バーベキューとは、肉・野菜・魚介等を火で炙った(主に炭火が用いられる)料理や調理法の名称である。
BBQとも言われる他、この調理法が転じて火刑に処す事をこう呼ぶ事もある。
語源はスペイン語で丸焼きを意味する「barbacoa」が変化した物であり、現在ではアメリカを代表する料理となっている。
概要にも記したとおり、その発展の舞台となったのはアメリカ。
アメリカの南部ではじっくりと時間を掛けて焼き上げた豚の丸焼きを食する風習があり、その余りある肉を家族はもとより仲間達と共に共に分かち合い食したというのが始まりとされるが、明確な起源は無い模様だ。
焼肉やステーキとの違いは、前者が鉄板や網の上で短時間でさっと焼き上げる(これをグリルと呼ぶ)のに対し、バーベキューはリブやブリスケット等を低温度で時間を掛けて焼き上げる点にある。
この為、焼き具合のコントロールの妙が問われる事からか、調理を執り行う者をピットマスターと呼び、その役目は家長が行うのが慣わしとなっている。
また、こだわりのあるピットマスターは開放型の網焼きではなく、専用の竈等を用いる事もある。
竈は石やレンガで組み上げた物から鉄製のバーベキューセット等、多岐に渡る。
味付けにはケチャップをベースに様々な調味料や薬味をミックスした、いわゆるバーベキューソースが主に供されるが、日本から伝わった醤油ベースのテリヤキソースを用いる事もあるようだ。
なお、日本でバーベキューと言えば基本的にグリル、つまり屋外焼肉であり、アメリカ式のバーベキューとは全くの別物となる。なので味付けもバーベキューソースより焼肉のたれや塩コショウ等を使うことが多い。
もともと素朴な料理なので、様々な味付けを試してみるのも良いだろう。
バーベキューはその性格上、屋外の広い場所――建物の庭や屋上、公園やキャンプ場のバーベキューコーナー、海岸や河原に高原や山(これらについてはバーベキュー等の調理行為が禁止されている場所もあるので留意されたし。)等で執り行われる事が多い。
ガスや炭火などを用いた調理器具を外に持ち出す等の手間がかかる事も有り、たまに贅沢を愉しむ集まりとして家族の団欒や気の知れた仲間同士での会合の一時の一環として執り行われる事も多く、遠出や屋外での調理に適した春~夏までの間の休日を利用し、皆と語らいながら様々な食材をほお張るのは正に至高の一時と言えるのではないだろうか。
また、バーベキューのお供には良く冷やされた炭酸飲料――ビールやコーク等が供される。
ボリューム満点のバーベキューに、きりりと冷えた炭酸飲料の刺激的で爽やかな味わいは、日頃の疲れを癒す事請け合いであるが、飲酒運転や未成年者による飲酒、調理の折に発生したゴミの放置などはご法度なので、折角の楽しい一時が残念な結果に終わらないように気をつけて行きたい所である。
尚、しばしば漫画やイラストレーションでは鉄串に刺して調理されたバーベキューにそのまま噛り付く描写があるが、これは鉄串が刺さる危険はもとよりテーブルマナー違反なので、フォークや箸で鉄串からお皿に移してから頂きましょう。
前述の通り、アメリカでは家長がバーベキューを取り仕切る(ピットマスター)事から、バーベキューはアメリカナイズされた家庭の比喩として用いられる事もある。
以下、2ちゃんねるのコピペから引用。
まあ、アメリカ人のバーベキューへの思い入れは凄まじいものがあるからな。
海外赴任中に取引先のデブに、ディナー奢ったお礼に誘われて、嫌々行ってみたんだが、
まず肉が凄い。キロ単位で塊で買ってくる。手土産に持ってった肉をみて「それじゃ足りないよ、
貧乏人」という顔をする。エコノミックアニマルはいつまでも肉食には慣れないらしい、みたいな。
絶対、その肉4キロより、俺が買ってきた肉500gの方が高い。っつうか、それほぼ脂身じゃねえか。
で、デブが肉を切る。やたら切る。不良風のデブ娘とデブ息子もこのときばかりは親父を尊敬。
普段、目もあわせないらしいガキがダディクールとか言ってる。郷ひろみか? 畜生、氏ね。
鉄板も凄い、まず汚ねぇ。こげとかこびりついてる。 洗え。洗剤で洗え。つうか買い換えろ。
で、やたら焼く。焼いてデブ一家で食う。良い肉から食う。ゲストとかそんな概念一切ナシ。
ただただ、食う。デブが焼いて、デブがデブ家族に取り分ける。俺には回ってこない。畜生。
あらかた片付けた後、「どうした食ってないじゃないか?」などと、残った脂身を寄越す。畜生。
で、デブ一家、5キロくらい肉を食った後に、みんなでダイエットコークとカロリーカットのビールを飲む。
「今日は僕も飲んじゃう」とかデブ息子が言う。おまえ、酒どころか絶対薬やってるだろ?
デブ娘も「ああ、酔っちゃった、あなた素敵ね」とか言う。こっち見んな、殺すぞ。
デブ妻が「太っちゃったわね」とか言って、デブ夫が「カロリーゼロだから大丈夫さ」とか言う。
アメリカンジョークの意味がわかんねえ。畜生、何がおかしいんだ、氏ね。
これはいささかデフォルメの過ぎた描写ではあるが、その一方でアメリカにおいてバーベキューという物が一家団欒の象徴であり、家長たる父親がピットマスターとして家族に料理を振る舞い、楽しい時間をプレゼントするという一つの有り様を体現しているとは言えないだろうか?
このコピペに見られるような暴飲暴食にゲスト軽視は決してほめられた事ではないが、家族への思いを込めて料理を振舞うというのは男として、父親としてなかなかどうして素晴らしい事ではないかと思えるがいかがだろうか?
バーベキューと一口に言っても、前項に上げたような物はあくまで本場アメリカでの代表例である。
調理法や具材は千差万別である。
以下大半はBBQでお馴染みのBarbecueWeb.comより。
ステーキ系
串焼き系
本格派
この他にもバーベキューの流れを組む料理の動画が数多くニコニコ動画には存在している。
興味のあるリスナーは是非ともバーベキュータグからその世界を味わって頂きたい。
前述にあるような本格的バーベキューを愉しみたい。
調理や機材に拘って見たい、或いは「ダディクール!」と言われて見たいというお父さんには、国内にバーベキューの調理技術や知識等をレクチャーしてくれるスクールや、チュートリアルサイト等があるので、一度チェックしてみても良いかもしれない。
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最終更新:2024/10/10(木) 07:00
最終更新:2024/10/10(木) 07:00
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