バルログとは
本項では1について記述する。
ジャン・ロナルド・ロウエル・トールキン原作の「指輪物語」に登場する、邪悪な火の精霊(マイア)。
集団の総称であるため、個体名は別に持つ。もともとヴァラール(トールキン世界の高位神族)の一柱であったメルコールの配下のマイアで、メルコールが堕落した時かれに追随した。火の魔法を操り、火に関連した武器も使用する。
第一紀末にヴァラールが総力を上げてメルコールを倒し虚空に追放するに至った「怒りの戦い」において、暗黒の地下都市アングバンドの崩壊と共に全てが滅ぼされたと思われていた。しかし、中つ国西部に聳え立つ霧ふり山脈の地下深くに残存する個体が眠っていた。ドワーフたちは霧ふり山脈の地下鉱山都市モリアでこれを解き放ってしまい、それに殺された当時の王の名に由来して「ドゥリンの禍」と名づけて恐れた。ドワーフはついにモリアを放棄し、結果として貴重なミスリル鉱脈で中つ国最大最強のドワーフ王国であったモリアを手放さざるを得なくなってしまった。
後の第三紀末、「指輪の仲間」がモリアを訪れた際、「ドゥリンの禍」は灰色のガンダルフと交戦。霧ふり山脈の地の底から無限階段、そしてその頂にまで至る激戦の末、銀枝山ジラクジキルの山頂にて滅ぼされたという。
原作では火の精霊であること、羽があること、毛むくじゃらであることくらいしか容姿に関する描写が無く、また指輪物語でもシルマリルリオンでも台詞がないため、人語を話すかどうかは不明である。ニコニコ動画では全員4番PによってMMDユーザーモデルとしてバルログが作られているが、「ロード・オブ・ザ・リング」版の形態に準じたものとなっている。
翼を持つかどうか、持つとして飛ぶかどうかで長年論争がかわされていたりする。
指輪物語の与えた影響が絶大であったため、現在ゲームやファンタジー作品で使われている「バルログ」という単語の元ネタは、ほぼすべてこの魔物であるといってよいだろう。ストリートファイターシリーズのバルログは、セム人の伝説の方に出てくる悪魔バル・ルグラのほうかもしれない(上から飛び掛って人を襲うとされているため)。
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最終更新:2025/05/22(木) 23:00
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