バルトアンデルス (Baldanders) とは、変幻自在に姿を変えていくとされる架空の生命体である。バルトアンデルスとはドイツ語風の読みであり、英語風にバルダンダース、バルダンダーズ、バルダンデルスと表記される場合もある。
16世紀にドイツの作家ハンス・ザックスがギリシア神話のプローテウス(海神。捕まえようとすると、その姿を動物や樹木などへとどんどんと変化させて逃れると言われる)から着想を得て創作したものと言われる。
17世紀のドイツの小説『阿呆物語』にも登場しており、その中では最初にゲルマン神話の神をかたどった石像の姿で登場し、その後見る見るうちに動物or植物、生物or無生物、人工物or自然物、食物or排泄物など様々な姿に変化し、主人公と対話する。
その『阿呆物語』では口絵にも登場している。文章で説明すると、「魚の尾を生やし、右足は鉤爪で左足は蹄、両腰からは鳥の翼が生えている上半身裸の男。山羊のような角をつけており耳が長い。腰には帯剣している。仮面を踏みつけている。手に持った本を開いて中身を見せつけながらドヤ顔をしている」といった感じである。
→「お前の説明ではさっぱりわからん!」という人へ
ごめんね・・・「阿呆物語」をキーワードにしてGoogle画像検索すれば画像が出てくる。
その後、近代となってからホルヘ・ルイス・ボルヘス、マルガリータ・ゲレロの共著による『幻獣辞典』で紹介されたことにより知名度が増した。なお「幻獣」と言っても『阿呆物語』の中では高度な知性をうかがわせる会話をしており、獣というよりは着想元であるプロテーウスのように多神教における神や魔神のような存在のようだ。
バルトアンデルス(あるいはバルダンダース、バルダンダーズ、バルダンデルス)という名前のなにかが登場する創作物。
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最終更新:2024/04/19(金) 15:00
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