パウマンとは、
である。当記事では2.について扱う。
ローエングラム朝銀河帝国軍人、准将のち少将。少壮の武装憲兵隊指揮官。
石黒監督版OVAでは薄茶色の髪と角ばった顔を持つ軍人としてデザインされている。
キュンメル事件に際し、皇帝ラインハルト救出の実戦指揮をとった。のちにはフェザーンに滞在する大公妃アンネローゼ・フォン・グリューネワルトの宿舎警護を務めている。
パウマンはもともと装甲擲弾兵士官の出身であり、実際の戦場におけるゆたかな経験を持つ軍人であった。
彼が憲兵隊に所属することになった経緯は明らかではないが、時の憲兵総監ウルリッヒ・ケスラー上級大将はバーラトの和約による対同盟戦終結にともない、前線経験のある帰還兵を憲兵隊に編入して組織を刷新する施策をとっており、パウマンもこれにともなって憲兵隊の指揮官となった可能性もある。
新帝国暦1年7月6日、帝都オーディンにてキュンメル事件が発生した際に、パウマン准将はキュンメル邸に直近の武装憲兵隊部隊を率いていた。ヨブ・トリューニヒトより地球教の皇帝暗殺陰謀についての通報を受けたケスラー憲兵総監は、キュンメル邸へのTV電話が不通となっていることを確認すると即座にパウマンを呼び出し、皇帝ラインハルトの救出を命じたのである。
パウマンは緊張しつつも動揺することなくすぐさま麾下の武装憲兵を呼び集め、当時近隣にいた憲兵2400名を確保。行動が察知されることを危惧して騒音の響きやすい装甲車は動かさず、兵員には軍用ブーツをぬがせて靴下のままキュンメル邸まで1キロ余を走らせた。この完全な隠密行動によって、ハインリッヒ・フォン・キュンメル男爵にはついに感づかれることのないまま、キュンメル邸の包囲は成った。
包囲を完成させはしたものの、皇帝の生命を左右するという最高度の重責を帯びることとなったパウマンが突入命令をくださないうちに邸内の事態は急転、キュンメルは制圧された。パウマンの指揮する憲兵隊は、邸内の皇帝親衛隊長ギュンター・キスリング准将が大声をあげて伝えた皇帝無事の知らせに応じる形で邸内へ突入している。
その後、新帝国暦3年にグリューネワルト大公妃アンネローゼが皇帝ラインハルトの結婚式出席のためフェザーンを訪れた際、パウマンが警護にあたっている。フェザーン地表上での警護責任者はケスラー憲兵総監であったが、パウマンがアンネローゼの宿舎への護送と宿舎の警護という実働を担うかたちであった。
このときの階級は少将。キュンメル事件での功績を受けて昇進したものと見られ、らいとすたっふによる『銀河英雄伝説事典』では明確に「その功績により少将に昇進」とされている。
石黒監督版OVAでは57話「キュンメル事件」及び100話「皇妃ばんざい!!」にて登場。登場する場面自体はほぼ原作どおりのかたちである。
57話では、キュンメル邸の包囲にとどまっていた原作よりもやや積極的に動いており、現場となった石畳の中庭の周囲に広がる庭園まで隠密理に部隊を侵入させている。パウマン自身も邸内の草むらに臥せ内部を覗いつつ陣頭指揮を取るなど、陸戦畑の出身らしい描写となった。
100話での登場時には「パウマン少将」のテロップが出るが、軍服は新帝国准将のまま。作画ミスかと思われる。
掲示板
1 ななしのよっしん
2019/01/28(月) 19:49:06 ID: LnSFFF+pxx
アンネローゼの護衛回りといえばグローテヴォールもグローテヴァルと誤記されてる
別人かも
2 ななしのよっしん
2019/01/28(月) 19:58:33 ID: s8xGgBZulJ
>>1
グローテヴォールとグローテヴァルは『事典』でも別人として扱われてますね
OVAだとひとまとめにグローテヴォールになってましたが
3 ななしのよっしん
2019/01/31(木) 22:50:09 ID: aLpNRBplj2
ケスラー体制下での対テロ即応集団としての憲兵隊を象徴する人物のひとりだな。
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最終更新:2024/04/24(水) 23:00
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