バラン・シュナイルとは (バランシュナイルとは) [単語記事]

バラン･シュナイル（バラン＝シュナイル）とは、スーパーロボット大戦シリーズに登場する架空の機動兵器である。

地球人どもが！バラン・シュナイルの概要を見て驚くがいい！

「第4次スーパーロボット大戦」、及びそのリメイク版「スーパーロボット大戦F」に登場する機動兵器。
ゲスト軍の総指揮官テイニクェット・ゼゼーナンの乗機であり、同作に登場するボス機体でもある。

外見的には巨大なモビルアーマーのようで、ゲスト軍が誇る機動兵器の最終到達点とも言える機体。人型の上半身の両肩に、大型の砲台と掌部分に砲口が付いた巨大な腕が付いているという見た目をしており、格闘戦と射撃戦の両方において隙が無い。
リメイク版のF完では赤いカラーリングとなり、某赤い彗星が乗っても違和感ない外見となっている。

総括すると、全ての面においてゲスト軍の機体性能を上回っており究極ロボであるヴァルシオンに匹敵する圧倒的な性能を誇る機体・・・　なのだが、搭乗者たるゼゼーナンがステータス・技能ともにさほど強くないため本当にスペックだけの不遇な扱いとなってしまった感が拭えない。更に言うとシナリオでの扱いも不遇で、第4次においてはルートによってはネオ・グランゾンに瞬殺され、F完結編においてはラスボスの座をヴァルシオンに奪われている。
もしもゲスト3将軍のロフ、ゼブ、エクセレンセティのいずれかが乗っていたらかなりの強敵となった？
シュウはバラン・シュナイルに対して「機体のスペックには目を見張るものがある」とコメントしている。

その後、長らくスパロボシリーズに出番が無かったが「F」の登場からおよそ15年ぶりに、「第2次スーパーロボット大戦OG」にてゲスト軍共々再登場を果たした。過去作品からのリメイクにあたり、機体性能も一新されている。何より、動くバラン・シュナイルが見られるようになった事に時代の流れや技術の進化を改めて感じた古来からのプレイヤーは少なくなかったと思われる。ちなみに機体のカラーリングは初登場の「第4次」と同様で緑色となっている。

スペック

全長（※1）	87.5m
重量	421t
搭乗人員	1人
移動タイプ	空・陸（※2）
搭載機能	剣装備 HP 回復（大）ロボットブロック（第2次OG）ピンポイント爆撃（第2次OG）　（※3）
所属	ゲスト
パイロット	テイニクェット・ゼゼーナン

※1：ゼブやセティ達が話す通りの「超大型機動兵器」なサイズだが、87.5mというサイズはロンド・ベル隊や鋼龍戦隊にとってさほど驚く対象でもないらしい。なぜならそれよりもデカい機体が目白押しなのだからしょうがない。
（ダイターン3、イデオン、ガンバスター、etc...）
OG シリーズの場合も同様、バラン・シュナイルよりも先にメテオ3（セプタギン）や全長40kmの惑星若本シュテルン・ノイレジセイアといったバケモノ達と立て続けに戦ってきた百戦錬磨の鋼龍戦隊は、バラン・シュナイルを見ても誰も驚かなかった。
（ちなみにリュウセイは「超大型」と聞いて全長50kmくらいのバカでかいサイズを想定していたようだ。）
もっともOG シリーズにおけるゲスト軍の兵器は、地球製の一般的なAMやPTと同等くらいであるため、これらを基準に考えればゼブ達にとっては確かに充分大きいのかも。もしヒリュウ隊の側にジョッシュのジェアン・シュヴァリアー（全長110.3m）が付いて来ていたらゼゼーナンやセティ達は肝を潰しただろうか。
※2：ゲーム中では専ら空を飛んでいるのだが、見ての通りバラン・シュナイルには足が無い。それなのに、空のみならず陸上を移動する事も可能らしい。足なんてただの飾りです。　
防塵装置を標準装備？　・・・と思いきや、陸の地形適応はAであってSではないのだが。
※3：敵フェイズ開始時に、マップ上に存在する機体が4機ランダムで爆撃を受け、HPを現在値の半分にされてしまう。過去のシリーズでいう「マグマ砲」「ネビーイームの雷」を思い出してもらえればいい。「ひらめき」「不屈」など精神コマンドの効果が無視されるのも同じだが、この効果でHPが0になる事は無いのでコレを逆手にとって底力やエースボーナス（セティ、サフィーネなどの場合）の発動に役立てるのも手。

主な武装

ロングレーザーブレード / ロングレーザーソード
格闘戦用の武器。長大なレーザーブレードで斬りつける。
ゲーム中では射撃戦闘がメインとなるため為、実質的に切り払い専用の武器となっている。
「第2次OG」では、内部の2本の腕からレーザーブレードを発生させ、ターゲットを両断したのち最後に外側の巨大な腕で殴りつけるアニメーションとなった。
ビッグバンウェーブ
自機中心型のマップ兵器。「第2次OG」では、両腕からエネルギーを集束し巨大なエネルギー球を作り上げ、上空から地表へ叩きつける描写になっている。ドラゴンボールでやれよ。
メガグラビトンウェーブ
強力な重力波でターゲットを攻撃する。
「第2次OG」では、外側の2本の腕の砲口から重力波を放つ攻撃となった。
ギガドライバーキャノン / ツインドライバーキャノン
バラン・シュナイルの最強武器。長射程・高火力を誇る武器で、その気になれば月面から地球上を砲撃可能、と言わしめた武器。
ゲスト軍の機動兵器に搭載されている主武装「ドライバーキャノン」の発展強化型。そのため旧シリーズではドライバーキャノンと同様のアニメだったが、これも「第2次OG」ではアニメーションが大幅強化されており、まず上述のメガグラビトンウェーブでターゲットの動きを止め、次に遥か上空まで飛び上がった後に地表のターゲットへ向けて両肩の砲台から巨大なビーム砲を発射する。（ちなみにライグ・ゲイオス等とは異なり、球形のエネルギー弾ではなくなっている。）

登場作品

第4次スーパーロボット大戦 / 第4次スーパーロボット大戦S
初登場作品。ラスボスとしての登場。
もっとも当時はHPが上限65000までしか設定できなかった事や「熱血」「魂」にクリティカルヒットが乗るということもあり、ここまで順調に勝ち進んできたプレイヤーならばさほど苦戦せずに倒せる事も多い。
ちなみにゲームの進め方によっては、シュウの「ネオ・グランゾン」に瞬殺されラスボスの座を蹴落とされることになる。
スーパーロボット大戦F / 完結編
上記の「第4次」のリメイク版にあたる本作でも登場。こちらでは機体のカラーリングが赤色に変わっている。そしてラスボスではなくなった。
何より一番の特徴として、第4次の頃とは性能が一変し、ヴァルシオンと肩を比べられる程の超性能に仕上がっている。具体的には、『運動性：320』『装甲値：6000』『最長射程：11マス』『最大攻撃力：5700』などといったチートじみた有様で、リアルロボット達の近づく隙が全く無いため、「必中」が使えるスーパーロボットが頼り、という事もザラ。
ゲームデータ上は存在するネオ・グランゾンすら超えるスペックとなっている。
ただしイデオンを出撃させている場合は、イデオンガン（イデオンソード）で一度も戦闘機会が発生しないまま吹き飛ばされたというケースもあったと思われるが。
第2次スーパーロボット大戦OG
上記の「F」以来、久々に登場となった。のだが、進行ルートによっては一度も登場しないままゲームが完結する。
宇宙ルートを進行した場合、ムーンクレイドルでの決戦にてゼゼーナンの本性を目の当たりにし鋼龍戦隊へ加勢してくれたゲスト3将軍と共にバラン・シュナイルへ挑む事になる。初期配置のゼラニオを撃墜した際、爆炎の中からバラン・シュナイルが悠然と登場するという胸が熱くなる専用アニメーションも用意されている。
また今作では「ディカステスのデータを元に製作された機体」「1機だけで局地制圧や敵部隊（特化戦力）の殲滅を可能とする機動兵器」という設定も明かされた。
こちらの作品では「F」の頃とは違い「必中」が無いと攻撃が当てられない、などという事はなくなったが、代わりにHPは65000から280000まで大幅に上昇しており、さらに新規に追加された特殊機能『ピンポイント爆撃』で毎ターンいずれかの出撃メンバーが4機、ランダムでHPを半分にされてしまう。迂闊にバラン・シュナイルを包囲していると、HPを半減されたところへマップ兵器やツインドライバーキャノンで追い討ちをかけられたりトドメを刺された、という悲惨な状況に陥りかねない。
そのうえ、HP 回復機能に地形効果（ムーンクレイドル）が乗ることによってフェイズ終了ごとにHPが10万以上回復してしまうので、倒すには同一ターンで一斉攻撃をかけるのが望ましい。
グルンガストやグランゾンを戦闘させ旧シリーズの風景を再現したり、イルムやメキボス、ゲスト3将軍などを戦闘に参加させ専用の戦闘会話を楽しむのも一興。特にミオ。