登場は13話「死刑！ウルトラ5兄弟」と14話「銀河に散った5つの星」であり、アゲハ蝶の幼虫と宇宙怪獣を合成した超獣であるが、何処がどう幼虫なのかが分からないという事を考えてはいけない。おそらくは腕のイガイガであろうか。

むしろ、全身に武器が備えられている点の方が大きい。右手に鉄球、左手が鎌、ちょんまげ頭部に剣が備わっている。鉄球の先はかぎ状になっており、忍者のカギ縄の如く伸ばす事も出来る。初登場の際に新聞配達をしていた兄弟の兄がバラバを通報しようとしていた際に電話ボックスごと宙に放り投げられた。なお、この際になかなか子供の言う事を信用をしない事に定評のあるTAC以上に警察が子供を信用なかったというシーンがある。この世界は信用と言う言葉がないのか…

そして、ヤプールの陽動作戦でゴルゴダ星へ飛んだA以下ウルトラ兄弟を尻目に、お留守になった東京へ侵攻、放射能の雨によって、TACの攻撃を無効化した。ウルトラ兄弟のエネルギーをもらい、Aは地球へ戻ってきたがウルトラ兄弟を人質に取られて手も足も出ず、一度は敗北を期してしまった。

その後、ウルトラ兄弟を救い出したAは放射能の雨の降らない状況下で形勢有利となり、頭部の剣を胸に突き刺し、最後は左手の鎌で斬首して倒した。
因みに最後の戦いでは後頭部を殴られた際両目が触角状に飛び出た状態になりそのまま倒されている。

ウルトラ兄弟の人質があったとはいえ、一度はウルトラマンAを負かしており、実力はあるのだが、その後に登場するエースキラーやウルトラマンタロウに登場するタイラントにすべて持ってかれた感がある怪獣である。

由来など

その名の由来は新約聖書に登場する、イエスに変わって罪を放免されたバラバと言う名前の罪人である。

ウルトラシリーズ(特にウルトラマンA辺りまで）と言う作品は円谷家がクリスチャンと言う事情から、作品のバックグラウンドにキリスト教の要素がちりばめられていると言われる。とりわけウルトラマンAは序盤でメインの脚本家であった市川森一氏もまたクリスチャンであった事から、特にその傾向が強い。第一話の予告編においては「ウルトラの啓示を受け～」と言う部分からも伺える。

バラバの登場した13話も一般的にイエス・キリストが処刑された日と言われる「13日の金曜日」と掛けているとされ、ゴルゴダ星もイエスが磔にされた「ゴルゴダの丘」が由来である。また、バラバによって一度は倒される瞬間にAは十字架に磔にされてるようなポーズをとっている。数ある話の中でも特にキリスト教的な雰囲気が多く読み取れる話となっている。

ウルトラマンz

第19話『最後の勇者』に登場。『A』本編から実に48年振りの出演となった。
全般的に能力が強化され頭部の剣『テリブルソード』はエネルギーロープでバラバと接続されて奪われるリスクが無くなると共に次元の裂け目を作り出して敵の攻撃を無効化+カウンター攻撃に使える様になっている。また、鼻からはミサイル、目からもレーザーと他のヤプール超獣を彷彿させる能力が追加された。
ここまで能力強化がされたのは『ヤプールの怨念がバラバの姿を借りて実体化した』という事になっている。

劇中ではウルトラマンzが持つ『ウルトラメダル』の一つ『エースメダル』に呼応して『z』世界に出現し防衛チーム『ストレイジ』の特空機ウインダム、キングジョーSCを一蹴、更にはデルタライズクローにフォームチェンジしたウルトラマンzでさえ圧倒してフォーム解除に追い込んで窮地に陥れる。
そこへ因縁の相手であるウルトラマンAが登場、『エースメダル』の力を使うベータスマッシュに再フォームチェンジしたウルトラマンzとの2対1の構図になったにも関わらず互角以上に渡り合うも最後は二人の合体技『スペースz』の前に敗れ去った。

しかし『テリブルソード』は人類に回収され後に異次元壊滅兵器『D4』の開発に繋がり人類に災厄をもたらすことになった。

タイラント

ウルトラマンタロウに登場するタイラントの腕のパーツに使用されているが、何故か左右逆になっている。

関連作品

関連コミュニティ

関連項目

• ウルトラマンA/ウルトラマンz
• ヤプール
• 新約聖書